スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

就活塾が発する「就職活動の結果次第で、あなたの今後40年が左右されます!!」というメッセージの暴走に歯止めをかけよう

かの有名なテラケイさんのツイートを見ていたところ、「就活生の不安を煽るチラシ」について取り上げられているものがあったので思わずリツイートしてしまった。画像を見てもらえればわかるけれど、チラシには「そのエントリーシートでだいじょうぶですか?」、「~なエントリーシートは落ちます!」など就活生に不安を芽生えさせるに十分な文句が書かれている。これはビジネスだから仕方ないのかもしれないけれど、そのような気持ちと同時に、去年「いまの就活を知ってください」という運動の中で訴えられた「就活生の不安を煽って、市場を拡大させようとする人達多過ぎ。文房具、化粧品、紳士服、コンサルなどなど。もうやめてください」という嘆きが思い出される(ちなみにこれは、このブログでも取り上げたことがある「凡人内定戦略」という本の著者、武野さんによる訴えですね)。


画像を見て「許容範囲を超えている」と個人的に感じた記述が「就職活動の結果次第で、あなたの今後40年が左右されます!!人生の関ヶ原はイマ!!」というものだ。チラシの画像をよく見てみると、これは「アミクル」という就職活動支援スクールのチラシだと思われるが、そのスクールのホームページにある「アミクルからのごあいさつ」を見ても「就職活動は、あなたの一生を決める大事なイベントです」、「不安を抱えたままで、一生を左右する就活に臨んで大丈夫ですか??」、「中学・高校・大学受験で学習塾に通うように、一生を決める大事な就活にむけて、スクールに通うことは、常識になりつつあります」と、執拗に「就活が一生を決める」ということが就活生に訴えかけられている。「一人でも多くの就活生を集めたい」というスクール側の意図は分かるけれど、これはさすがに言いすぎなんじゃないかという気がする。


仮に「就活が一生を決める」というメッセージが真実ならば、就活生を追い詰めるとしてもそういうメッセージを発することは問題ないと思っている。しかし現実には「新卒でどうしようもない会社に入ったけど、転職で普通の企業に移れた」、「希望の会社に入ったけれど、違和感を覚えて会社を辞めた」というケースはいくらでもあるだろう。珍しく海老原嗣生さんの本の内容を好意的に紹介すると(笑)、学術的にも「20代若年層の転職は昔から盛ん」という研究はあるらしく、そうした研究を踏まえて海老原さんは「終身雇用を正確な表現に訂正しよう。これは、"若年時には数回の転職を行うこともあるが、30代までには終のすみかを決め、その後は定年まで一つの会社にとどまること"が正確な表現と言える」とまとめている。以上から「就活が一生を決める」というメッセージは誤りだと思うし、さすがに「誤りの情報」をもって就活生の関心を引きつけようとするのはいかがなものかと感じるわけである。


加えて、「就活が一生を決める」というメッセージが就活生に与えるであろう影響も見過ごせない。確かに、こうしたメッセージから「就活生の緊張感を高める」という意義を見出すことはできなくもない。しかし、その意義と比較して「"就活に失敗したら、人生が終わる"という恐怖感を就活生に植え付ける」というデメリットがあまりにも大きすぎる。しかもすぐ上で述べた通り「就活が一生を決める」というメッセージは誤りなわけで、そんなメッセージによって就活生の不安が増長される現状があるとすれば、それは如何なものかと思う。


こういうメッセージを就活生に投げかける動きがあることがわかると、ますます「回り道したけど、なんだかんだで人生生き抜けてます!」という方向性のメッセージもどんどん可視化していく必要があるのではないかと感じた。その一例として、既卒者カフェのリレーブログのNO.14の記事に記されている「去年僕が入院した病院の看護師さんは、在学中は公務員になろうとして勉強してたけど、結局公務員にはなれなくて、大学を卒業してから看護学校に入って勉強して看護師になった」という記述が挙げられる(http://kisotu.xii.jp/modules/blog/?p=287)。大学生の自殺や「心を病む就活生」の存在などが社会問題として深刻化してきてしまっているが、「就活が一生を決める」というメッセージの暴走に歯止めをかけることも、この問題の改善につながる一つの手段だと僕は考えている。 


「就職活動の結果次第で、あなたの今後40年が左右されます!!」というメッセージの暴走に歯止めをかけようという考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村     
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

おっしゃる通り不安をあおる文句のうっとうしいことには辟易していますが。。。
しかし現状、新卒で入った会社を中心に40年は大体決まってしまうのではないですか?僕はかなり強くそう思います。
確かに転職などで大きく変化したかたもいらっしゃるでしょうが、そもそも転職ってそんなにうまくいくものなのかという気もします。また、転職市場が日本において浸透したとはまだまだ言えない部分も多いと思います。
それに家族を持ってしまった場合は、転職したあと職場があわなかったなどによる、転職した結果のリスクはとりにくいですし、今いる種とは全くの異業種に転職することなどは非常に困難だとおもいます。
最初に入った企業がブラックだった場合、転職活動そのものができるか疑問でもあります。
さらに看護士さんの例ですが、さすがに2つの学校に通えるほど金銭に余裕がある家ばかりだとは思えません。奨学金を借りるにしても、そうそう簡単に決断できるほど軽い話ではないと思います。

ところで転職というと、中小→中小、中小→大企業、大企業→大企業、大企業→中小
と4つに分類できるとおもいますが、どのケースが一番多いんでしょう?僕はこれよく知らないんですが、大企業からどこかへ転職するほうが、同じ場所へ中小から転職する人よりも有利になりやすいのであれば、人生の可能性は就活の結果に大きく左右される可能性は示唆されるべきだと思います

Re: No title

> モテ光 さん

お久しぶりです、コメントありがとうございます。

>しかし現状、新卒で入った会社を中心に40年は大体決まってしまうのではないですか?僕はかなり強くそう思います。

記事本文で書いたとおり、僕はそこまで「新卒で入った会社を中心に40年は大体決まってしまう」という考えは持っていません。勿論、例えば「超ブラック企業に入社して過労死する」なんて展開になったらまさしく「新卒で入った会社で人生が決まってしまった」と言って良いと思いますが・・・。

>ところで転職というと、中小→中小、中小→大企業、大企業→大企業、大企業→中小
と4つに分類できるとおもいますが、どのケースが一番多いんでしょう?

どうなんですかね・・・。ただ、一見難しそうな「中小→大企業」というケースもそれほど珍しくないことが、JILPTの「第二新卒者の採用の実態調査」という研究で明らかになっているようですよ。もっとも僕は、その「大企業」が「外食」関連なんじゃないかなと疑っているのですが(笑)

No title

看護学校は親に頼らず自力で出られる学校であると思いますよ。
夫を失い、子供を抱えた女性が看護学校を出て看護師になるケースもあります。
病院の支援があったり、病院で働きながら学校を出るとか、お金のかかる専門学校とはその辺が違うようです。(1990年代に看護系雑誌でライターをしていました。今は事情が違うかもしれませんが)

Re: No title

> ななしさん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>病院の支援があったり、病院で働きながら学校を出るとか、お金のかかる専門学校とはその辺が違うようです

これは良いですね!「大学卒業後、別の学校に通う」というと多額の費用がかかることが通常想定されますが、例外もあるということですね。
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

lingmu

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。