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就活問題を題材に「シングルイシューのセミプロ化」を目指そう

ここ2週間のアクセス解析をチェックしてみたところ、「就職難 原因」、「エントリーシート 無駄」、「就活 自殺」、「新卒至上主義」、「就活 鬱」、「圧迫面接」、「サイレントお祈り」、「面接官 バカ」、「就活 バカらしい」、「就活ビジネス 悪徳」、「就活 気持ち悪い」、「社会はクソ」、「宗教 就職活動」と、現在の就活に不満を抱いていることを表すキーワードで検索をかけてこのブログにアクセスしてくださる方が一定数いることが分かった(ちなみにここ最近で一番多い検索ワードは「説明会 質問」というものです)。やはり現在の就活に違和感を覚えている人はいるのだなということを再確認した。


こうした違和感を社会に訴えかける代表例が、ここ数年行われている就活デモである。去年、今年行われたデモのスタンスとしては「"自分たちがこんなに苦しんでいる"という声を発すること」が重要視されていた。そしてデモの公式ページに記された「どこが悪いかの分析を学生にやらせても意味がない。それを実行する権力もなければ、それを具体的に指摘する社会的背景も持っていないからである。そのような分析は有識者に任せるべきで、有識者による積極的な議論を呼ぶ程度まで運動が盛り上がることが大切」という記述が示しているように(http://hosyukakumei.blog.fc2.com/blog-entry-8.htmlhttp://www.d2012syukatsu.leosv.com/wp/%E8%B3%AA%E5%95%8F%E3%80%80%E7%96%91%E5%95%8F-qa)、自ら問題の所在を分析し、その処方箋を提示する意欲は乏しかったと評価できる。


誤解しないで欲しいが、このようなスタンスが悪いと言いたいわけではない。なぜなら、仮にデモに参加する条件に「就活の問題点、及びその解決策について理解を深めていること」が含まれていたとすれば、デモに参加するハードルが必要以上に上がってしまうことが予測できるからだ。しかし「どこが悪いかの分析を学生にやらせても意味がない。それを実行する権力もなければ、それを具体的に指摘する社会的背景も持っていない」という記述、特に「具体的に指摘する社会的背景も持っていない」という箇所には違和感を覚える。最近就活を経験してきた人たち、あるいはこれからすぐに経験する人たちが「(就活の問題点を)具体的に指摘する社会的背景」を持っていないのならば、一体誰がその社会的背景を持っているのだという疑問を抱いてしまうのだ。


また、「どこが悪いかの分析を学生にやらせても意味がない」というスタンスも個人的には勿体無いと思っている。なぜなら、就活問題は若者が「シングルイシューのセミプロ化」を目指すにあたって最適な題材だと考えるからだ。この「シングルイシューのセミプロ化」は荻上チキさんの著書「僕らはいつまで"ダメ出し社会"を続けるのか」で取り上げられている概念で、その意味は「どんな分野でも良いから何か一つの社会問題にアンテナを立て、エヴィデンス、エシックス、ソリューションに関心を払い、その分野における"部分的に優れた圧力"を発揮したり、情報発信に勤しんだりすること」である。全部の社会問題に関して詳しくなり、且つ自分なりのソリューションを編み出すことは困難なので、まずは一つの問題について詳しくなってみようというのが荻上さんの提案である。


そしてすぐ上で触れたように、その「一つの問題」として「就活問題」をピックアップすることは若者にとって効果的なのではないかと思っている。そもそも起業したりする一部の人を除いて多くの人は「就活」をしているだろうから、問題について馴染みがあり取っ付きやすい分野だと思うので(勿論「就活には問題なんて一切ない」という結論に達する人もいるだろうけど、それはそれで構わない)。社会問題の中には問題の所在を理解するための予備知識が必要な分野も多数あるだろうけれど、若者にとって「就活問題」は特に予備知識を蓄える努力をさほどせずとも一定の意見を言えるトピックだと考えられるので、アンテナを立てる対象としては最適なのではないだろうか。


また、自分自身ブログを書いていて実感したことでもあるが、「就活問題」という一つの問題を調べてみることで、教育・労働問題についても派生的に関心を持つことが出来る。例えばブラック企業の存在は就活生の進路選択に大きな影響を与えるので、労働環境の整備も考えなければいけないな・・・とか。そして、教育・労働問題に関心を持ったことで、また別の分野に関心を持つに至る場合もあるだろう。荻上さんの本には書かれていなかったが、僕としては一つの問題に注目することにより、結果として関心領域が広がっていくという効能こそが「シングルイシューのセミプロ化」の最大の魅力だと思っている。


さらに若者が「就活問題」にアンテナを立てることが「好ましい」というレベルを超えて「必要性」もあると僕は感じているのだが、その理由として「現在就活の問題点を指摘する論者も、実のところそんなに大したことを言っていない場合がある」という事情が挙げられる(笑)正直、そういう論者によって書かれた本を読むよりも、当ブログのライターページ(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-category-34.html)に寄せられたエピソードを読むほうがハローワーク・大学の就職課の問題点が分かったりして個人的には勉強になっているくらいだ。論者の人たちは精々「就活生の目を中小企業に向けさせよう!」というレベルの提言を発しているくらいで、問題の中身をあまりカバーできていないと僕は感じている。就活問題は特に「プロ」と「素人」の境目がない、もしかすると「素人」の方がより適切な提言をすることができる可能性がある分野なのではないかとすら思っている。最近投稿がなくて寂しいのだが(笑)、もし就活に違和感を覚える人がいれば「就活への不満、怨念をこのブログに寄せてみませんか?~ライターページ開設のお知らせ~」という記事に書かれた注意書きを参考にした上でライターページにエピソードを投稿し、「シングルイシューのセミプロ化」への第一歩を踏み出して欲しい。


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No title

まったくおっしゃるとおりなのですが、問題は、就職できない人は知的レベルが普通の人が多く、知的レベルが普通の人は、就活デモにあるように、「こういうことは学生には無理」と最初からあきらめてしまう人が多いし、また、実際に無理であることが多いと思うのです。
管理人様のように知的レベルの高い人は、おそらく、就職では成功してしまい、就職できない人の中には知的レベルの高い人は残らない、たとえ残っても、知的レベルの高い人は海外へ行くとか、公務員試験に合格できるとか、教員になれるとか、別の道があるため、結局、就職できない人は知的レベルが普通の人たちばかり、ということになると思うのです。
(ここでいう知的レベルの普通の人というのは、平均的な知的レベルの人、ということで、低く見ているわけではなく、むしろ、国民の多くを占める人であると思っています。)

そういう平均的な知的レベルの普通の人に対し、シングルイシューとか、エシックスとか言われると、それだけで引くのではないでしょうか。
(エシックスって、最初、シをsだと思い、何これ、と思いましたが、thでしたか?)

つまり、普通の人が社会背景を考えたりできる土台を、まず、知的レベルの高い人が作ってあげる必要があるのです。

ところが、知的レベルの高い人はむずかしげなことばかり言っていて、普通の人を指導しよう、向上させよう、という意欲が見えません。知的レベルの高い人は、同じく知的レベルの高い人に向かって主張しているだけのように見えます。

このエントリーは非常によいことを言っているし、就活を体験した人が今の状況を研究して何か言わなければ誰も言ってくれない、たとえ就活者の味方をしている人でも当事者でないので限界がある、ということは本当なのですが、彼らに発する言葉がイシューとかエヴィデンスではどうにもならないと思うのです。
就活デモの人たちも、そういうこと言われたって、俺たち頭悪いもん、わからないよ、だから何もできないよ、という居直りがあるのかもしれません。
「どうせ自分は頭が悪い、だから就職もできない、だから何もできない」というところから、普通の人々をレベルアップさせなければならないのですが、それをするのは、彼らの話をきちんと聞ける、知的レベルの高い人でなければならないと思うのです。

ここで紹介された、しゃちょうさんのブログには、むずかしい言葉はなく、自身の体験からよくわかることが書かれています。
このブログでも、呼びかける相手にあわせた言葉の選び方、論の主張の仕方が必要であると思いますし、管理人様にはそれができるはずです。

Re: No title

> ななし さん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>そういう平均的な知的レベルの普通の人に対し、シングルイシューとか、エシックスとか言われると、それだけで引くのではないでしょうか。(エシックスって、最初、シをsだと思い、何これ、と思いましたが、thでしたか?)このエントリーは非常によいことを言っているし、就活を体験した人が今の状況を研究して何か言わなければ誰も言ってくれない、たとえ就活者の味方をしている人でも当事者でないので限界がある、ということは本当なのですが、彼らに発する言葉がイシューとかエヴィデンスではどうにもならないと思うのです。

まず、エシックスは"ethics"のことですね。倫理だとか道徳だとか・・・。

一応言い訳させていただくと(笑)、「シングルイシュー、エヴィデンス、エシックス、ソリューション」という表現は一応荻上さんの本に書かれているものなので、それを引用する以上は表現を変えるのはまずいだろうという判断からです。確かにこれだけだとちょっと小難しい印象がありますが、一応本記事では「全部の社会問題に関して詳しくなり~荻上さんの提案である」という記述を補足として盛り込んだので、これが理解の助けになるかなと思ったのですが・・・。まぁそれでもカタカナ言葉を使わなくても意味が伝わるなら、使わないにこしたことはないですよね。もう少し、この点を意識してみたいと思います。

No title

学生レベルの問題提起はあってしかるべきだけど、そこでの問題と単なる就活での愚痴だとか社会問題未満の問題とは切り離すべきだね。

選考方法が理不尽という愚痴についてはそれでも最終的に(「理不尽な」選考方法だったからこそ)選ばれた人もいるんだし
親や就職課・ハロワの問題については実際あったケース上の問題にすぎない。
別コメントでも触れた「もっと余裕のある社会を!」だなんて、それこそ単なる理念を振りかざしているだけ。

重要なのは現実的な解決方法を提示しうる問題提起なんじゃね?
「既卒者が選考に乗れないのはおかしい!」という問題提起に対して
「既卒3年以内は新卒採用と同様に扱う」という一つの解決方法が示されたのはその一例。
(ブログ主さん達はまだ既卒者が不当な扱いを受けているとお考えのようだけど、それを払しょくするにはアファーマティブアクションでも導入しない限り無理だろう)

デモにせよ既卒者カフェにせよ
人が集まって就職問題について語る「場」こそ、愚痴や個人の問題を受け止めつつも
社会に対しては現実的な問題を提起する役割が求められてんじゃないかなー?

No title

管理人様に対しては全面的に、のさんに対しては概ね共感します

俺も常に代替案を要求していますが、案の内容も大事なものの、それよりも更に大事なことは、自らが考えることだと思います
たとえ案が叩き潰されようとも、いずれ立ちはだかる壁なのですから、次にそれを超えられるよう考える足場となることで、決して意義がなくなるものではありません
本ブログのコメント欄を含めて、更なる議論の活性化を心より望みます

そこでは、ななしさんの仰る通り、誰にでも分かるような表現を用いることは非常に重要です
会社内外問わず出来ない人程、難しい言葉・専門用語を多様する傾向があるように感じます
それに対して、本記事に関しては単なる引用であっただけで、管理人様は本当に文章が上手いと常々感心させられます

Re: No title

> のさん

こちらの記事にもコメントありがとうございます。

>学生レベルの問題提起はあってしかるべきだけど、そこでの問題と単なる就活での愚痴だとか社会問題未満の問題とは切り離すべきだね。

そうですね。個人的には就活デモを通じて愚痴を発散することはなにも問題ないと思いますが、(愚痴の内容にもよりますが)その愚痴を全て「これは社会問題だ」と受け入れることは妥当ではないでしょう。「の」さんがコメントでおっしゃっている

>人が集まって就職問題について語る「場」こそ、愚痴や個人の問題を受け止めつつも社会に対しては現実的な問題を提起する役割が求められてんじゃないかなー?

という意見には賛成ですね。デモが「個々人の不満を発散する」というレベルの役割だけでなくこうした役割も担えれば、その意義はさらに高まるでしょう。

Re: No title

> カクさん さん

こんばんは、こちらの記事にもコメントありがとうございます。

>案の内容も大事なものの、それよりも更に大事なことは、自らが考えることだと思います

僕もそう思います。たくさんの時間考えてこそ、考えのレベルも上がっていく・・・ような気がしますし(笑)

>ななしさんの仰る通り、誰にでも分かるような表現を用いることは非常に重要です

その重要さを考慮すると、やはりカタカナ言葉はあまり使わないほうが良さそうですね。
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