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自分にとっての「普通」が周囲にとっては「挙動不審」だったと知ったとき~きょどりたくてきょどってる人なんているのか~

イケダハヤトさんのブログを見て、「風になる 自閉症の僕が生きていく風景」という本の存在を知った(http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/18457)。この本の著者は重度自閉症の東田直樹さんという方。本を発行したホームレス支援団体・ビッグイシューによると、東田さんは頭に浮かんだ言葉を覚えていることが難しく、通常の会話が出来ないという。


イケダハヤトさんは自身のブログで本の中で特に印象に残った記述を紹介しているのだが、この記事ではその中で次の記述を紹介したい。

僕は、会話ができないだけではなく、声のコントロールもできません。口を閉じて静かにすることさえ難しいのです。やりたくないとか、我慢できないとかいうものではなく、どうすれば声を出さずにいられるのか、その方法がわからないからです。僕が、好きで奇声を出していると思っている人もいます。けれども、それは違います。奇声をあげている時の心の中は、恥ずかしくて、情けなくて、悲しい気持ちでいっぱいなのです。人から冷たい視線を浴びるたび、この世から消えてしまいたくなるくらいです

僕もたまに電車で奇声をあげる人を目にすることがあり、正直そんな時は「なんで黙ることくらいできないんだ」という不思議さと苛立ちが混在した気持ちを抱きながらさっさと車両を変えることが多い。だからこそ「どうすれば声を出さずにいられるのか、その方法がわからない」という記述には驚いたし、自分のこれまでの考えを恥ずかしく思った。


恐らく誰もが、自分の知り合い・他人問わず一人くらいは「挙動不審な人」を目にしたことがあるだろう。そして、時には「あいつの行動変じゃない?」と話のネタにして盛り上がることもあるだろう。ただ、東田さんの文章からは「人は挙動不審でありたくて、挙動不審の行動をしているわけではない」ということが伺えるのではないか。実際に、上述のとおり東田さんは「奇声をあげている時の心の中は、恥ずかしくて、情けなくて、悲しい気持ちでいっぱいなのです。人から冷たい視線を浴びるたび、この世から消えてしまいたくなるくらいです」と告白している。


東田さんの場合は「自己の行動が社会的には"異常"だということを認識しながら、その"異常"な行動を止めることができない」というケースだが、周囲から「挙動不審」と見なされることがある人が直面しているであろう苦しみをもうひとつ付け加えるならば「自分としては"普通の行動"をしているつもりなのに、周囲から見たらそれが"挙動不審"とみなされる」というものが挙げられると思う。


例えばこれは些細な例だが、僕が友達と観光をしていた時に周囲を過度にきょろきょろしていたらしく、その行動が友達から「何、きょどってるの」といじられることにつながったことがある。ここで僕は「過度にきょろきょろしていたらしく」と他人事のように書いているが、これは自分としては「挙動不審」と言われるほどきょろきょろしているつもりが全くなかったからである。当たり前だが、僕も「挙動不審」と思われたくて挙動不審の行動をとった訳では全くない(笑)僕の感覚ではあくまでも普通に移動していただけなのだが、周りから見るとそれが「挙動不審」と評価されたのである。この時は「僕の行動が世間でいう"普通"になって、"きょどってるよ"と言った人の行動が"異常"とみなされる逆転現象が起きれば良いのに」という暗さ満点の気持ちが沸き起こったものである(笑)同じような想いをしたことがある人も中にはいらっしゃるのではないだろうか。


世間から見て挙動不審の行動をしている人たちが実のところ何を考えているのか。これは案外可視化されていない分野な気がするし、僕がこの記事で紹介した「自己の行動が社会的には"異常"だということを認識しながら、その"異常"な行動を止めることができない」、「自分としては"普通の行動"をしているつもりなのに、周囲から見たらそれが"挙動不審"とみなされる」以外の想いを抱く「挙動不審とみなされがちな人」もいるかもしれない。もしいるのなら、どのような考えを持っているのか興味がある。


ちなみに今回の記事で紹介した「風になる 自閉症の僕が生きていく風景」は書店・amazonでは売っていないらしい。イケダハヤトさんによると「1月10日まではビッグイシュー販売者による路上での独占先行販売(中略)。1/10以降はビッグイシューサイトからの通信販売も実施予定」ということで、いずれにしてもビッグイシューから直接購入することが求められているようだ。購入するかどうかはわからないけれど、少なくともこのような本が存在することを知ることが出来て本当に良かった。


挙動不審でありたくて、挙動不審の行動をしている人はいないだろうという考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

挙動不審というのは、泥棒とかスパイとか、そういう犯罪者かこれから犯罪を行おうとしていると疑われる行動という意味で、事情を聞いてみたら犯罪とは何のかかわりもなく、ただ怪しげなように見えただけだった、という場合はもはや挙動不審とは言わないと思うのですが。。。
ただ、きょどる、という新語になると、挙動不審とはズレた意味で使われると思うので、怪しげとか、変なとか、そのくらいの意味で使うのでしょうか(この言葉は知らなかったので)。
正直、観光地できょろきょろしてる人はいくらでもいると思うので、ご友人は気になっても、ほかの人は気にならない可能性は高いと思います。(みやげ物店で万引きしそうに見えた、というのではないですよね・笑)

奇声をあげる人は病気なので、あれはしかたないのだ、というのは、私は子供の頃からわかっていたように思います。ただ、病気なので、自分でも奇声をあげていることに気づいていないのだろうと思っていました。
でも、この記事で、本人が気づいていて、それゆえに苦しい思いをしているのだと初めてわかりました。

Re: No title

> ななし さん

こちらの記事にもコメントありがとうございます。

>挙動不審というのは、泥棒とかスパイとか、そういう犯罪者かこれから犯罪を行おうとしていると疑われる行動という意味で、事情を聞いてみたら犯罪とは何のかかわりもなく、ただ怪しげなように見えただけだった、という場合はもはや挙動不審とは言わないと思うのですが。。。

改めて言葉の意味を調べてみましたが、確かに挙動不審は犯罪に関する言葉みたいですね。使い方を間違ってしまいました・・・。ただ僕の感覚では、「怪しげとか、変」という要素をもって「挙動不審」と言っている人が多かった気がします。

>奇声をあげる人は病気なので、あれはしかたないのだ、というのは、私は子供の頃からわかっていたように思います。ただ、病気なので、自分でも奇声をあげていることに気づいていないのだろうと思っていました。
でも、この記事で、本人が気づいていて、それゆえに苦しい思いをしているのだと初めてわかりました。

東田さんには大変失礼ですが、僕も奇声を上げている人が「自分は今、変な声を出しているんだ」と自覚しているとは全く思っていませんでした。大概の人は「ななし」さんと同様に「自分でも奇声をあげていることに気づいていないのだろう」と感じていると思いますので、東田さんの本を通じてその見方が必ずしも正しいわけではないことを知る人が増えて欲しいです。

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