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いつまでもレンタルフレンドやインタビューゲームには頼れない

昨日の読売新聞に「独りぼっちが怖い・・・トイレで食事 レンタルフレンド」という記事が掲載された。この記事には、一人で食事をとっているところを見られて周囲から「一緒にご飯を食べる友達がいないのか」と思われたくないために、トイレの個室にこもって食事を取る学生が登場している。


読売新聞の取材に対して、「友達ができないからと、休学や退学してしまう学生もいるので」と関西福祉科学大准教授の長見まき子さんは述べた。また、大阪大非常勤講師の井出草平さんによれば、大学で不登校となった学生の8割以上が高校までは普通に登校していたが、大学入学直後の友達作りに失敗した結果そのまま孤立していってしまったという。この見解は、過去記事「"自分に合ったコミュニティを探す訓練"の機会を充実させることが必要かもしれない」で紹介した宇野常寛さんの分析結果と共通している。


大学では高校までと異なり、語学クラスなどの一部の例外を除いて大学から「あなたが取る講義はこれになりましたので、この人達と一緒に勉強してください」と指定されることはない。そして当たり前だが、「あなたはこのサークルに所属することになりましたので、この人達と仲良くしてください」と指定されることもない。自ら行動しないと人間関係は築けないし、仮にサークル選びなどに1度失敗しても、人と関わることを望むならその後も自らの意思で自分に合ったコミュニティを選択していかなければなにも始まらない。ここ最近大学の休学者が増えていて、その理由として「消極的理由(意欲減退)」というものがトップになっているが、これはこうした大学の特徴に馴染めない人が増えていることの現れなのかもしれない。


この事態に対して、宇野さんは「教育を通じて、早い段階から"自分に合ったコミュニティ"を探す訓練を子供にさせるべきだ」という長期的視野に立った提言をしていると前に述べた。一方で関西福祉科学大が行っている「インタビューゲーム(初対面同士、相手の得意なことを聞き出すゲーム)」など、現在苦しむ学生への対症療法を施す動きも見られる。仮に中退者が増えれば大学としても金銭面で損失を被るので、こうした動きに力を入れるのは分かる。


また大学とは関係ないが、読売新聞の記事では「レンタルフレンド(友達代行)」というサービス、及びそれを利用することで孤独感を紛らわそうとする人が紹介されている。このサービスを提供する会社のホームページをいくつか見てみたけれど、2万円とるだけあって会社から派遣されてきた人はきちんと友人のふりをしてくれるらしい。中には「派遣するエージェントは、弊社専門の人材教育機関(通称:猫の穴)にて、人格が崩壊するほど厳しい研修を受けています。任務中は完全に個人の感情を殺し、学生時代からの親友、遠縁の親戚、別れた妻等、様々な役になり、貴方の友人に徹する事を可能としてます」と言っているところも・・・(http://aquila-lab.net/fakefriends/service.php)。ブラック企業にも程がある。


インタビューゲームやレンタルフレンドの例を見ると、最近「ななし」さんから頂いた「親も学校も過保護になりすぎている一方で、社会はどんどん過酷になり、自己責任が問われる時代になっている気がします」というコメントが思い浮かぶ。ベーシックインカム、あるいは国が「あなたが勤める会社はここになりました」と指定するシステムがない現状では、いつかは自分の力で自分に合ったコミュニティ(会社)を探し、且つそのコミュニティで一定の人間関係を築いていかなければ生きていけない(まぁ、ベーシックインカムはともかく、国が勤務先を指定するシステムは就活生からしても雇い主からしても嫌でしょう)。つまり、いつまでもレンタルフレンドやインタビューゲームという取り組み・サービスには頼れないということだ。勿論、こうした取り組み・サービスの意義はあるだろうけれど、やはり長期的には宇野さんの言うような索を講じていくべきではないかと思う。


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No title

そのフェイクフレンドは、ジョークのようですよ。
会社概要と、お問い合わせのページを見るとわかります。
「フェイクフレンドは俺が趣味で作ったお馬鹿なサイトです」と書かれています。
募集要項には、なんと、ガールフレンドの募集が!

Re: No title

> ななしさん

こんばんは、いつもありがとうございます。

>そのフェイクフレンドは、ジョークのようですよ。会社概要と、お問い合わせのページを見るとわかります。

つ、釣られてしまった・・・(笑)ご指摘ありがとうございます。ふざけたサイトだとは思っていたのですが、完全に僕の注意不足でしたね(笑)

レンタルフレンドがジョークだったとしてもそういう発想をしないと他人とのつながりができない寂しい世の中になりましたね…。

今は娯楽が溢れていて一人でも十分楽しめることが増えてきたけど、友達や恋人を作りたい人が一定数いるのも事実。

それをサポートできるイベントを増やしていく事、そしてそれに気軽に参加できる環境作りも必要だと思う。

Re: タイトルなし

> 雨宮 さん

こちらの記事にもコメントありがとうございます。

>友達や恋人を作りたい人が一定数いるのも事実。それをサポートできるイベントを増やしていく事、そしてそれに気軽に参加できる環境作りも必要だと思う。

サッカーの内田篤人選手は「友達ってさ、まずつくるものじゃないからね。"つくろう"という気持ちを外さないと友達はできないと思う」と言っていました(笑)僕もこの意見にはまぁまぁ同意できて、インタビューゲームのように開催の目的が「友達を作ること」に特化したイベントには少し違和感を覚えるというのが正直なところですね。

No title

フェイクフレンドはおいといて(笑)
大学は大学で努力はしてるんですけどね
俺のいた大学の学部学科でも、入学してから最初にとる必修で、1クラス3~40人、更にそれを5~6人のグループに大学側が適当に分けてグループワークをしたりお茶会をしたり、兎に角孤立せずにスムーズにいくようにしていました
でもやはり最終的には本人ですね

No title

それにしても冒頭にある「独りぼっちが怖い」という気持ちには共感できませんね
俺の友達にも他者の目を異様に気にする奴がいますが、俺自身は独り学食は勿論のこと、独りファミレスや独り焼肉等の経験が豊富なので(笑)、ぶっちゃけ自意識過剰にも程があると思っています
そもそも他者は自分に対してそんな特別な感情を持ちません
自分はそんな特別な人間ではありません
仮に「一緒にご飯を食べる友達がいないのか」と思われてたとして、一体何が悪いのでしょうか
実害があるのでしょうか
精々プライドが傷つく程度でしょう
ではそのプライドは果たして守るべき価値があるのでしょうか
そのようなことを気にしていると何も経験できず、何も成長せずに終わると思います
若干逸れますが、特にこのような人が個人主義、多様性を唱えているとすれば笑えます

Re: No title

> カクさん さん

こちらの記事にもコメントありがとうございます。

>大学は大学で努力はしてるんですけどね
俺のいた大学の学部学科でも、入学してから最初にとる必修で、1クラス3~40人、更にそれを5~6人のグループに大学側が適当に分けてグループワークをしたりお茶会をしたり、兎に角孤立せずにスムーズにいくようにしていました。でもやはり最終的には本人ですね

僕も最終的には本人の問題だと思いますが、大学が新入生間のコミュニケーションの場を作ること自体は良いことだと思います。

>それにしても冒頭にある「独りぼっちが怖い」という気持ちには共感できませんね
俺の友達にも他者の目を異様に気にする奴がいますが、俺自身は独り学食は勿論のこと、独りファミレスや独り焼肉等の経験が豊富なので(笑)、ぶっちゃけ自意識過剰にも程があると思っています

同じく僕も共感はできません。ただ想像ですが、記事に登場した翔太さんは高校までは常に誰かしら友達がいたのではないかと。だからこそ1人でいる状態を「異常」と捉えてしまい、自らを追い詰めてしまったのではないかと・・・。なんか「想像」というレベルを超えて、もはや「空想」を書き連ねただけのコメントになってしまいましたね(笑)
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