スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

上西充子先生による、海老原嗣生さんの主張内容への批判

法政大学キャリアデザイン学部および同大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻准教授の上西充子先生が、海老原嗣生さんの著書「決着版 雇用の常識"本当に見えるウソ"」の内容を批判的に検討されている(http://togetter.com/li/444945)。まとめの中で、何と僕の過去記事「"フリーターは正社員になれない"というウソ論の失敗」の内容にも触れてくださっている。


上西先生及び僕の批判の共通点として「海老原さんが本で紹介している数字と、元データの数字が異なっているのでは?」というものが挙げられる。例えば上西先生は、「海老原嗣生 決着版 雇用の常識 本当に見えるウソ p.178、20~24歳の総人口が91年と98年ともに932万人で増減0というのは、ほんと?と思って総務省統計局のデータで集計してみたら、91年は939.2万人、98年は925.9万人」、「海老原(2012)"この間に20~24歳の基礎人口が24万人減少している"p.179(中略)前述の統計局データの私の理解が正しければ、この間の20~24歳人口の減少は13.3万人」というように、海老原さんが紹介している数字と実際の元データの数字に不一致があることを指摘されている。僕の批判については、上述の「フリーターは正社員になれない"というウソ論の失敗」を読んでください(笑)


少し上から目線の言い方になってしまうが、今回上西先生が行ったような検証がなされることを僕は待ち望んでいた。もしかしたら僕が知らなかっただけかもしれないが、海老原さんの著書の記述にはツッコミどころがそれなりにあるはずなのに、専門家の方々がそれについて突っ込むことが皆無だと感じていたので、個人的には違和感を覚えていたのだ。


過去記事を振り返ってみると、海老原さん批判の記事として「"フリーターは正社員になれない"というウソ論の失敗」、「"若者はかわいそう論"のウソ・・・のウソを発表しようとするくらいで丁度良い」、「海老原嗣生さんの主張は、"中小企業に目を向けない若者が悪い"という言説を強化した元凶なのか」、「定年延長は若者の雇用を奪わない?~NHK「団塊スタイル」における議論~」、「"就活生は大手企業への入社を望み、中小企業への入社を敬遠する"という語り口の限界」、「海老原嗣生さん著の"四大卒も中小企業を目指せばいい"という論考の欠陥」・・・などを書いていることが分かった。一体どんだけ批判しているんだという(笑)それくらい、海老原さんの主張には納得できない点が多く、突っ込まずにはいられなかったのだろう。


このような問題意識から、過去には「"就活の専門家"による発信の中身をチェックする機能が足りない」という記事を書き、「専門家による発信が同じく専門家によるチェックに晒されないということは問題に関する"正確な事実の共有"が出来なくなることを意味し、これは危惧するべきことだろう」と問題提起した。勿論上西先生はこの記事を読んでいないだろうし、また上西先生のツッコミが全て正しいかというとそれについては別途検証が必要なのだが、海老原さんという「専門家」の見解に対して、上西先生という「専門家」による批判がなされたのはとても良い傾向だと思う。冒頭に紹介したtogetterの中身は、一人でも多くの人に見ていただきたい。


それにしても、もし仮に上西先生の批判が全て正当なものだとしたら、海老原さんの論考は適当すぎると感じる。さすがに「分析に際して、全くミスをするな!」とまでは思わないけれど、あまりにもデータの読み取り方に問題がありすぎるのではないかと・・・。その一方で常見さんは海老原さんの著書を「本当にすごく充実した内容の本だと思います」と絶賛していたりして(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33745?page=3)、一体どうなっているんだと思わされる。「正確」な分析は一体どこにあるのだと・・・。


少なくとも、本の中でデータに触れながら主張を展開している場合であっても、そのデータの使い方・解釈が間違っている場合があり得るということを、上西先生作成のまとめを見ると感じさせられる。実際、上西先生は海老原さんが「就業構造基本統計調査」の読み取りに際して誤読、もしくは曲解していると評価している。面倒だけれど、真実を知りたい場合、もっと穿った言い方をすれば専門家に騙されないよう意識する場合は、自分の目で一次資料に目を通すしかないということなのだと思う。

1.31追記

この記事で取り上げた内容に関する参考資料をブログ記事本文に追記という形で記載します。

・「なぜ若者の敵=海老原が、POSSEで語るのか?(http://blog.goo.ne.jp/posse_blog/e/6e2b1a79bee4cc7858194ef40475c871)海老原嗣生さんがNPO"posse"に寄稿した記事です。

・就業構造基本調査のデータから海老原(2011)の記述を検証する(http://togetter.com/li/446946)上西先生による検証です。

・海老原氏からのリプライに対する私のリプライ(作成中)(http://togetter.com/li/447906)こちらも上西先生による検証です

・「海老原氏のリプライに対する私のリプライhttp://togetter.com/li/447906」上西先生の最終回答です(こちらは2/5に追記)

専門家による発信が同じく専門家によるチェックに晒されるのは良いことだという考えに共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村 
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

うーん。
真摯に研究をしてるまともな学者の人って基本的に
営利的でいい加減な本を出している評論家の言論なんか相手にしないんじゃないですかね。
そういうのを相手にする必要もないと思いますし。

そもそも海老原さんって「専門家」なんですかね。。よく知らないけど。

というか、大学の先生ってあんまり俗な本を読まれない方が多いので、気付かれていないということもあるかもしれないです。

Re: No title

> とも さん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>そもそも海老原さんって「専門家」なんですかね。。よく知らないけど。というか、大学の先生ってあんまり俗な本を読まれない方が多いので、気付かれていないということもあるかもしれないです。

一応海老原さんの本のコンセプトは「イメージじゃなくデータを根拠にで雇用問題を語ろう」というものなので、俗な本とはいえないと思います。ただ海老原さんの本の記述を目にすると、上西先生がご指摘されているように「(海老原さんの本は)俗諺のウソをデータに基づき論駁する、という趣向の本ですが、海老原氏の論述そのものも、やはりデータに立ち返って批判的に検討する必要があるのではないか」という疑問を抱かずにはいられなくなります。

>真摯に研究をしてるまともな学者の人って基本的に
営利的でいい加減な本を出している評論家の言論なんか相手にしないんじゃないですかね。

現在の海老原さんの評価ですが、「営利的でいい加減な本を出している評論家」どころか、むしろ「雇用のカリスマ」とまで言われています。僕はそれに対して「バカ言ってんじゃないよ」と思っていますが(笑)

No title

海老原氏は雇用戦略対話にも参加してる有識者ですからね。
もし仮にこういうデータがそのまま政策に反映される、と思うとゾッとします。

俺はどうもあの人はリクルート出身だからか、企業側の立場にまずたって結論ありきでデータを導き出してるとしか思えないんですよね。データも曲解してるのが本当じゃないか、と。うがった見方ですが最初からそう思っていました。

まあ情報への解釈の批判はガンガンやるべきだし、むしろそれが今までなさすぎたと思います。リテラシーは口でいうのはたやすいけど、特に調べる、というスキルは日本人のほとんどが持ち合わせていないと思いますね。(僕も含む)
↓以下、参考。
データを見ない人々(「オープン化」する社会での「分析」の価値) | isologue http://www.tez.com/blog/archives/001489.html

No title

すいません上西さんのデータ解釈の反論をあまり見ずに前のコメント書いてしまいました。それで目を通しましたけど、さすがにこの「(3)大卒男子は加齢により正社員化が進み30代中盤では95%近い正社員率になる」のデータは扱いが雑だと思いました。
「加齢により」と海老原は語っているが、2007年の就業構造基本調査が示しているのは、明らかに、同一年齢集団の加齢による変化ではない。あくまで、一時点における、異なる年齢集団の正社員比率の話。」→この反論のように年齢があがれば正社員比率が上がる、って適当すぎでしょ。

しかもその主張が成り立つのであれば【「"フリーターは正社員になれない"というウソ」論の失敗】が成り立つわけだけど、それもブログ主の「「過去1年間」と「過去3年間」を読み違える訳がないだろう」
という批判の方が妥当かつ正当であるし。

うーん、やっぱ、気になったのが海老原氏の考えって結局、「とにかく人をワタミでもなんでもいいから突っ込んどけ」というものにしか見えないんだよな。労働環境の改善なんて長期的な話だ!今は短期的に雇用に突っ込めばいいんだ!という反論がくるんでしょうが。それを「雇用がある!」と叫んでしまっていいのだろうか。

No title

海老原さんの影響力はかなりあると思うので、批判するべき点は批判するべきだと思います。
実際に、就職難という問題になると海老原さんの主張している志望する企業規模のミスマッチ対策に良く焦点が当てられていますが、問題はそんな単純ではないわけですし、このまま志望する企業規模のミスマッチ対策を続けていても就職難は解決できそうにないわけですし。

海老原さんは、良くリクルートワークスの調査と有効求人倍率を同じような信頼性があるというもとで使っているようですが、リクルートワークスの求人総数の根拠は、従業員規模5人以上の全国の民間企業に対するアンケート調査+公表されていない各指標なのになぜ世間的にこのデータが信頼されているのかが分からないです。
自分が調べた限りですと、この調査対象となった企業の業種や所在地等のデータも公表していないようですし。
これなら以前、チョコさん(だったはず)がコメント欄で載せていた産業能率大学の中小企業向けの調査の方が遥かに分かりやすかった気がします。
海老原さんに関して言えば、自分の所属団体が行った調査なので信用したくなるのもまだ分かりますが……

なので、ハローワーク発表の有効求人倍率調査や失業者数等のデータと同等に扱うべき数字ではないと思います。
勿論、ハローワーク発表の場合、ハローワークに来ていない求職者や企業側からの求人が把握できないという事もあるので、完璧な指標とは言えませんが、少なくとも様々な面から考慮することはできると思います(景気の良い時には、ハローワーク以外の場所で募集されている求人も多そうですが、不況の時は、逆でさらに、就活を諦める人も増える等)
有効求人倍率の場合、正規・非正規別のものや職種や業種別の数字もあるわけですし。

更に言えば、なぜ国までもがこの数字を使うのかという疑問もあります(これは以前、何かの際に上西充子准教授もtwitterで指摘していたと思います)
それで、リクルートの調査通り企業規模のミスマッチ対策にdream match projectをリクルートに委託し、行った結果、以前も書きましたが酷い結果になったのは何なのかなと。
そして、企業規模のミスマッチを唱える人はこの結果にはあまり触れていない気がしますw

また、統計以外の部分でも海老原さんは楽観的かなと思う部分があります。
例えば、海老原さんはリストラは少ないとしています。(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33808
ですが、posseの調査で若者の場合、自己都合退職の中でも解雇等に値するケースがかなりあると指摘されています。(http://www.npoposse.jp/images/09questionnaire02.pdf
勿論、これは他の年代でも言える事だと思います。
実際に東京都の労働相談でも解雇や退職等の相談は多いようですし(http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/monthly/koyou/soudan_23/index.htm)
また、解雇や会社都合退職ですと各種補助金の利用ができないようですし、企業にメリットがあるから自己都合退職にしているケースは多そうな気がします。(これに関してはここが詳しいように思います。http://blogs.yahoo.co.jp/huchisokun/55867763.html
海老原さんの住んでいる世界は平穏で良いなと思いました。やっぱり大企業は良いですね。
ちなみに海老原さんと一緒に対談し、海老原さんの意見に賛成していた常見さんがPOSSEのブラック企業に関するイベントに出演したと聞いて、……と思いました。

Re: No title

> takeshi さん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>海老原氏は雇用戦略対話にも参加してる有識者ですからね。もし仮にこういうデータがそのまま政策に反映される、と思うとゾッとします。俺はどうもあの人はリクルート出身だからか、企業側の立場にまずたって結論ありきでデータを導き出してるとしか思えないんですよね。

海老原さんがデータの誤読・曲解を故意にやっているのか、そうでないのかは正直分かりません。ただ、人間ミスはありますから、海老原さんの主張を誰かしらがチェックし、誤りがあればそれを指摘するようにするのが良いと思います。海老原さんの主張を読む際には「これは、学生が書いたレポートなんだ!」という意識を持ち、内容を疑ってかかるくらいでちょうど良いでしょう。

>気になったのが海老原氏の考えって結局、「とにかく人をワタミでもなんでもいいから突っ込んどけ」というものにしか見えないんだよな

海老原さんの主張を読む限りでは僕もそう感じるのですが、一方で海老原さんはブラック企業を無くすための提言もしていますから、ちょっと立ち位置が分かりにくいです。

No title

言おう言おうと思っていながら言いそびれていたことなんですが、大学時代に無理を言って労務管理が専門の教授に"「若者はかわいそう」論のウソ"を読んでもらったことがあります。ちょっと一般人が一から検証するには煩雑過ぎる内容だと感じたからです。教授の感想は「デタラメだ」ということでした。ちょうどその教授が博士論文で扱った統計などもあったようで、すぐに主張がおかしいことに気付いたようです。しかし感想をもらったのが酒の席だったこともあり、肝心のどこがどうデタラメなのかを聞きそびれたままなのですが…(もちろん本自体は酔ってない状態でちゃんと読んでくれています!)


実は僕も研究者が海老原氏の主張の検証に乗り出すことを待ちわびていました。ただ分野を問わずこれまで僕が関わった大学の先生を見る限り、学会で評価されることにのみ熱心で、別に一般人に自分の研究が理解や評価をされなくても構わない、といった考えの研究者も多い印象を受けました。そのため新書本を出そうなどとは思わないし、新書本に対して検証や反論をしたりもしない、みたいな。少しともさんの意見にも似てますが。僕は学会で評価されることが何か一般人の利益に繋がるのかよく分からなくて、むしろ研究者は本の執筆や講演、マスコミへの出演を通して自身の研究の成果を広く世に問うべきじゃないかと思っていたりするので、上西先生のような研究者が現れないことを常々疑問に思っていました。


逆に海老原氏は、良くも悪くも労働問題の研究を職業にしている方々が新書本には関心を示さずに、あくまで学会を主戦場にしているという現状があるならば、学会で発表するのは難しくとも、研究誌に論文を投稿するなりして自分の主張が研究者の方々の目に触れるようにするべきではないかと思います。それをしないというのは研究者の方々との勝負を避けているように見えます。単なる心象や経験則ではなく豊富なデータを駆使した理論展開を得意としているんだから、研究者の方々との真っ向勝負もなんら問題ないように感じるのですが。様々なデータを見せられて説得力があるように感じる海老原氏の主張も、結局そういったことをしないのでは、実はあまり専門の方々の目に止まっては困ることしか言ってないのでは?と疑ってしまいます。

Re: No title

> 11卒業務未経験無職 さん

お久しぶりです、コメントありがとうございます。

>就職難という問題になると海老原さんの主張している志望する企業規模のミスマッチ対策に良く焦点が当てられていますが、問題はそんな単純ではない

本当にその通りだと思います。「学生は大手企業ばかり見て、中小企業を受けない」という構図を作ったのは海老原&常見コンビの影響が大きいと思っていまして、彼らの問題提起の適当さはきちんと批判すべきだと考えています。

>リクルートの調査通り企業規模のミスマッチ対策にdream match projectをリクルートに委託し、行った結果、以前も書きましたが酷い結果になったのは何なのかなと。そして、企業規模のミスマッチを唱える人はこの結果にはあまり触れていない気がしますw

確かに(笑)この点は、過去に11卒業務未経験無職さんがこちらの記事のコメント欄に書いてくださいましたね→http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-342.html。企業規模のミスマッチ論者がこの点について触れないのは、単に自分の主張に都合が悪いからではないでしょうか。


>海老原さんはリストラは少ないとしています。(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33808
ですが、posseの調査で若者の場合、自己都合退職の中でも解雇等に値するケースがかなりあると指摘されています。(http://www.npoposse.jp/images/09questionnaire02.pdf)(中略)ちなみに海老原さんと一緒に対談し、海老原さんの意見に賛成していた常見さんがPOSSEのブラック企業に関するイベントに出演したと聞いて、……と思いました。

ちなみに今度の土曜日に、海老原さんもPOSSEのブラック企業に関するイベントに出演しますよ(笑)http://blog.goo.ne.jp/posse_blog/e/6fd69b0cd0d794de420aa44cabd3187f 大丈夫なんでしょうかね・・・。

Re: No title

> William Yaminさん

お久しぶりです、コメントありがとうございます。

>言おう言おうと思っていながら言いそびれていたことなんですが、大学時代に無理を言って労務管理が専門の教授に"「若者はかわいそう」論のウソ"を読んでもらったことがあります。ちょっと一般人が一から検証するには煩雑過ぎる内容だと感じたからです。教授の感想は「デタラメだ」ということでした。

そ、そういうことはもっと早く言っていただけると・・・(笑)ぶっちゃけ僕も海老原さんの主張内容の妥当性を全て正確に判断できるかといえばできないので、専門家によるツッコミを待ち望んでいます。

>それをしないというのは研究者の方々との勝負を避けているように見えます。単なる心象や経験則ではなく豊富なデータを駆使した理論展開を得意としているんだから、研究者の方々との真っ向勝負もなんら問題ないように感じるのですが

以前、海老原さんの「学歴の耐えられない軽さ」の内容に対して田中秀臣先生が多少疑問を投げかけていましたが、それに対して海老原さんは結構たじたじになっている印象を受けました(笑)→http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20091230/p5 

No title

学者の人たちは就職問題や労働環境問題について正しいことを言っているが、マスコミで活躍する人たちはまったく逆のことを言っている、という認識は、学者の人たちにもあるようです。
ただ、学者の人たちとマスコミで活躍する人たちは、立っている土俵がまったく違う、というのも事実です。
両方の土俵に出られる人というのは、本田教授のような、テレビに出ていて人気があり、ある種のスター性やカリスマ性をもった学者で、普通の学者は地味でつまらないおっさん、おばさんなので、きちんとした研究をしていても、マスコミには出られません。
以前、管理人様が、就活本を出そうと思っても、人気のある人しか出せない、と書いていましたが、学者も、人気やカリスマがないと、マスコミには出られません。
そんなわけで、学者の世界とマスコミの世界はまったく別の世界になっていて、同じ土俵じゃないので、学者はマスコミの世界の評論家の言うことは無視、ということになると思います。
実際、私も分野は違いますが、一応、学者の世界にいた人間ですが、一般人向けの新書とかは業績になりません。業績になるのはあくまで学会向けの学術論文のみです。
その上、スター性やカリスマ性がないと、出版社は本など出してくれないのですから、学者はますます、一般から遠ざかるわけです。

個人的な意見ですが、管理人様の海老原氏への批判の記事はどれもレベルが高く、今後も継続的に書いてほしいと思っています。
それに対し、常見氏への批判や、安藤氏やイケハヤ氏のようなノマドコンサルのような人を擁護する記事は、明らかにレベルが下がります。
私としては、管理人様には、ぜひ、海老原氏のようなエセ学者、学者もどきだけど、学会になど絶対出られない偽者を批判してほしいです。
たとえば、1冊の本のうち、特に重要と思える3箇所のデータのいい加減さを指摘するとか、あるいは、1冊の本の最も重要な章のデータを批判するとかいった形でもいいと思います。
私は海老原氏は数学があまり得意じゃないのかな、と思ってますので、突っ込みどころはいくらでもあるかと(笑)。
少なくとも、常見氏へのレベルの低い批判よりは建設的な記事になると思います。

No title

管理人さんへ。
いつも気にかけていただいてありがとう。
もう、ここへは投稿しません旨、前回書きました。が、禁を破ります。
なぜなら、あなたに真摯に謝るべきだと思ったから。他の論考はさておき、「"フリーターは正社員になれない"というウソ論の失敗」の私のデータは、誤りです。初歩的な。
この指摘通りです。11.7%は3年計でした。増刷するなら、ここは必ず増補します。
御礼申し上げます。
いろいろ指摘を受けている中で、この間違いが「お恥ずかしい」ところです。
なぜなら、その他の有名な方たちからの指摘は、当たっていないからです。
以下、私への誤データへの皆様からの指摘への再反論です。

上西さんの指摘、「決着版 雇用の常識」で玄田さん批判の部分にて、91年と98年の人口データが間違っているという話です。
この指摘、2つの意味で、上西さんほどの方が、と思いました。
91年と98年のデータ。上西さんの人口は、「人口推計」で出しています。私のは、労働力調査の中にある長期系列の、年齢階級別人口データです。(長期時系列表3 (1)年齢階級(5歳階級)別15歳以上人口 - 全国)。このデータで見れば、私の使用した数字通り、932万人で91年と98年は全く変わりません。
人口推計を使うか、労働力調査を使うかですが、表中の労働力人口、就業者、雇用者などの項目は、労働力調査から出しています。ならば、基礎人口も労働力調査で統一するのが筋でしょう。
さらにいえば、上西さんの指摘が仮に正しいとしても、私の論旨がさらに補強されることになることに気づいてください。常用雇用が減っている理由は→学生が54万人も増えた(海老原本)+人口が13万人も減った。人口が減れば常用雇用が減って当たり前です。一方、臨時雇用が増えている理由→学生が54万人も増えた。こうした基礎変動があったことが大きな理由なのに、玄田さんは、「理由がわからない」と断じている。ここは私の指摘が正しいはずです。

2)就業構造基本統計調査のデータについて
上西さんの指摘など、百も承知です。
内閣符審議会では80P超の資料を10分強で説明せねばならず、かなり端折っています。紙幅に余裕があるWeb連載ではしっかり危惧された点を以下のように書いています。
http://www.r-agent.co.jp/kyujin/knowhow/tatsujin/20110630.html
「こう書くと「いや、今の30代は恵まれているので、現在20代の人たちが10年後、95%まで正規率を上げられる保障はない」と反論が出るかもしれない。ただ、それなら言おう。今の30代の人たちこそ、「ロスジェネ」と呼ばれ、最悪就職期を過ごした人たちだ。1997年、2002年の就業構造基本統計調査で見ても、当時の20代前半の正規率は今と大差ない(2002年度調査では今より悪い)。にもかかわらず、加齢によりここまで延びている。」
実は、手元には詳細データではなく、印刷物(グラフ)としての就業構造基本統計調査の97年版・2002年版がありました。これだと細かい数字が見られないのですが、2002年が20代前半×大卒×正規率が最悪。1997年は直近2007年と見えます。つまり、1997年も2002年も、20代前半の非正規率は今同様に高かった。その人たちが、5年・10年と加齢により正規比率を上げています。
詳細データは厚労省図書館などでないと調べられないので、上西さんの追補を心待ちにしています。

3)アマゾン等で書かれている「決着版 雇用の常識」の
懸賞⑫「年金問題をめぐるトリッキーな俗説」について。
まず、厚生年金未加入者が2000万人もいる!と書いた点について。こんな言説は誰が流したのか、海老原の自作自演ではないか、という指摘がありました。→みんなの党で、主に江田議員が中心となって、テレビやHPで公表されていました。私の最初の指摘が、商業サイトでの連載の中だったため、あえて政党名は伏せていました。また、単行本発行時には、私はすでに知り合い議員を通じて同党にこの指摘をしています。結果、同党はスピード対応で、この主張をやめています。同党のこうした潔い態度を私は評価しております。ということで、もう深追いする必要はないと、党名を伏せておりました。
Web連載と単行本で数字が異なるという点については、Web掲載後、「パートタイム労働者総合実態調査」の存在を知り、主にこれでデータを補強しています。連載当時はテレビでこの件が騒がれていたので、正確さよりもスピードを優先しました。それが、荒っぽかったと思いますが、データ補強がされれば、私は随時、持論を補強していきます。こうした更新こそが、真摯な態度と思います。

4)ミスマッチ=若者のえりごのみ論
これに関しては、なぜ、私の著作物の正確なトレースを誰もしてくれないのか、がわからないところです。
まず、私は、大元で、今の就職氷河は、高卒相応職の求人が激減したことに端を発すると、最初の発表物である「旧版 雇用の常識」にて、以下の通り書いております。
「高卒就職者はそのあおりをくらって、20年で3分の一にまで現象してしまった。
20年前だと高卒就職者51万人:大卒就職者30万人だったところが、現在高卒就職者17万人:大卒就職者40万人と完全に主客転倒状態にある。その結果何が起きたか?かつて「大学を出たら付けると」思っていたような仕事はもう枯渇状態となり、、急増した大卒者に対して、相応の職があてがえていない。」(106~107P)
そして、選り好みについても言及しています。
「ここで言いたいのは、選り好みをするな、ということではない。~ある程度余裕のある状態だと、人は仕事を選ぶ。それはむしろ自然なことなのである。」(134P)
田中秀臣さんのところでレスさせていただく相当前から、こうして私は書いております。
私は、就職問題は、若者の選り好み以前に一番の問題として、産業構造の変化により、高卒相応職がなくったことが問題と思っています。その結果、高校で就職できないから大学に進学する、そして、大卒の時に就職問題が顕在化する、とずっと言い続けてきました。
「高卒ブルーカラーについては、海外移転により少なくなってしまった。本当はこっちが問題なのに、大学卒の「若者かわいそう」に振り回されて、全く目が届いていない。20年真えに50万人以上いた高卒就職者は、現在20万人弱。大学進学率上昇により高卒就職希望者数自体が大幅に減っている。普通、希望者が減れば、就職率は上がるだろう。しかし、高卒就職内定率は81.1%(厚生労働省10年1月調査)と厳しい。そう、日本には、大手メーカーでの高卒求人がもうほとんどない」(「若者はかわいそう論のウソ」31P)
「「就職問題」ということで一緒くたに考えられてしまいがちだが、大卒の就職難と高卒の就職難は、まったく質が違う。大卒の場合とは違い、高卒は求人数が激減している。いわゆるブルーカラー職、建設業、農林業、自営業、事務職といった高卒の人が多く就いた仕事が世の中から激減しているのである」(「中央公論」11年2月剛)
ここまで書いているのに、小林よしのりさんは、私に対して、「高卒の就職が悪化していることを隠している。年代全体で見れば求人が減っているにもかかわらず、それを隠して、大学求人のみを指して、氷河ではないといっている」とSAPIOで指摘しています。
これにはいかが思われますか?

大いに反省すべき点
・学歴の耐えられない軽さで、今の大学問題を書きました。これは、多くの人に、「今の大学生はダメだ」と捉えられるきっかけを作ってしまった。
ただ、これはある年代をとって、この年代、ダメ、という意図ではありません。大学政策と大学運営という「システム」がダメだと言いたかった。この点は言葉足らずのため、怒りを買っていること、反省します。今月号の中央公論でも、同じようないやな読後感を生んでいること、併せて反省します。後藤和智さんにはこうした点を謝りたいところです。
バブル世代だってベビーブーマー世代だって、人口が今と同じくらいで、しかも、進学率を50%超まで上げ、そのうえ、大学入試に無試験AOを連発していたら、「算数もできない大学生」が量産されていたはずです。つまり、少子化の中で大学が生き残るために、こうした無茶をし過ぎた、それが大学問題の原因だと、考えています。
ただし、この背景にも、やはり、「高卒求人の減少」が大きくある。就職できないから、大学に行く、という根本問題があります。
正直、私は「今の若者はダメだ」論は、「若者はかわいそう」論以上に嫌いです。そういう世代論を脱して、仕組の問題を考えるべき、というのが私の主張です。この本のあと、随分テレビに出ましたが、ただし、「ゆとり世代批判」の番組は一切お断りしています。世代ではなく、システムだ、と。さらに、ゆとり世代は2010年から社会人となっているから、この本上梓時点では、「まだ社会人になってませんよ、ゆとり世代の社会人なんていませんよ」とも「若者ダメだ論者」に指摘しています。

私を批判する論者は皆「真摯」であり、私はわざとデータを誤読して曲解を繰り返す、というような話は少々ひどいなと思います。
ただ、管理人さんはそんな一方的な言い方はしていませんが。

今度は私から質問します。
私の枝葉末節データのアラを指摘される方は多いですが、もっと大きな点についてはなぜ、皆本気で論駁されないのですか?
・非正規が1700万人もいる→といっても主婦(900万人)、学生(150万人)、60歳以上(250万人)で、こうした人を除くと残りは、400万人だ。
・派遣が小泉改革で400万人にもなった→派遣事業主報告の「登録者・未稼働者」を含んだ数字。常用換算では200万人を超えたことはないし(これとて、多事業者の重複がカウントされて膨れる)、公的データの労働力調査では、150万人を超えたこともない。非正規全体の1割に満たない。
・若者の半数近くが非正規(46%)という話に対して、そのうちの約半分が学生。また、1994年~2008年の15年間に若年正社員が約300万人(266万人)減少した、と騒がれた話しに対して、基礎人口が約570万人、学生が48万に増えている、つまり、正規労働に耐える人口が、620万人近くも減っているという私の指摘。
後藤和智さんの言われる通り、私が論っているのは、「かなり質の悪い若者かわいそう論」です。ただし、その中には玄田さんも含まれます。

続きは次回。

No title

管理人さんに続いての質問です
「大手優良企業の雇用吸収力は小さい。どうやってもここでは大半の人が収まりきらない」。この現実をどう考えますか?世の中の7割の人は中堅・中小企業で働いています。大手の3割でも、管理人さんが指摘するように、飲食・サービス・宿泊系の「不人気企業」が多数を占めます。つまり、世の中の人の、8~9割は、大手優良企業以外で働いています。新卒の受け皿も、大手優良企業では、とても無理、という現実をどう考えますか?

基本、世に百出する改善案も、この点には著効策はありません。
・新卒一括採用をやめる→景況による不公平はなくなるだろうが、大手優良の採用総数が増えるわけではないので、結局、多くは中小に行く。
・通年採用にする→同上
・できないぶら下がり社員をバシバシ首切りする→確かに大手優良企業の採用数は増えるかも知れません。が、それでも、大手優良企業の採用が今の5倍にでもならない限り、世の多くの人は救われません。仮に採用が5倍となっても、退出者も5倍で、その人たちは、結局、中小企業で吸収されるしかありません。とすれば、そんな社会になっても、「一時的に大手優良にいられるだけ」で、結局は、中小企業の雇用でしか吸収ができなません。
・景気をよくする→どのくらい景気がよくなる想定でしょうか?2008年のリーマンショック前でも、大手(飲食・サービスなどの不人気企業を含めて)の採用は15万弱、中堅・中小で24万強です。この時期でも就職未内定者は7万人も出ています。圧倒的に大手は少ないでしょう。バブル期でさえ大手採用は(不人気企業を含めて)半数にいたりません。大卒が今の6割弱の時代でもですよ。景気でもやはり、「大手優良企業」で新卒を吸収することは、ことのほか難しいでしょう。
この現実をどう受け止めるのか。
私は、この現実を考えると、世に言われるどの話も、今の就職氷河に対して、著効策ではない、と考えています。

管理人さんが、敢えて私の本論を無視し続けている点を聞きたい。
A)私は、このような中では、著効策は、
「中小のブラック排除」を第一に上げています。このための仕組みは、何度も本にしています。(中央公論、就職絶望機、中小企業ミシュラン等)。Webやテレビでも語り尽くしています。
公的データを駆使すれば、かなりブラックは排除できます。一例あげましょう。
・労働局データ→人員名簿がわかる。これで、定着率はすぐ出せる。
・税務データ→人件費率がわかる。成長率もわかる。
・労基署データ→労働問題の有無がわかる。
さらに、食べログ形式で、就業者が環境をアップする仕組みを作る。
その他にも色々書いています。とにかく、ブラック排除を徹底すべき。これは私が中小企業雇用を唱える時に、基本として掲げています。POSSEや上西さんとも、協働してこれをやっていきたいところ。
B)中小の「良い企業」とは、大企業のカーボンコピーだけではない、と何度も訴えています。確かに、利益率や業界シェア、最先端技術などの、大企業CC型の良い企業も多いでしょうが、それは、採用レベルが高すぎて、普通の学生には難しい。BLOGOSやCSテレ朝の「ニュースの深層」でそのことを何度も訴えています。だからこうした企業だけではダメ。
それよりも本論は、割れ鍋に綴じ蓋です。ある人にとって「最悪」でもある人にとっては「最良」と思うような、そういう関係は多々ある。その組み合わせをうまく探す仕組みを作るべき、というのが私の考えです。「就職、絶望期」「四大卒も中小企業を目指せばいい」の中で訴えていますが、一番わかりやすいのが、以下です。
「ミスマッチで社会に出られない人も、非常に多い。ただ、よく見ると、そういう人が、合うような企業は、意外にあるのです。例えば、ワンマンな社長がいる中小企業。一見怖いけど、部下は、リーダーシップとかとる必要はない。言うがままでいい。
 こういう企業だって、われ鍋に閉じ蓋で「そこがいい」という人はいるでしょう。同様に、老舗の和菓子屋さんとかで、給料は極端に低い、年収250万円くらいだけど、暇で、楽で、残業もない、という会社も知っています。社内環境が緩いから、低給でも誰も辞めません。で、夫婦で働くと、年功昇給もあるため、世帯年収は600万円位維持できる。しかも、残業もないから、子育ても楽。無理に「グローバルエリートになれ!」と尻を叩くより、ワークライフバランス重視なら、こういう企業もいい。
 ほかにも、お爺さんばかりの特産品屋さんでいいもの売っているけど販路が伸ばせない、なんて会社に、ネットオタクが就職して、口も利かずにECサイトを立ち上げて、売り上げを倍増させて、社内で救世主となった、なんて話もあります。
 そう、リーダーシップがなくとも、残業がいやでも、口下手なITオタクでも、受け入れてくれる企業というのは、どこかにあるんです。ただし、その分、マイナスも覚悟しなきゃなりません。それは、怖いワンマンオヤジに使われる、とか、超低年収とか、高齢者ばかりの環境とか。つまり、何か、を我慢すれば、自分がどうしても譲れない、という部分だけは実現できる会社があるのです。
 大手は、どこも平均点美人ばかりだから、こんな「割れ鍋に閉じ蓋」関係は無理でしょう。逆に、中小は法人成りしているだけでも、270万社もあるから、どこかに、うまいペア相手がいる。ピッタリとは言えないでしょうが、「我慢できる」くらいの、ね。そのペアが、うまく見つけられず、行き場がなくなっている人たちが多いと思うのです。
 結局、若者たちは長い間、自分とぴったりの企業に行き当たらない。悪いことには、ネームバリューだけはあるようなブラックで、自分の主義信条と真反対の企業に往々にして入ってしまって地獄を見る。ここが問題だと思っています。普通の企業対普通の人たちという結びつけがちゃんとぴったりにパズルのピースみたいに合わせられるような仕組みができれば、相当解決すると思っています。」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20121101/238885/?P=3
要は、大企業のCCとは違う、組み合わせです。そのための仕組みも、再三書いてきました。なぜ、ここを割愛します?
こうした話を無視して、「どこでもいいから中小へ行け」的な扇動を私がしているように書く人が多い(管理人さんは異なりますが)のは困りものです。「ネームバリューだけはあるようなブラック」とわざわざ書いています。

最後は、管理人さんのエントリーにも辛口な質問です。
欧米の若者デモや、抗議自殺の話はご存知ないですか?
また、フランスのCPE法や、欧州各国の「若者用最低賃金法」という差別もご存知ないですか?
アメリカ留学生の呑気な話が別エントリーに出てきますが、ならば、なぜ彼らのほとんどは、アメリカで就職しないで日本に帰ってくるのですか?
また、Williamさんが「新卒採用に価値が感じられなくなれば、企業はこれをやめる」ということは首肯していて、私が「既卒採用で味をしめれば、新卒採用を減らす」(就職、絶望期)というと、これに関しては、反論する。このあたりは、論理不整合ではないですか?
管理人さんは、日本型を壊しさえすればいいとお思っていますか?
それとも、今の就職氷河に、何とか解を求めるべきと考えていますか?
その解に、私の持論は全く与することができませんか?
物言いが問題あることは申し訳ないと思っています。ただ、耳障りの良い話だけでは、本当の若年雇用対策はできないとも思っています。
続きは、2/2のPOSSEで。ぜひ来て欲しい。
そして、ぜひ、辛辣な質問をしてください。
後藤和智さんも待ってますよ。
ちなみに、私は人材ビジネス批判を高らかに行っています。「さもしい人材ビジネスに税金が流れる」(就職、絶望期)。同様に、女子のキャリア(ちくま)では、大手重厚長大企業のかなり辛辣に俎上に載せています。そういう人物です。

この場をお借りして

管理人さんへ

恐縮ながら、上西さんの海老原考に対して、私から御礼を兼ねてこの場で返信させていただきま
す。すみません。個人的なブログ持っていないので恐縮です。

1)%表記について→ありがとうございます。ポイントで統一します。

2)臨時雇用が増えた理由について→前々回返信にて書いた通り。「労働力調査」です。

3)大卒男子は加齢により→前々回返信にて書いた通りです。同一集団ではないことは、紙幅がある所では示しています。そして、過去との比較に関しても、グラフベースでは行っております。この件について、上西さんも拙著に記述があると追補されておりました。その内容は、ほぼ、ここにて前々回示したものと同一です。

4)大卒内定率の推移→上西さんの指摘が一般読者の人にわかりにくいかもしれませんので、以下のように平たく書かせてもらいます。
・10/1 内定者 約6割→4/1 内定者 約9割。この差の3割がこの間の内定者。
という意味です。これを、10/1未内定者(4割)ベースにして4/1までの内定率を出すと、この間に75%が決定する、という表記となり、逆に「高く見えすぎる」というきらいがありました。(そのような表記の方が誤解が多い)と思い、この表記にしています。
・「そもそも同一集団ではない」という話については、だとすると、この調査は「全く異なる集団の内定率を出しているので、推移という形ではない」という話になりませんか?ならば、なぜ時系列でこの調査をやる必要があるのか。それなりに大きなサンプル数なので、同一集団ではなくとも、誤差が少ないから、推移として見ても問題はない、という考え方ですよね。これが発表側の意図ではないでしょうか。この立場で私はこの記事を書きました。ただし、それはおかしい、という指摘もありえます。大したサンプル数ではないし、そもそも、サンプルが国公立大学に偏り、しかも、「途中から就職を諦めた学生がサンプルから外れていく」という性格が否めない。つまり、数字が上ブレするというもの。だから、これはいい加減で比較不可能という立場がありえます。これも正しい。私は、従来この調査をそういう性格があるので、おかしい、内定率は高く出すぎている、という指摘もしております。さて、ではなぜ、この記事ではこの調査を「正しい」という過程でこの小論を書いているか。国公立大に偏った(内定が取れやすい)学生でさえ、10/1以降の半年で、相当多数の内定が出ているという事実を示したかったからです。この小論の本意は、10/1以降の半年で、相当量の内定が出ている。もし、就活を半年後倒しにしたら、従来、この間に決まっている内定者はどうするのか?というポイントです。これはどうお考えでしょう?

5)前々回の冒頭に書きました。一連のご指摘の中で、全くもって言い訳できない、私の初歩的かつかなり大きなミス表記です。謹んでお詫び申し上げます。管理人さんにもこの点、感謝しております。

6)中小企業DBについて→これは嬉しいな。誰かにこういう建設的な投げかけをもらいたかった。もちろん、指摘の点は、私も重々考えております。こうやって、意見を交換して内容を充実させて行きたいと存じます。
・DBはオープン・非オープンの2階層で作ります。
・入力者は、以下のように多彩です。
・インターン・試行雇用などで就業した人のうち、内定にいたらなかった人に、「なぜこの会社に決めなかったのか」という形での入力がありえます。大学のインターンシップ・官公庁のインターンシップ(制度復活すれば)、試行雇用(制度復活すれば)などを合わせれば、年間10万名分も可能でしょう。彼らは、非内定者だから、企業に拘束されずに表記が可能です。
・内定者・従業員からの情報については、合同研修センターや若年労基署などへの「BAD」相談が主になります。もう一つは、合同研修センターでの振り返り研修(これは定期的にやるべきと書いています)時に、長期勤続者に、「なぜこの会社に定着したか」のGood情報も交えます。
・これをオープン/非オープンに階層化します。オープン情報に関しては、就職ナビの臭い先輩情報のようにならないように、しかも企業の誹謗中傷にならないように、たとえば、以下のようなインデックス形式にする方法があると思います。
□スローペース ⇔ □スピーディ    □個人重視 ⇔ □連帯重視
□伝統を重んじる ⇔ □革新を重んじる □行動重視 ⇔ □思考重視
□情を重んじる ⇔ □理を重んじる   □自発性を重んじる ⇔□従順性を重んじる
これは一例です。ちなみに、このレベルのインデックス化でも、就職ナビは難しいです。企業は、基本、これの「全部」につけたがるか、つけなくないか、というでしょう。要は、商業サイトの限界です。
・非オープン情報に関しては、BAD情報を交えて記載が可能です。ただし、これは記載時に監督者が精査をし、また、運用時には教官やカウンセラーなどのそれなりの人に、使用を限定することにすべきと思っておりま
ともあれ、こうした建設的なキャッチボールはありがたい限りです。

7)その他誤表記→ありがとうございます。基本、誤表記に関しては訂正いたします。最後の日経の件に関しては、「内閣府がいい加減」であり、それを「大きく表記してしまった日経」という形にでもしようかと思います。

8)JILPT「第二新卒」調査→これは著者として悩みどころです。調査内容は私もこの通りに把握しております。曲解や誤記というより、この掛け合わせの表記で、読者に理解していただけるか、悩みものではあったのです。56%→48%と正確に期すべきか。悩みながら宿題とさせていただきます。なお、この掛け合わせを行ったあとの、「採用した企業」ベースでも、企業規模別の第二新卒採用傾向は記載記事の通りです。大企業でも第二新卒採用が頻繁に行われている傾向がわかります。(むしろ、採用力のある大手の方が採用実現率が高いので、「採用活動をした」ベースに比べて私の意図する傾向が強くなります)。
最後に、上西さんには御礼を申し上げます。特に、(3)の件に関して、追補で私の「反論的記述」にお気づきいただけたこと、(6)について「オープンとは言っていない」とお気づきいただけたこと、(8)で「それでもまあ高い水準ではあるが」という率直な感想をいただけましたこと、決して「ためにする」論議ではなく、研究者としての真摯な姿勢に感謝申し上げます。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: この場をお借りして

変則的ですが、このコメントから返信させていただきます。

>海老原嗣生さん(「恐縮ながら、上西さんの海老原考に対して、私から御礼を兼ねてこの場で返信させていただきます」から始まるコメントへの返信です)

お久しぶりです、コメントありがとうございます。まず、私のブログの記事本文、並びにコメント欄に海老原さんが腹を立てるであろう表現が大いにあったにも関わらず、お忙しい中このような個人ブログにご丁寧なコメントを寄せてくださったことを御礼申し上げます。

取り急ぎ、上西先生にはtwitterを通じて、当ブログのコメント欄に海老原さんが上西先生作成のまとめの内容に対するコメントを寄せてくださった旨をお伝えしておきますね。

なお、この記事を書いた後に、上西先生が「就業構造基本調査のデータから海老原(2011)の記述を検証する」というまとめを作成しておりますので(http://togetter.com/li/446946)、もし宜しければそちらもご覧下さい。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

海老原様

リプライをいただき、ありがとうございます。
書籍等を大学においてきてしまっているので、明日・あさってに検討した上でお返事さしあげたいと思います。

管理人さんも書いてくださっていますが、就業構造基本調査による男性大卒(もしくは大卒・大学院卒)の正社員比率の推移については、「就業構造基本調査のデータから海老原(2011)の記述を検証する http://togetter.com/li/446946」で、2002年と2007年のデータを重ね合わせてみました。
こちらもご検討いただければ幸いです。

本当に怒りますよ。

管理人さんへ

本当にとばっちりすみません。
私も紳士的にここまで書いてきましたが、上西さんの過誤はひどいね。
めちゃくちゃなデータで私を批判し、私の数字とも内閣府の数字とも、自分の試算が合わないと、勝手に悩んでますが、その原因は、あなたの「就業構造基本調査」の男性正社員数の誤記です。
36万6400人いる正社員について、これを、33万6400人としています。
他人をいい加減な記事と批判する前に、自分の仕事きちんとやってください。

今回の件、上西さんは協働できる相手だと、じっと我慢してきました。
まず、一つ目。労働力調査で正しい数字出しているのに、勝手に人口推計使って、私が間違っているように書いたこと。これ、学会だったら、命取りじゃないですか?プラスしてこの一件。
両方で、研究者として相当マイナスですよ。
こんなの、途中経過じゃなくて、精査して載せてください、そちらこそ。


大体ね、80ページの資料10分で読んだ審議会の話をあそこまで極端に悪者仕立てで書いて、
きちんと書いているウェブ連載や、就職絶望期のこと忘れてて、それ、随分あとになって書いたでしょ。
これも研究者としておかしくないですか?
その最後のツイートの前に、たくさんの人が、「海老原とんでもない」ツイート発していますよ。


そして、私の「シゴロク」に関するコメント。
これは、私の誤記・データミス・曲解ではない話でしょ?
しかもですよ、私が、商業サイトではできないと、ここまで正直に就職ナビの問題点をあげている話に対して、就職ナビ批判する側のあなたが「就職ナビの先輩コメントと同じになるからやらないほうがいい」っておかしいでしょ?


その他にも、就職率の話もこれは単なるいちゃももんでしょ?
大体例年6割台の10/1内定率で、4/1内定率が9割超えている状況に対して、3割の学生が後半戦で内定している、と書く事のどこが問題なんですか?
これは曲解ですか?キャリア研究している人なら、10月1日以降にたくさん決まっているの、学生みて知りませんか?

この状況見ても、私がでっち上げ論者で、上西さんが「真摯」なんですか。

後藤君も、みなさんも、管理人さんも、今までの私のレスと上西さんの話と、
どちらに加担されますか?

Posseの方の内容も見てください。そこには、「若者の敵=海老原が、なぜPosseに加担するか」という記述があります。

すみません、管理人さん、これ大至急、掲載の上、上西さんにツイートください。

管理人さんの海老原批判の方がよっぽど好意的に受け取れます。




No title

また上西さんのツイッター読んでいていろいろ気になりました。
正規雇用比率から役員を引くのは当たり前のことです。
それと、30代の正規比率が低下とありますが、それは私の論とは関係ありません。
お教えすれば、40代以降も下がっていますよ。つまり、いつもの私の論、非正規は若年の問題ではない、という話しに行き着きます。
しっかし、キャリア研究者ともあろう方が、労働力調査の人口統計を一顧だにせず、他人の批判をすること、雇用統計の計算式がわからず通りすがりの人に助けを求めること、それで、少なくとも20代のデータは私の話と非常に近くなり、それをすり替えて、30代の劣化に話をもっていくこと。
30代の話をするなら、97年データを探って、97年当時20代前半だった人が、2007年にどうなったか、それを調べてみてください。
こちらも結論はわかっています。なぜなら、グラフデータしかないですが、私は97年の状況を調べています。10%程度、正規率が上昇しているということになるはずです。

こちらはここまでやっているのです。
しかも、ですよ、こうしたデータに気づき、私の本より先に、キャリア研究者がやるべき研究です、これは。

結局、キャリア研究者という人たちも、公的データでできることを念入りに調べず、どちらかというと、新規アンケートをやり、そのアンケートも予算の関係から少数しかとれず、それを計量分析で伸ばして、なんとか結論出ないかどうか、そんなことばかりやっているから、いけないんでしょう。

公的データでどこまで話ができるか、という視点で私はここまで学会の人たちに切り込んできたんですよ。みなさんももう少し評価して欲しいところです。



管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

海老原様

3回のコメント投稿、拝見しました。私の提示した論点http://togetter.com/li/444945に対する海老原さんのリプライを受けた私のリプライを、こちらにhttp://togetter.com/li/447906まとめました。論点(1)から(8)のうち、とりあえず論点(3)までです。
ご検討いただければ幸いです。

この調子で書いていくと、なかなか進まないのですが、2/2のPOSSE対談に向けて、1つだけコメントさせてください。
海老原さんは、中小企業DBをオープン・非オープンの2階層で作ると提案されています。その場合、http://blogs.yahoo.co.jp/perspective0301/8289801.htmlに書いていらっしゃる「労働局データ」「税務データ」「労基署データ」はオープン・非オープンのどちらと想定されていますか?

現実には厚労省は雇用保険データにより、各企業の離職状況は把握しています。しかし、個別の企業の早期離職率を公表せよ、という大学側の主張に対し、使用者側は当然ならが「ではそうしましょう」とは言いません。それは雇用戦略対話WG(若者雇用)におけるやり取りが示す通りです。

また、過労死を出した企業名の公表が裁判で争われていますが、これを公表することにも厚生労働省は難色を示しているようです。高裁でも不開示は合法とされました。http://blog.goo.ne.jp/kyotoposse/e/e7936934b64764c29a5d175a72f63170

そういう現状を踏まえた上で、どのようなDBがオープンにできるのか、という議論が2/2のPOSSE対談で行われるとよいな、と願っています。残念ながら私は出席できませんが。

上西

Re: No title

すいません、上西先生のまとめと海老原さんの著書に目を通していて、コメント返信が滞ってしまいました。途中までになりますが、コメント返信していきます。

> ななしさん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>学者の世界とマスコミの世界はまったく別の世界になっていて、同じ土俵じゃないので、学者はマスコミの世界の評論家の言うことは無視、ということになると思います(中略)一応、学者の世界にいた人間ですが、一般人向けの新書とかは業績になりません

一般人向けの新書ですら業績にならないのに、ましてやtwitterを通じての批判をしても学者にとって何のメリットにならないですよね・・・。今回の上西先生の行動は珍しいものと言って良いのかもしれませんね。僕個人は記事本文で書いた通り、上西先生の試みを好意的に捉えています。

>個人的な意見ですが、管理人様の海老原氏への批判の記事はどれもレベルが高く、今後も継続的に書いてほしいと思っています。それに対し、常見氏への批判や、安藤氏やイケハヤ氏のようなノマドコンサルのような人を擁護する記事は、明らかにレベルが下がります。

良いものを良い、悪いものを悪いと言ってくださる姿勢、大変ありがたいです。ありがとうございます。参考にさせていただきますが、海老原さんの主張の検証の記事ばかりになってしまうと就活生でこのブログを読んでくださっている方が離れていきかねないので(笑)、レベルは低いかもしれませんが軽く読める記事も書いていきたいと思っています。

Re: No title

> 海老原嗣生さん

こんばんは、お忙しい中たくさんのコメントありがとうございます。また、教えていただいたposseのブログ記事も拝読いたしました。それを踏まえ、次の点のみ取り急ぎ意見を述べたいと思います。

>管理人さんに続いての質問です「大手優良企業の雇用吸収力は小さい。どうやってもここでは大半の人が収まりきらない」。この現実をどう考えますか?世の中の7割の人は中堅・中小企業で働いています。大手の3割でも、管理人さんが指摘するように、飲食・サービス・宿泊系の「不人気企業」が多数を占めます。つまり、世の中の人の、8~9割は、大手優良企業以外で働いています。新卒の受け皿も、大手優良企業では、とても無理、という現実をどう考えますか?

海老原さんの仰るとおり、大手優良企業の雇用吸収力には限界があると思っています。そして、海老原さんがposseのブログに寄稿した記事における「B)割れ鍋に綴じ蓋」の箇所については、記事本文で直接取り上げたことはないのですが、それと似たような話をこちらの記事のコメント欄で「カクさん」という方とやり取りしています(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-304.html

僕の認識では、「海老原さんが中小企業への就職を勧めている」という事実をもって海老原さんを批判したことはありません。あくまでも海老原さんが「"どこでもいいから中小へ行け"というメッセージ」を発しているように思えた箇所について批判をしています。

例えば「海老原嗣生さんの主張は、"中小企業に目を向けない若者が悪い"という言説を強化した元凶なのか(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-364.html)」という記事では、海老原さんの著書「学歴の耐えられない軽さ」における「(若者は)選り好みせず、中小企業でも良いから、まずはちゃんと正社員になること」、「中小企業に入ったとして、やはり景気が悪く安定性も低いなら、第二新卒として転職すれば良い」という2つの記述をもって「海老原さんは"条件が悪い企業であっても、とりあえずは正社員になっておくべきだ"という主張をしているのではないか?」という批判をしました。


また、「"フリーターは正社員になれない"というウソ論の失敗(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-368.html)」という記事の後半部も例として挙げられます。海老原さんは著書「就職、絶望期 "若者はかわいそう"論の失敗」において、「平成21年・若年者雇用実態調査」を根拠として「確かに、大手企業を取り上げたらフリーターを正社員採用する企業など少ない。しかし、中小はまったく話は別。現状でもバラエティに富む中小企業群が雇用のセイフティネットとして日本型雇用と全く異なる慣習で若者を迎えている。近視眼的に大手企業の風習のみしか念頭におかない論評は、まったく現実の姿を捉えていない」という意見を示していますね。それに対して僕は、「本には書かれていないが、"平成21年・若年者雇用実態調査"の本文を読むと、どういう業界が積極的にフリーターを採用しているのかが分かる。本文には"産業別にみると、"(フリーターの)採用にいたった"は宿泊業,飲食サービス業が21.6%と最も高く、 次いで生活関連サービス業,娯楽業が15.8%、建設業が13.1%の順となっている"と書かれている。そして平成23年の雇用動向調査における"産業別の入職と離職"を見ると、建設業はともかく、"宿泊業,飲食サービス業"、"生活関連サービス業,娯楽業"は入職率・離職率共に全産業の中でトップクラスであることが分かる。これはつまり、人の入れ替えが激しいということ、言い換えれば入社してもすぐに人が辞めるのでまた次の人が必要になるような労働環境があると言うことではないか」という批判をしています。これも要は、「海老原さんは"現状でもバラエティに富む中小企業群が雇用のセイフティネットとして日本型雇用と全く異なる慣習で若者を迎えている”とか言っているけど、実際は労働環境がヤバそうな企業こそが若者を迎えているんじゃないか」という趣旨の批判ですね。勿論、そのような労働環境が待っているとは言え求人があること自体は事実なのですが。


他の方はどうかわかりませんが、少なくとも僕は「大手企業と異なり中小企業はどこも安定性が低くて、とてもじゃないけれど長く働ける環境ではない→しかし、海老原さんは就活生にそのような企業への就職を薦めている→だから海老原さんはダメだ」という流れをもって海老原さんを批判しているわけではありません。「労働環境が悪いことがかなり見込まれる企業へ就活生を押し込もうとしているのではないか?」と感じた箇所について批判しています。もっとも一方で、海老原さんがブラック企業対策について提言されていることも知っていましたので(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-355.html)、「ブラック企業批判をしている割には、就活生をそういうところに誘導しようとしているよな」とも正直感じていました。ただこの度のposseの記事を読み海老原さんの立ち位置は大体分かりましたので、この感覚は誤りだったのかなと今では思っています。


とりあえず、この点に関してだけ先に返信させていただきます。

No title

就業構造基本調査のデータから海老原(2011)の記述を検証する(http://togetter.com/li/446946)に、大石先生のご教示によるAbe(2012)の学術論文の検討を追加しました。

No title

安部由起子・北海道大学教授の英語論文、目を通してみました。
まったくの専門外で、しかも、後半の数式は理解不能でしたが、安部論文の、分母を無職や自営業者を含めた全人口とする、というのはリーズナブルであると思います。
加齢により、正規雇用者の割合が減る、というのは、自分の世代のことを思い起こしてみると、確かに、若い頃に就職しても、その後、離職して実家の家業を継いだり、自営業者になったり、非正規雇用になったりという例はいくつも見ています。
また、安部論文では、正規雇用を失う、という表現が何度も出てきますが、その一方で、最初から正規雇用でないという意味の表現もありました。
また、1990年代から、伝統的ではない非正規雇用が増えた、という指摘もありました。要するに、契約社員、派遣社員のことだと思いますが、90年代からの若者の正規雇用率の低下の原因であると推測できます。

海老原氏からのリプライに対する私のリプライ、まとめ終了

「海老原氏のリプライに対する私のリプライhttp://togetter.com/li/447906」、一応書き終えました。ご関心のある方にお読みいただけると幸いです。

Re: No title

> ななし さん

こちらの記事にもコメントありがとうございます。

安部論文はまだ読めていませんが、海老原さんの主張と真逆のように思えるので興味深く思っています。

>加齢により、正規雇用者の割合が減る、というのは、自分の世代のことを思い起こしてみると、確かに、若い頃に就職しても、その後、離職して実家の家業を継いだり、自営業者になったり、非正規雇用になったりという例はいくつも見ています。

なるほど。

Re: 海老原氏からのリプライに対する私のリプライ、まとめ終了

> mu0283 さん

こんばんは、お忙しい中コメントありがとうございます。

こちらのリプライも記事本文の「追記」の中に盛り込み、読者の方が参考資料として参照しやすい形にしたいと思っております。
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

lingmu

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。