スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大手病にかかるバカ者、大手病をけなす大バカ者

「大手病」という言葉がある。就職活動において、大規模な有名企業ばかりに目を向けて、その他中小企業・無名企業には目を向けない姿勢を指す。


そして、一般的に「大手病」にかかる就活生は、「企業名にブランドがあるかどうか」という薄っぺらい指針から進路を決めようとする、未熟なバカ者とみなされがちだ。この点については理解できる。


しかし、就活生の大手病を悪化させる大きな原因として「就活コンサルタント」という大バカ者の存在が挙げられる・・・というのが今日の記事の概要だ。具体的には、彼らは「大手企業への内定こそが、就職活動における成功だ」という価値観を広めているように思えるのだ。


例えば、就職支援会社ガクーが運営する「内定塾」という就職予備校のウェブサイトを見てみる。そのサイトには「卒業生の声」というページ(http://www.naitei-jyuku.jp/voice/)があるのだけど、その卒業生の肩書きを見てみると全て「大手○○会社内定」と書いてある。


また、この前、就活道場「森ゼミ」の代表を務めている森吉弘さんという方の著書である「内定者と先輩50人が教える就活を成功させる本」という本を本屋で少し立ち読みした。購入していないので本の詳しい内容は書かないが、その本に出てくる内定者の肩書きも「大手○○会社内定」と表記されていることが多かった。ここでも会社の前に「大手」という形容詞が見られる。あるいは、例えば「日本放送協会内定」というように、誰がどう見ても大手企業だろうという企業への内定者の就職活動の体験談を本の中で紹介している。


そして、「自分と本気で向き合って、キャリアを真剣に考えよう!」というメッセージを発信することで有名な我究館についても同様だ。book offで105円で購入した、我究館会長の杉村太郎著の「絶対内定 2008」が見つかったので目を通してみた。すると、本に登場する内定者のエピソードは、大概「たくさん苦しんで、たくさん悩みぬいたあげく、大手○○会社の内定を総なめにした」とか、テレビ局のキー局の内定を勝ち取った等と書いてある。


その一方で、中小企業内定者の体験談は、ブログでも本でもほとんど見たことがないのだ。就職活動の成功体験はおおむね「大手企業内定者」によってなされている。我究館の言うように「自分と本気で向き合って、キャリアを真剣に考える」ことが就職活動において重要なら、中小企業(というより有名とはいえない企業?)の内定者の話も紹介していいと思うし、少なくとも「大手」の企業に内定をしたと言う点について特に言及する必要は無いはずだ。


ここまでで何が言いたいか。就活コンサルタントなど、就職支援に携わる者は大概「企業名に惹かれて会社を選ぶなんて、短絡的だ」ということを言う。「中小企業にも素晴らしい会社はたくさんあるのに」という言葉も聞いたことがある。でも実際、彼らが発信しているメッセージは「私達の下で一生懸命頑張れば、大手企業への内定を取れますよ」というものなんじゃないか。就活生に対して企業名にとらわれるなと説教をしている方々が、なんで自分達のセミナーを受講した内定者の肩書きに「大手○○会社内定」というように、大手という形容詞をつけるのかが分からない。そんなに、大手という形容詞をつけたいのなら、「大手企業への内定こそが素晴らしいんです!」と正直に言ったらどうなんだ。


「大手企業の内定体験記」を就活生にアナウンスしたら、「自分も先輩のように頑張れば、大手企業に行けるかも!」という考えを持つ就活生が増えるのも仕方が無いんじゃないか。そして、益々中小企業には目を向けなくなると。就活生の側も、受験を通じて、「自分自身の持つ能力によって価値が決まるのではなく、自分が属している組織のレベルにより、自分の価値が決まる」という価値観を形成している。実際に企業は「効率的な採用活動を行うため」という目的があるとはいえ、偏差値が高い大学に在籍している学生を書類選考などにおいて優遇していて、就活生の側もそのような事情を知っているのだから、世間で評判の良い会社を狙おうとするのも無理は無いと思う。


「大手企業」内定者の話を本やウェブサイトに載せないと学生が食いつかないという事情があるのは、僕でも想像できる。また、就活コンサルタントがどんなメッセージを発信しようが、結局は学生の意識の問題でもあると思うので、大手病にかかる学生自身の意識を未熟と評価することも構わない。記事のタイトルに「大手病にかかるバカ者」というフレーズを含めたのも、このような考えが基にある。


しかし、自分達が学生の大手病を悪化させているという意識が就活コンサルタントには足りないんじゃないか。そんな奴らが就活生の大手病をけなすなんて、笑わせるなと思う。自分が就活生以上の「大バカ者」だということを、なぜ自覚できないのだろう。


加えて、就活コンサルタントにとっては「大手企業」への内定者を輩出することこそ、自分の価値を高めるために重要のはずだ。仮に、自分の講座を取っている多くの就活生が「大手企業よりも中小企業に行くほうが自分には合っていると思うので、中小企業を中心に受けます」と言い出したら、「いや、君には可能性があるんだから、大手企業に挑戦してみようよ!」とか言い出したりして。仮にそんなことになったら、企業名にとらわれるなという発言はどこにいったんだという話ですね。まぁ、就活コンサルタントの方は大手企業内定者にお世話になってるんだから、「企業のブランドで進路を決めるな!」という綺麗ごとを言うのは止めにしたらどうですか。


就職活動において、「大手病」が悪いことなのか、仕方のないことなのかという点について、僕は明確な考えを持っていない。しかし、少なくとも就活生が「大手病」にかかる原因を就活生側のみに求めるのはおかしい。社会人は、本当に就活生の「大手病」をけなせる身分かどうかを一度自問自答して欲しい。短絡的に就活生の側をけなすのは、社会人による就活生への「甘え」だと思う。

「就活生の大手病の原因は、社会人の側にもあるんじゃないか。自分が就活生の大手病をけなせる立場か、就活生を馬鹿にする前に考えてみたらどうなんだ」と社会人に対して思ってくださる方は、もし宜しければクリックをお願いいたします。
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。