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「就活生を食い物にしている」とは、どのような行為を指すのか

今更ながら当ブログには「就活生を食い物にする就活コンサルやライター」というカテゴリがあり、そのカテゴリに属する記事の内容の説明として「就活生が抱える不安や、あるいは彼ら・彼女らの知識不足につけこんで、彼ら・彼女らからお金を奪おうとしたり、あるいは"こんなバカな学生がいますよ~!"というように就活問題を肴に大騒ぎしてお金を稼ごうとするコンサルやライターの仕事を批判する」という文章を記した。後半はともかく、前半部の「就活生が抱える不安や、あるいは彼ら・彼女らの知識不足につけこんで、彼ら・彼女らからお金を奪おうとする」という記述に関しては、今更ながらその表現の適切さについて考えるようになった。


きっかけは、「たろう」さんという方から「もし本当に就活生の為に行動しようとするのであれば、わざわざお金を取ったりしないでしょうし、地道に行った確かな調査や確固たる信念を基に自分の言葉を発信する筈です」というコメントを頂いたことだ(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-426.html)。このコメントからは「就活生から金を取る→本当に就活生の為に行動しているとはいえない=就活生を食い物にしている」という構図の存在が浮き彫りになっているように僕には思えた。


かくいう僕自身も、過去に「就活生だけでなく"親"をも食い物にし始めた就活コンサルタント」という記事において「就活生の親向けのセミナーを20000円で開く(ただし"日経ビジネス"半年間(25冊)の購読と、新書"就活生の親が今、知っておくべきこと"付)」という行為をもって脊髄反射的に「就活ビジネスが"親"をも食い物にし始めた」と表現したことがある。即ち「就活生の親から金をとる→就活生の親を食い物にしている」という、「たろう」さんと同じような構図を定立したことがあるといえる。しかし、このような考え方が果たして妥当なのか、再検証するようになった。


というのも、誰がどう見ても「就活生を食い物にする仕事」というフレーズからは悪いイメージしか感じられないはずだが、仮に「就活生から金を取る→就活生を食い物にしている」という構図を採用してしまうと、例えば「働きたいけれど、働けない若者」たちにジョブトレの機会を提供するNPO法人「育て上げネット」も、「就活生を食い物にしているNPO」と言えてしまうことになる(ジョブトレの料金 http://www.sodateage.net/jobtra/program.html)。個人的な価値判断としては、このような社会的意義が大きい活動に取り組んでおり、且つ実際に成果も出しているであろうNPOを「就活生を食い物にする」と評することには違和感がある(「成果」について詳細は分からないのだが、代表の工藤さんの本を読む限りでは、多くの若者が"育て上げネット"の支援を受けて正社員になったことが感じ取れる)。


また、このブログでも取り上げたことがある「凡人内定戦略」の出版に対して「就活生を食い物にして」と非難することは果たして妥当だろうか。いやらしい言い方をすれば「本の出版を通じて、就活生から金をとろうとしている」側面は多少はある訳だけれど、それでも「就活をどう乗り切ったらよいかわからない」という悩みを抱えている蓋然性が高い「凡人学生」に特にフォーカスしたことの意義・説得力がある理論を展開し、且つ読み物として面白いものへと仕上げて多くの読者を満足させた成果を考慮すると、この本の出版を「就活生を食い物にする」ことには、またまた違和感がある。


一方で「就活生を食い物にしている」と評して罪悪感が全く感じられない取り組みの例としては、例えば一昨年に行われた「カルト就活やめなはれデモ」で問題視された「高額な料金を設定し"こういう心持で行うべきだ"といった精神論を説いたり、果てには合宿を行い滝行までさせる、非常に宗教的な"修行"を提供しているビジネス」が挙げられると思う。なぜ僕がそう感じるのかというと、それは「就活生が抱える不安や、あるいは彼ら・彼女らの知識不足につけこんで、就活の成功につながる可能性が低い適当なビジネスを行って彼ら・彼女らからお金を奪おうとする」と表せるかなと思う。


ただ、仮にある就活予備校が「就活の成功につながる可能性が高いノウハウ」をきちんと提供していた場合でも、最近ブログで問題視した「一生懸命塾」のように、勧誘方法に大きな問題がある場合にはそれは「就活生を食い物にしている」と評価しても差し支えないような気がする。その理由としては、「就活生が元から有している就活に対する不安を無理やり拡大させることで就活生から判断能力を奪い、そこに付け込んで契約を締結させようとする事情があるから」というものが思い浮かぶ。


事実東京都は、問題となった一生懸命塾の勧誘のやり口を具体的に説明しており、それを見ると「Eは"そんな優柔不断な態度で、今ここで決められないようなら、今後差し迫った状況になっても決断なんてできない"とも言い、乙は自分が責められているように感じた。乙は判断が鈍ってしまい、Eが差し迫った様子で言うからには今決めなければいけないと思い、契約することにした」、「丙は、このまま話をしていても切りがないと思い始めた。また、周囲が見えない状況で判断が鈍ってしまい、入塾を承諾した」、「塾に入ると言わない丁に対して、勧誘は長時間続けられた。丁は、個別のブースの中で拘束され、Iからたたみかけられ、強い口調で成功しないなどと決めつけられているうちに、Iの話は正しいのかもしれないと思い始め、また契約するまで帰れないと不安に思った」と、勧誘行為が原因で就活生(乙・丙・丁のこと)の判断能力が鈍り、それにより契約締結に至った事情があったことが分かる(http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2013/03/20n35500.htm)。このような事情があると、仮に勧誘行為の後に良質なサービスが提供されるとしても、このようなビジネスを好意的に捉えるのは難しい。


どのような就活ビジネス(予備校の開設・セミナーの主催・本の出版など)を問題視するのかは各々の価値判断によるだろう。かくいう僕自身も未だ自分の考えをはっきりと言語化することが出来ていない。ただ一つ言えるのは、就活生からお金をとる営みを十把一絡げに批判するアプローチが誤りであることは間違いないということだ。

就活生からお金をとる営みを十把一絡げに批判するアプローチは誤りだという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
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非公開コメント

まさか記事になるとは…。今更ながら僕が言いたかったのは「勧誘方法や実績が有るなら構わないが、それすら覚束無いのに謳い文句だけで金を取るのはいかがなものか」ということであって、決して全ての業者やコンサルタントを十羽からげて否定するというわけではありません。こんなことを言えば後出しジャンケンにしか聞こえないでしょうけど(笑)、問題はそのような認識を抱かせてしまうような人々も一定数いるということであり、彼らをいかに淘汰していけるか、又は彼らの魔の手からいかに逃れる術を身に付けるか、就活生のみならず社会全体で考えていく必要があると思いますね。

Re: タイトルなし

> たろう さん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>今更ながら僕が言いたかったのは「勧誘方法や実績が有るなら構わないが、それすら覚束無いのに謳い文句だけで金を取るのはいかがなものか」ということであって、決して全ての業者やコンサルタントを十羽からげて否定するというわけではありません。

分かりました。過去記事のコメント欄(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-426.html)でも少し書いた通り、「本当に就活生の為に行動しようとするのであれば、わざわざお金を取ったりしないでしょう」という記述そのものには違和感を覚えていたのですが、そのような考えをお持ちでなく、且つ「たろう」さんが問題視する対象が「謳い文句だけで金を取る人たち」ならば、こちらとしてはもはや突っ込む余地はないです(笑)僕も全くの同意見ですので。

>問題はそのような認識を抱かせてしまうような人々も一定数いるということであり、彼らをいかに淘汰していけるか、又は彼らの魔の手からいかに逃れる術を身に付けるか、就活生のみならず社会全体で考えていく必要があると思いますね。

おっしゃる通りだと思います。特に「彼らの魔の手からいかに逃れる術を身に付けるか」という点については、一生懸命塾の勧誘方法について書いた過去記事が少しは役に立つかと思いますので、多くの人に読んで頂ければ嬉しいですね。

Re: No title

> 本谷浩一郎さん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>「就活」がいろいろな論点で話されるようになりましたが、要は良い仕事を見つけるための活動です。学生も就活マーケットをある程度は理解すべきですが、その点からは底の浅い話が、大学論やキャリアの一般論とごっちゃにされて「就活」関連として膨らんでいるような印象を受けます。それよりも、学生が仕事を意識し始め、危機感も持つこのタイミングを、能力アップを図る機会と捉える議論がどんどん起こって欲しいなと思うところです。

おっしゃっていることに適切に答えられているか自信がありませんが、「就活のプロ」だとかキャリアセンターの人の就活に関するコメントにはただの精神論レベルのものが散見されるけれども、それよりは就活生の能力を具体的にどう伸ばしていくかという観点からの話ももっと出てくるべきだというのは言えるかもしれません。


>学生の能力アップの問題は、転職活動や企業の中でのキャリアアップ、独立、起業のためにどうするかということと同じではないかと思います。ちゃんとしたコンテンツが提供されることが前提ですが、企業に入るための活動(情報収集、能力アップ等)に100万円を払うこともありだと思っています。

確かに、「就職予備校などに高額の受講料を支払い、そこのカリキュラムを受ける」ことが一律に批判されるべきではなく、「どのようなコンテンツが提供されているのか」、「勧誘方法に問題はなかったか」などの懸念事項をチェックした上でそのような営みを肯定することは全然あり得ると思います。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

> 本谷浩一郎さん

こんばんは、またまたコメントありがとうございます。

>いつも丁寧にお応えいただきありがとうございます。引き続き、投稿楽しみにしております。

記事の投稿を楽しみにしてくださるとのこと、嬉しく思います。有難うございます。

Re: No title

> 非公開コメントをくださった方へ

こんばんは、コメントありがとうございます。

urlのご紹介、ありがとうございました。参考にさせていただきます。

非常に共感いたしました

はじめまして、しょーとくと申します。
私は若手社員としてリクルーターを担当するようになり、
就活生をなんとか支援できないかと考えています。

ブログを拝読させて頂きまして、非常に共感いたしました。
就活を不安に思っている学生を本当に価値あるサービス・商品で助けたい、
と思っているのか疑問に感じております。

いつか、何らかの形で答えを出したいと思い行動を始めたばかりです。
これからもよろしくお願いいたします。

Re: 非常に共感いたしました

> しょーとく@就活支援 さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>就活生をなんとか支援できないかと考えています(中略)就活を不安に思っている学生を本当に価値あるサービス・商品で助けたい、と思っているのか疑問に感じております

就活を不安に思っている学生にとって本当に価値あるサービスがどのようなものかを定めるのは難しそうですね。ただ現在も一応は就活生を支援する組織は一定数あるはずですので、その組織の取り組みに目を向けてみるとヒントが見つかるかもしれません。

お金を取らない人の方が・・・

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