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松本孝行さんによる「社会にでるまでに教育をしっかりとされて来なかった人たちをどうやって救うか?」という問題提起は重要だ

以前「新入社員のコンプレックスにつけこんで、彼らを"働きすぎ"の状態に陥らせる経営者たちはクソだ~"餃子の王将の新人研修"を題材に~」という記事で餃子の王将の新人研修を批判したことがある。僕の見解では、当該研修が単に「気持ち悪い」というレベルを超えて、研修後に社員を過剰に働かさせるための機能を担っていると感じたからだ。ところが一方で、つい最近当該研修を評価する記事が書かれている。


それが「アゴラ」に掲載されている松本孝行さんの「餃子の王将のスパルタ研修…他の方法はあるのか」という記事だ。記事の内容を簡単に言えば「餃子の王将に入社してくるような人は能力が低い可能性が高いから、そういう人材を"使える"ようにするためにスパルタ研修を課すことも一理あるのでは?でも、自分はスパルタ研修は無くすべきだと思うから、スパルタ研修の代わりになるものがあれば教えてください」と表現できるだろうか。


松本さんの記事に対しては「"外食産業に就職する人=能力が低い"という推定は、あまりにも極論じゃないか?」などの批判がなし得ると思う。ただ、松本さんの問題提起に一理あることも否定できないと僕は感じる。具体的には「コミュニケーション能力・主体性・チャレンジ精神・協調性・誠実性」の内の複数の能力、あるいは全ての能力が低いレベルに留まっている人をどう育てていけば良いのか?という点は、確かに考えるべき課題だろう。これは別の言葉で言えば、松本さんがアゴラのコメント欄で述べているように「社会にでるまでに教育をしっかりとされて来なかった人たちをどうやって救うか?という問題」といえる。


勿論、「外食産業に就職する人=社会にでるまでに教育をきちんと受けてこなかった人」と推測するのは安易だということは繰り返し述べたい。松本さんは記事で「一つ一つ論理的に説明して理解できるレベルの人材ではないからこその研修方法(※スパルタ研修)なのでしょう」と述べており、これは即ち外食産業に就職する人の学力を低く見積もっているわけだけど、もしかしたら「勉強はきちんとやってきたけれど、自分をアピールするのが苦手な性格のためになかなか就職が決まらず、最終的に外食産業に就職した」という人もいるかもしれないので。この記述に関して言えば、むしろ松本さんの学力の方が問題なんじゃないかとすら思える・・・。


しかし、別に外食産業に限らず「一つ一つ論理的に説明して理解できるレベルに達していない人材」が入社し、且つ企業にその人を育てる必要性があるという場合も確実に存在するだろう。「近頃の若者はなってない」と若者を十把一絡げにして批判する姿勢は論外だが、同様に「若者は皆、きちんとした能力を備えている。馬鹿な大人がその能力に気づかないだけなんだ」という構図を定立することもふざけている。ひどい言い方をすれば、名探偵コナンとは逆で「見た目は大人、頭脳は子供」という人も一定数いるはずだ。そして現状、憲法には勤労の義務が定められているし、ベーシックインカムなど「働かずに生きていく」選択肢を担保するための仕組みも整っていないわけで、「見た目は大人、頭脳は子供」の人をいかに育てていくかという視点は確かに必要なはずだ。


このことから、松本さんの記事には問題点もあるとはいえ、一方で「言いにくいはずのことをきちんと言ったなぁ」という感想を持った。スパルタ研修に代わるものは今のところ思い浮かばないけれど、そのような研修の存在意義が「研修の受講者が、一つ一つ論理的に説明して理解できるレベルの人材ではない」というものであることを鑑みると、その「論理的な説明を理解する能力」を教育の段階で身につけられるようにするというのが、スパルタ研修を無くしていくための策の一つになるのかもしれない。自分で書いていて「言うは易く、行うは難し」としか思えないけれど・・・。

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dennou_kurageさんの「脱社畜ブログ」というサイトに、福岡の企業に2泊3日で陸上自衛隊に新入社員研修の形で入隊するのはいかがな物か、という記事があったのを思い出しました。一時期身を置いた者としての意見としては、確かに同期とともに寝食を共にして、様々な試練を乗り越えて行くことで強い連帯感が生まれてくることは確かですが、餃子の王将の研修に絡めて言わせて頂くと、何と言うか、力の入れ方の方向性が違っているような気がするんです。確かに、常識の足りない新入社員は一定数いるでしょうし、それを教育し直すのは企業にとっては今後を左右する重要課題ですから当然力を入れる筈ですが、僕としては、餃子の王将の研修のような洗脳じみたことや学生の体育会系の延長のような自衛隊での研修より、理論や道理を尽くして教え諭す研修の方が効果が有ると考えています。大袈裟かもしれないですが、この洗脳じみた研修のおかげで、社員が自由に意見を出せなくなったことが、大手の電機メーカーの販売不振や過労死などの労働環境の悪化に繋がっているのでは?と常日頃考えています。

Re: タイトルなし

> たろうさん

>dennou_kurageさんの「脱社畜ブログ」というサイトに、福岡の企業に2泊3日で陸上自衛隊に新入社員研修の形で入隊するのはいかがな物か、という記事があったのを思い出しました。

「"社会人の常識"は自衛隊で学べるらしい(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130411-OYT1T00055.htm)」という記事ですね。

>餃子の王将の研修に絡めて言わせて頂くと、何と言うか、力の入れ方の方向性が違っているような気がするんです。確かに、常識の足りない新入社員は一定数いるでしょうし、それを教育し直すのは企業にとっては今後を左右する重要課題ですから当然力を入れる筈ですが、僕としては、餃子の王将の研修のような洗脳じみたことや学生の体育会系の延長のような自衛隊での研修より、理論や道理を尽くして教え諭す研修の方が効果が有ると考えています。

「(スパルタ研修よりも)理論や道理を尽くして教え諭す研修の方が効果が有る」ことを立証できれば、自ずとスパルタ研修の必要性に疑いの目を向けられるようになりますよね。そもそも松本さんがスパルタ研修を「一理ある」と評している理由は「外食産業に入社してくるような人たちに、理論や道理を尽くして教えても理解できないでしょ?」というものなので、この理由付けを崩せればベストでしょう。

No title

難しい問題ですね
ただ、少なくとも洗脳研修は絶対に正当化できないと思いますが。
(そんなことをやる外食なんてなくていいです)

いままでFランとか高卒とか高校中退とか、世の中で蔑まれてる人と話してきましたが
論理を全く解さない人って正直見たことないです
多少苦手な人はいますが。話はみんな通じました。

そんなに救いようがない人って本当にそんなにいるのかな。と個人的には疑問です。

仮にいたとして、別にそういう人はニートでもいいんじゃないかなと思います。
年間200万くらい食いつぶすのかもしれませんが
実質は300万くらいの価値の仕事しかしてないのに年収1000万とかいう人だっていますから
それよりはマシかと。

No title

元の記事に挙げられている5つの能力ですが、それらの能力が低い人が本当に外食産業に行こうと考えるんでしょうか。不特定多数の人と関わる、他の従業員との連携が重要など、該当する人にとっては大変なことしかない職場でしょう。仮に自分がその立場なら、たとえお金をもらって働くとしても絶対にそんなところに行こうとは考えません。間違いなく自分の身がもちません。

そして「小学校・中学校と問題を起こしても~」という部分がどういう人間を指しているかもはっきりしませんね。おそらく他の人間に暴力をふるう、器物を損壊する、深夜に外に出歩いて迷惑行為をするといった昨今のニュースでよく騒がれる人間を指しているのでしょうが、そういう連中は他の人間との交流にはまったく困っていない場合がほとんどで、企業の採用担当者からコミュニケーション能力に優れているとみなされて、たいていは外食産業以外のところで働いているんですよね。
元の記事で議論している人達は、問題を起こす人間が40年くらい前の学校モノのドラマのように「一匹狼のように一人でいたり、同じような少数の人間としか交流せず、とにかく人の言うことを聞かずに荒れている。もちろん勉強なんてこれっぽっちもしていない」とでも思っているんでしょうか。
現代ではそういう人は学校などに来ないでひきこもりになってしまっているのですが…。

元の記事で問題になっている人を救う(この言い方もおかしいとは思いますが)方法については、以前どなたかがおっしゃっていた「国が公共事業で直接雇用して経験を積んでもらう」といった方法がいいと思います。営利を目的としない公共事業であれば、能力を高めることに専念できるでしょう。NPO等の組織だけでは限界があると思います。
また、他の方がおっしゃっているように、理論的な説明をしたほうが効果があるとは思います。仮にスパルタで怒鳴りつける・時には暴力行為も行う等をしたところで、高まるのは他者への不信感と反感でしょう。そして自分への自信をさらに失ってしまうこともあるはずです。
しかも、それらを乗り越えたところで、待っているのは元の記事にあるような蔑視の視線です。働くモチベーションが高くなるはずがありません。

働く人の教育も大事だと思いますが、そこを利用する人間の人間性も問題にするべきだと思います。

Re: No title

> ともさん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>難しい問題ですね。ただ、少なくとも洗脳研修は絶対に正当化できないと思いますが。

確かに「研修で洗脳→研修後、鬼のように働かせる」という構図が存在する会社があるとすれば、それには反対です。

>いままでFランとか高卒とか高校中退とか、世の中で蔑まれてる人と話してきましたが論理を全く解さない人って正直見たことないです、多少苦手な人はいますが。話はみんな通じました。そんなに救いようがない人って本当にそんなにいるのかな。と個人的には疑問です。

「"救いようがない人”が全くいない」ということはいくらなんでも無いだろうと思っていて、ゆえに「救いようがない人」が存在することを前提にして「その人をどう育てるのか」ということを考えることには一定の意義を感じ、今回の記事で取り上げました。もっとも記事本文で書いたとおり、松本さんの「多くの会社からの面接で断られた人は、一つ一つ論理的に説明して(説明したことを)理解できるレベルの人材ではない」という考えはあまりにも安易で、むしろ松本さんの能力に疑問を持ちます。皮肉なことですが、(就活生ではなく)就活支援に携わる人が「あなたの考え方こそ大丈夫ですか?」と思わずにはいられない文章を書いたり、発言をしたりすることは案外あったりしますね。

Re: No title

> 元の記事に挙げられている5つの能力ですが、それらの能力が低い人が本当に外食産業に行こうと考えるんでしょうか・・・というコメントをくださった方へ

はじめまして、コメントありがとうございます。

>そして「小学校・中学校と問題を起こしても~」という部分がどういう人間を指しているかもはっきりしませんね。おそらく他の人間に暴力をふるう、器物を損壊する、深夜に外に出歩いて迷惑行為をするといった昨今のニュースでよく騒がれる人間を指しているのでしょうが、そういう連中は他の人間との交流にはまったく困っていない場合がほとんどで、企業の採用担当者からコミュニケーション能力に優れているとみなされて、たいていは外食産業以外のところで働いているんですよね。

「小学校・中学校と問題を起こしても~」の箇所は、確かに何を意味しているのかよく分かりませんね。というか、この箇所のすぐ後にある「読み書き計算もろくにできない状態で、コミュニケーション能力も低い状態の少年少女がいきなり仕事が出来るでしょうか」という記述ですが、松本さんは外食産業に入社する人は「読み書き計算もろくにできない状態」になっていると考えているんでしょうかね。「面接で多くの会社で断られた」ということをもって「コミュニケーション能力の低さ」を推定するのはまだ分かるのですが、なんで「読み書き計算もろくにできない」ことまで推定できるのか、僕には理解不能です。

>元の記事で問題になっている人を救う(この言い方もおかしいとは思いますが)方法については、以前どなたかがおっしゃっていた「国が公共事業で直接雇用して経験を積んでもらう」といった方法がいいと思います。

中野剛志さんや三橋貴明さん辺りの本を読む限り、これはデフレ脱却にも効果がある策と言えそうですし、良い考えだと思います。

>また、他の方がおっしゃっているように、理論的な説明をしたほうが効果があるとは思います。仮にスパルタで怒鳴りつける・時には暴力行為も行う等をしたところで、高まるのは他者への不信感と反感でしょう。そして自分への自信をさらに失ってしまうこともあるはずです。

理屈で言えばそうだと思うのですが、ただ現実問題餃子の王将の業績が(確か)悪くない以上「研修を通じて社員が自信を失った」、「研修の結果、会社に不信感や反感を抱くようになった」と考えることには無理があるように思えてしまいます。

No title

"救う"必要なんて無いでしょう。
お客さんが満足して帰れば、店員の能力としては十分ですし、
お客さんからクレームが入れば、改善していけば済む話です。
そんな事をする位であれば、餃子の同業他社にお客さんとして訪問し、
自社の強み・弱みをディスカッションする方が生産的でしょう。
ディスカッションする中で、各種の能力を磨かれるでしょうし。

研修は、営業会議で業績不振を詰められる際の耐性を付ける
詰められてダウンする新入りを研修段階で排除する
という目的で行なっていると考えます。
某消費者金融なんかも酷いものでしたね。

Re: No title

> きのこさん

はじめまして、コメントありがとうございます。

>"救う"必要なんて無いでしょう。 お客さんが満足して帰れば、店員の能力としては十分ですし、お客さんからクレームが入れば、改善していけば済む話です。そんな事をする位であれば、餃子の同業他社にお客さんとして訪問し、 自社の強み・弱みをディスカッションする方が生産的でしょう。

松本さんが問題視したのは、例えば「自社の強み・弱みをディスカッションする」ことで能力を伸ばせるレベルに無い人のことのはずなので、おっしゃるような意見はあまり妥当ではないと思います。別の言葉で言えば、これは「論理的に説明したところで、その説明を理解する能力が欠けている人をいかに育てるか。理屈が分からないのならば、場合によってはスパルタ研修を通じて"使える人材"にするということも仕方が無いのではないか」という問題提起です。

>研修は、営業会議で業績不振を詰められる際の耐性を付ける 詰められてダウンする新入りを研修段階で排除する という目的で行なっていると考えます。

餃子の王将の研修者も日経新聞の取材に対して「厳しい研修を乗り越えられるから、店舗で苦しい局面にも打ち勝てる」と語ったので、「入社後に直面するであろう困難への耐性をつけさせる」ということも「スパルタ研修」の目的の一つであることは間違いないでしょうね。
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