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常見陽平さん「自民党のブラック企業対策案は、人気取りにすぎない」・・・はぁ?

Yahoo!みんなの政治の「政治クローズアップ」というページにて「ブラック企業は公表で減るか」というテーマが議論されている(http://seiji.yahoo.co.jp/close_up/1275/)。これは、自民党雇用問題調査会が検討している若者対策の一つとして、俗に言う「ブラック企業」対策が掲げられたことを日経新聞などが報じたことを受けてのものだ。日経によると、対策の具体的な中身は「(1)重大・悪質な場合の司法処分と企業名の公表 (2)問題企業への就職抑制策の検討 (3)相談窓口の開設」の3点らしい(http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakajimayoshifumi/20130412-00024370/)。


これらの提案については大筋では文句があるはずはなく、あとは如何にしてこれらの提案を効果あるものにしていくのかという点を詰めていくことを考えるのが生産的だ。今はまだ「検討」の段階に過ぎないので、現時点で日経が報じる自民党の対策案に懸念となり得る事項が見られたとしても、それをもって「自民党の案はダメだ」と根本的に切り捨てるのはどうかしている。このような考えから、僕は山本一郎さんの「もちろん、一足飛びに必要な政策をいきなりすべて打てると言うわけではないのも事実ですから、今回政府が打ち出した政策がいけないという話ではありません。ただ、これを一里塚として、どのような将来像を示すのか、未来の我が国の労働環境というのはどういうものを理想として改善を図っていこうとするのかは、もう少しきちんと見せてもらい、国民の間での議論として盛り上げていくべきだろうと感じます」というスタンスに賛成だ(http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20130414-00024399/)。 


ところがyahooのページを見ると、その「どうかしている」記事が一つ紛れ込んでいることが気になる。常見陽平さんの「自民党のブラック企業対策案は、人気取りにすぎない」という記事だ。


別に自民党も常見さんにこんな記事を書かれたからといって「そんなことを言うなら、もうブラック企業対策なんかやらない!」なんて子供みたいなことを言い出すわけはないだろう。ただ自民党が文句を言わないにしても、僕からすれば、よくも常見さんは自民党が検討している3点の対策案を「人気取りにすぎない」なんて言えたものだと思う。「これら3点の案を、どのように運用していくか」ということは確かに考えなければいけないけれど、これらが労働者の保護のために必要な対策であることには疑いがないと感じるからだ。そのような必要性を備えた対策を提案することを「人気取りに過ぎない」と評するなら、①なぜ、自民党の対策案は妥当ではないのか②別の実効性ある策をそれぞれきちんと述べて欲しいところだけれど、常見さんの記事を見る限りどちらも微妙・・・。


①について。常見さんは例えば「(1)重大・悪質な場合の司法処分と企業名の公表」という案に対して「不当解雇やサービス残業などは問題だが、そのようなものはなかなか表面化しない。あるいは異議申立てをしづらい。また早期離職については、これは、リクルートやアクセンチュアのように、独立志向の自立型人材が多数入社し、どんどん卒業していく企業なども早期離職が多い会社に数えられてしまうとしたら問題だ。早期離職というのは単に数字だけで把握してはいけない問題である」と批判している。要は「運用がうまくいかない or 難しいだろう」という話だ。


しかし一方で安藤至大さんの「社名の公表をする際には,先述の通り基準が必要となる。人によって求めるものと許容範囲が異なるため,これは誰にとってもアウトであるという基準を設定し,その基準に抵触する企業をまずブラック企業として公表する必要がある」という主張(http://bylines.news.yahoo.co.jp/andomunetomo/20130415-00024408/)、中嶋よしふみさんの「問題のある企業を政府の裁量で"ここまでは公表しないがこれ以上は公表する"と勝手に判断して公表するのではなく、問題発生の兆候となりうるデータの公表を全ての企業に義務付ければ良い。例えば以下のような項目を公表させれば、経営者の行動は確実に変わるだろう。 平均的な残業時間、勤続年数、新卒社員の3年後離職率、育児休暇の取得実績、有給休暇の取得率、自殺者数、労災認定数」という主張(http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakajimayoshifumi/20130412-00024370/)、あるいは渡邉正裕さんのというツイートから分かるように、やり方次第では―具体的にはきちんとした基準をいくつか設けてこれらを総合的に判断した上で「重大・悪質な場合」であると認定するようにすれば―、常見さんが懸念するような「独立志向の自立型人材が早期離職していくことが多いリクルートやアクセンチュアも問題企業になっちゃうじゃないか!」という事態は起こりにくくなるだろう。上記の3人の主張を目にした後だと、とにかく常見さんの話が薄っぺらく見えてくる。


②について。自民党の案を批判した常見さんの代替案を見ると、その代替案は「労働者へのリテラシー教育」というもの。正直自民党の案を「人気取り」とまで言っておきながら提示したのがこの程度の案なのかと思っている。勿論、この提案そのものが悪いという訳ではないけれど、この案とは別に自民党が提案しているような対策も確かに必要なのではないか。むしろ労働者・学生一人ひとりに教育を施していくよりも、自民党案の「(3)相談窓口の開設」に関連して、相談窓口の広報活動の過程で「~なことで困ってる人は、一度相談してみませんか?」と呼びかける方が、リテラシー教育を施したのと同等で、且つ短期的な効果が見込めるのではないかと僕は思う。


僕としては、自民党が掲げているとされる対策案の方向性は概ね良いものだと感じる。勿論僕の感覚が間違っている可能性はあるけれど、少なくとも常見さんの記事を読んだことで考えが変わるということはなかったし、常見さんが言う「(自民党の案は)ブラック企業という流行語にのっかった人気取りではないかとすら思ってしまった。これでは00年代後半から続くネット上でのブラック企業都市伝説を面白がる風潮とまるで変わらないのではないかと考える」という意見には全く共感できなかった。常見さんの解釈は相当歪んでいるんじゃないか。歪んだ解釈に基づいて必要な対策を試みようとする動きに疑問の目が向けられるのは避けたいし、まずは常見さんのような人にはとにかく黙っててもらうことを求めるのが、ブラック企業対策の一環として必要なのかもしれない。

自民党が掲げているとされる対策案の方向性は概ね良く、常見さんのツッコミはズレているという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
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本文を見てまず浮かんだのが「お前が言うな」でした。前から常見さんの言動を見て胡散臭さを感じざるを得なかったですけど、今回は完全に呆れかえってしまいました。だんだん彼の方向性が迷走し出した様にしか見えません。一体彼は何を理想としているのでしょうか?はっきり言って就活生を惑わせる事だけは止めていただきたいです。

No title

常見さんはリクルートを守りたいだけなのでしょう(笑)。

ただ、自民党はこのところ、大学入学卒業資格にTOEFLを義務づけ、とか、
新卒で正社員希望者は100パーセント正社員にする、とか、
あまりにも非現実的なことを言い出しているので、その流れで信用できない、と思ってしまう人がいてもおかしくはないですね。

Re: タイトルなし

> たろう さん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>本文を見てまず浮かんだのが「お前が言うな」でした。前から常見さんの言動を見て胡散臭さを感じざるを得なかったですけど、今回は完全に呆れかえってしまいました。だんだん彼の方向性が迷走し出した様にしか見えません。

具体的にどの点に呆れ返ったかは僕の方では判断できませんが、「常見さんの言動に呆れる」のが正しいリアクションであることは間違いありません。同意できないのは「だんだん彼の方向性が迷走し出した」という記述ですね。常見さんが迷走してる・・・、というか訳が分からない文章を書いているのは前からですから。

Re: No title

> ななしさん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>常見さんはリクルートを守りたいだけなのでしょう(笑)。

僕は単に「ただ"いちゃもん"をつけたかっただけ」という話だと思っています(笑)常見さんはつい最近も「サザエさん」に「いちゃもん」をつけていて笑わせてもらいましたが(http://www.news-postseven.com/archives/20130414_182045.html)、仮に「ブログで常見さんの記事をよく取り上げていますが、彼はどのような論客なのですか?」と聞かれたとしたら、僕は「とにかく"言いがかり"をつけることを頑張ってる人です」と答えますね。

>自民党はこのところ、大学入学卒業資格にTOEFLを義務づけ、とか、新卒で正社員希望者は100パーセント正社員にする、とか、あまりにも非現実的なことを言い出しているので、その流れで信用できない、と思ってしまう人がいてもおかしくはないですね。

確かにそう考える気持ちはわからなくはないです。本来、提案の妥当性は個別具体的に考えるべきですけどね。
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