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「批判的に物事を見る力」を養うにあたっては「芸人の書籍」が有効なテキストとなり得る

前回の記事でたびたび「考える力」という言葉を用いたけれど、その言葉が具体的に何を意味するのかははっきりと示さなかった。DSSのホームページを見る限りでは、辻さんがこの言葉を「新しい発見を得ようとしたり、前例のない問題に挑戦したりする時に、自分の頭で考え、方針を決め、正解を探す力」と捉えていることが分かる(http://www.npo-dss.com/faq.html)。しかし、これでも依然として抽象的である感は否めない。


もっとも、辻さんの「新しい発見を得ようとしたり」という記述から考えるに、少なくとも「考える力」の一つに「批判的に物事を見る力」が含まれることは間違いないはずだ。まさか、人の意見を鵜呑みにしまくる人が「新しい発見」を得るなんて事はちょっと考えがたいだろう。


この「批判的に物事を見る力」は、池上彰さんが著書「学び続ける力」にて「大学で身につけたいこと」の一つとして挙げている能力でもある。池上さん自身も学生時代、ゼミの指導教授から「参考文献は批判的に読め。すべては疑い得るものだ、という観点で勉強しなければならないのだ」と教わったらしい。そして池上さん自身も「少なくとも学者や読書の世界においては、とりあえず全てを疑ってみることが大事です」という考えを持つに至っている。


この「批判的に物事を見る力」をどのように養うか。この点、池上さんは「批判力を身につけるのに大切なのは、何についても"引っかかるところを見つける"ことです。本も、引っ掛かりを見つけるつもりで読む、著者はこんなことを言っているけれど、本当かな?と思いながら読む、そうすると時々"あれ?"ということに出合います」と述べている。これが間違っているかというとそういう訳ではないのだけれど、一方で「それはそうでしょ」という以上の感想を持てないのも否めない。肝心なのは、池上さんの言う「引っかかるところを見つける」感度を如何にして高めていくかという視点ではないのか。


では、その感度を身につけるにはどうしたらよいのか。正直それが分かれば苦労はしないのだが(笑)、一つ思うこととしては「引っかかるところを見つけた上で、ツッコミを展開した例」にいくつか触れてみることが有効なのではないかと考えている。そしてその例は、芸人の書籍に記されていることが多いという印象がある。


例えば、千原ジュニアさんの著書「うたがいの神様」には「鵜呑みにする」というフレーズに関する思考が記されている。

そもそも「鵜呑み」という言葉が鵜呑みにできない変な言葉です。鵜飼い漁って一度はみんなテレビで見たことあると思いますけど、鵜は魚を丸呑みした後で、そのまんま漁師に吐き出してますからね。呑んでもないし、消化もしてない。ということは、「よく理解せずに物事を受け入れる」という意味の先に、「受け入れたフリをして、そのまんま吐き出す」という意味もあるはずで。一回飲み込んで、呑みこんだと周囲を油断させておいて「吐き出す!」みたいな。

この思考に賛同できるかどうかは、この際あまり問題ではない。大事なのは「鵜呑みにする」という普段何気なく使っている言葉に対しても、頭の使い方しだいでツッコミを展開し、新たな解釈を提出することが可能になるということだ。こういう例をいくつか目にすることで、少なくとも「批判的に物事を見る姿勢」くらいは身につけることができ、それがひいては「引っかかるところを見つける」感度を、さらに長期的に見れば「批判的に物事を見る力」の養成につながっていくのではないだろうか。個人的には特に、ビートたけしさんの「だから私は嫌われる」という本をお薦めします。実際に読めば分かるけれど、文章がキレキレ過ぎる・・・。


なお、千原ジュニアさんは前書きで「普段当たり前のように使っている言葉の中に"何かおかしいぞ?"と思うことはたくさんあります。当たり前のようにみんなが見てるものの中に、"これ、あかんぞ?"と思うものがたくさんある」と述べている。特に芸人の書籍をヒントにした上で、例えば移動中の機会にでも、日常生活でよく使うある特定の概念・フレーズを頭に思い浮かべ「これに何か突っ込むことは出来ないか。あるいは、違う解釈を編み出すことは出来ないか」と思考を紡ぐ練習をしてみると良いのかもしれない。


「批判的に物事を見る力」を養うにあたっては「芸人の書籍」を読み、彼らの思考法を知ることが役に立ちそうだという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
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僕は関西の誇る「吉本新喜劇」の放送される地域に住んでいるので(千原ジュニアさんは出ませんけど)、リアルタイムでまさに芸人達の姿を見ていますが、やはり管理人さんの言う様に僕達が思い付かない方向から突っ込んでいることに改めて気付かされました。少々違いますけど、「笑点」の大喜利での落語家の切り返しや当意即妙のうまさも面接で使えるかもしれませんね。

Re: タイトルなし

> たろうさん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>僕は関西の誇る「吉本新喜劇」の放送される地域に住んでいるので(千原ジュニアさんは出ませんけど)、リアルタイムでまさに芸人達の姿を見ていますが、やはり管理人さんの言う様に僕達が思い付かない方向から突っ込んでいることに改めて気付かされました。

芸人の発想に接するとちょっと頭が良くなった気がしますね(笑)その発想方法を盗めるとベストなのですが、そんな簡単にいくはずもなく・・・。

>少々違いますけど、「笑点」の大喜利での落語家の切り返しや当意即妙のうまさも面接で使えるかもしれませんね。

「笑点」は全然見ていないのですが、仰ることのイメージは何となく浮かんできます。特に、わざと圧迫してくる面接官に対して効果的な気がします。
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