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就活生にとって自身の友人は、自分の心の支えとなっていると同時に自分を追い込む存在ともなっている

こちらの記事(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-142.html#comment3395)のコメント欄で「大学生が自害する原因」に関するデータについてのやり取りがなされているが、「自殺問題」に取り組むアクターといえば、NPO法人・自殺対策支援センター「ライフリンク」。そしてライフリンクといえば、今年の春に実施した「就職活動に関わる意識調査」が記憶に新しい。


この調査の目的は、①「就職失敗」が原因・動機とされる20代、学生・生徒等の自殺者が増加している背景にあるものは何か。その一端を、就活や働き方、社会に対する価値観/意識についての調査をもとに探る②生きづらさ、生きにくさ、就活に対する馴染めなさを感じる学生の声を少しでも汲み取り、発信する③就活に関わる諸問題を提起するの3点であった。調査の対象となったのは、大学3年生から修士2年生(+専門学校1年生が2人)の計121人で、こちらの調査票にある設問に答えたらしい(http://www.lifelink.or.jp/hp/Library/130330_shukatsu_06_chousahyo.pdf)。


中でも目を引いたのが「友人や知人との関係」に関する調査結果。「あなたの就職活動に役立っている情報源は何ですか」という設問に対して「友人・知人」と答えた人が84人とトップだったのだが、一方で「あなたにとってプレッシャーとなっている情報源は何ですか」という設問に対して「友人・知人」と答えた人も62人でトップだったのだ。つまり就活生にとって自身の友人は、自分の心の支えとなっていると同時に自分を追い込む存在ともなっているのである。


ここでいう「(自分にとって)プレッシャーとなっている情報」とは具体的にどのようなものを意味するのか。答えは一つではないだろうが、参考になるのが「(就職活動に)とても不安がある、やや不安があるを選んだ方にお聞きします。それはどのようなものですか?」という設問に対する3位の回答だ。それは「周囲から自分だけ取り残されてしまうのでは」というものである。換言すれば、これは「周りの友人が内定を取っていく中で、自分だけが内定を取れず就活をし続けるのではないか?」という不安といえる。これを踏まえると「(自分にとって)プレッシャーとなっている情報」とは「友人の選考の進み具合」、もっと言えば「友人の内定情報」と称して間違いないのではないか。


確か作家の朝井リョウさんが「就活中は人間が歪む」という趣旨のことを言っていたけれど、これはその通りだと思う。正確には完全に歪むというよりは、「今まで通りの自分」と「就活を通じて歪んだ自分」が混在している状況があるといえるような気がする。例えば、友人が早く内定を取ったことを聞いたら「良かった」と思うと同時に、どこかしっくりこない感情を胸の中に秘めるという経験をした人は少なくないのではないか。あるいは友人が最終面接に臨むのを聞いたら「がんばれ」と思うと同時に「落ちてくれないかな・・・」と少しは思ってしまったり。まぁ、精神的に強い人は純粋に友人の成果を喜べるのだろうし、残念ながら人間がとことん歪んでしまった人は「あいつの成功なんかどうでも良い、面白くない!」と思うのかもしれないけれど。 


難しいのは、こうした問題には「悪者」がいるわけではないということ。例えば「合否連絡が合格者だけにしか来ないこと」に悩んでいる就活生が多くいるということならば、「企業」を悪者にして「合否連絡くらい、ちゃんとしろ!」と批判することが一応可能であるが、この記事で取り上げている問題は「○○に~なことを改善してほしい」という提言を編み出せない。少なくとも僕は、解決策を何も思い浮かべることが出来ない。企業がガンガン人を雇えれば「取り残される就活生」を生み出さずに済むのかもしれないけれど、そんな中身が無いことを解決策として述べても仕方が無い。


ただ少なくとも、本調査を通じて就活生の心理状態が可視化されたのは良いことなのは間違いない。ライフリンクのホームページに調査の全てが掲載されているので、ぜひ多くの人に目を通してほしいと思う。

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本文とは少し違いますけど、僕がまだ大学在学中の頃、友人に公務員試験を受けようとしていた人がいました。僕はその頃はまだ民間一本で絞ろうと考えていましたので、公務員になろうとは考えていませんでした。しかし、情けない話、今更ながらに自分の選択が間違っていたと深く悔やむ様になりました。石川啄木の歌にあるように、友人の現在の成功してキャリアを積んでいる姿を想像すると、自分の手の届かない所にいる様な気がしてなりませんし、後悔と焦燥感に駈られる毎日を送っています。

No title

しばらくぶりにコメント投稿します。
こういったテーマでこのことを書き込むのも申し訳ないのですが…大学卒業直前に内定が決まり、なんとか新卒で就職できた者です。

結局、3月半ばまで就職が決まらなかったものですから、色々なことを考えて生活してましたね。私の場合、友人に対して「落ちてくれないかな」とは思いませんでしたが、逆に「がんばれ」とも声をかけられませんでした。また、普段そこまで真面目に講義や実習を受けてないやつに内定が出るのはなんでなんだろう…と、いつも考えていました。

「周囲から自分だけ取り残されてしまうのでは」という回答ですが、友人達との関係と同等くらいに家族との関係上において取り残されてしまうことに不安を感じている、という視点も捨て置けないと思います。内定が決まらず、友人には顔見せできるが、家族には顔見せできないとなった時、人は自殺してしまうんだろうか…と。

長文ついでに最後に、就職の終わった時期で人の優劣なんて決まらないと、就職して実感しました。早くに就職が決まり、怠惰な生活を送り、就職した頃にはすっかり学生気分で…なんて人よりも、3月まで就活を続けて就職できた会社で、「就活中の高い意識(笑?)」を就職してからも維持できた人の方が、業務中の評価は絶対に高いと思います。というか、今現在実感してるので、そういう側面もあるかなと思いました。

No title

朝井リョウさんが仰っていた「就活中は内定の有無が唯一絶対的な評価基準となってしまう」というのは「就活生にとって自身の友人は、自分の心の支えとなっていると同時に自分を追い込む存在ともなっている」という現象と関連しているかもしれませんね。

無い内定の就活生にとって、内定をもっている友人は確かに相談相手として心強いでしょう。就職活動のことで相談できる相手(複数回答)で最も多かったのが「大学の友人や知人」で86.0%と、かなりの割合を占めていますし、おまけに内定という「実績」もある。(内定が実績に値するかどうかは別問題ですが)

しかし内定の有無が唯一絶対的な評価基準となると、いままで「対等」な存在だった友人が「自分より圧倒的に優秀な人」となってしまう。(もしくは就活生が自分のレベルを低く設定してしまう)
これでは追い詰められてしまうのも無理はないかと思います。

就活中に評価基準が歪んでしまうと人間も歪んでしまうでしょうね。

Re: タイトルなし

> たろうさん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>石川啄木の歌にあるように、友人の現在の成功してキャリアを積んでいる姿を想像すると、自分の手の届かない所にいる様な気がしてなりませんし、後悔と焦燥感に駈られる毎日を送っています。

コメントの初めに「本文とは少し違いますけど」という留保があるように、これは確かに少し違う話ではあると思います。しかし、これと似たような思いを抱く就活生は少なくないのではないでしょうか。即ち「友人がこれからキャリアを積んでいく姿を想像すると、自分の手の届かない所にいる様な気がする」というような思いです。

Re: No title

> taさん

お久しぶりです、コメントありがとうございます。

>私の場合、友人に対して「落ちてくれないかな」とは思いませんでしたが、逆に「がんばれ」とも声をかけられませんでした。

どうしても複雑な心境になってしまいますよね。

>「周囲から自分だけ取り残されてしまうのでは」という回答ですが、友人達との関係と同等くらいに家族との関係上において取り残されてしまうことに不安を感じている、という視点も捨て置けないと思います

特に実家で暮らしている場合は家の空気が一人暮らしのそれと比べて重いでしょうから(親からのプレッシャーなどのため)、全く気が休まらないのではないかと想像します。確かに仰るような視点は大事でしょう。

Re: No title

> コマンドー さん

こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

>しかし内定の有無が唯一絶対的な評価基準となると、いままで「対等」な存在だった友人が「自分より圧倒的に優秀な人」となってしまう。(もしくは就活生が自分のレベルを低く設定してしまう)

上にある「たろう」さんのコメント(石川啄木の歌にあるように、友人の現在の成功してキャリアを積んでいる姿を想像すると、自分の手の届かない所にいる様な気がしてなりません)を読むと、コマンドーさんの考えが補強されるのではないかと思います。

>就活中に評価基準が歪んでしまうと人間も歪んでしまうでしょうね

そうですね。ただこれは、結局は個人の意識の問題な気がするので、企業とかその他周囲がどうこうできる問題ではないと僕は思っていますね。

No title

初めて書き込みします。
私、既卒1年目で実家暮らしですが、家にいるのとっても辛いです.

Re: No title

> れさん

はじめまして、コメントありがとうございます。

>私、既卒1年目で実家暮らしですが、家にいるのとっても辛いです.

過去にも、既卒者の方から「親との関係がうまくいっていない」という趣旨のコメントを頂いたことがあります。よろしければ、「親のこんな言動で就活生は傷ついている(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-289.html)」という記事などもぜひご覧ください。

企業によって難易度は異なるけれど

今まで時折拝読して、勇気をいただいていました。
はじめてお便りします。

私は現在、第一志望の企業の10次選考の結果を2週間待っています。
1月より第一志望でずっと選考を受けてきましたが、社長面接(6次)を終えてもなお続く選考に、正直、戸惑いと疲れを覚え始めています。

社員の方とお話しする度に志望度は増す一方ですが、いつまで先の見えぬ選考に耐え続ければいいのか、わからず辛いです。また周りが続々と内定が出ていて、焦燥を抱えずにはいられません。

「まだ内定ないの?」「え!10次なの?!それやばくない!??」

周りの声を聴くたびに、自分が間違った道を歩んでいるのではないか、そういう思いがして苦しいです。たとえ選考が進んでいても「内定」という結果がなければ同じこと、その重圧に息がつまりそうです。

Re: 企業によって難易度は異なるけれど

> 13卒就活中10次選考 さん

はじめまして、コメントありがとうございます。また、これまでも記事を読んでくださっていたとのこと、とてもうれしく思います。

>私は現在、第一志望の企業の10次選考の結果を2週間待っています。1月より第一志望でずっと選考を受けてきましたが、社長面接(6次)を終えてもなお続く選考に、正直、戸惑いと疲れを覚え始めています。

それは当然戸惑ったり、疲れたりしますよね。その上、2週間も10次選考の結果が来ないなんて・・・。「13卒就活中10次選考」さんの第一志望の企業を悪く言うのは不適切かもしれませんが、正直その企業は人を舐めすぎだと感じますね。

>「まだ内定ないの?」「え!10次なの?!それやばくない!??」 周りの声を聴くたびに、自分が間違った道を歩んでいるのではないか、そういう思いがして苦しいです

このケースに関していえば、友人の驚きももっともだと思います。もちろん「13卒就活中10次選考」さんがその驚きの声を息苦しく思う気持ちもわかりますが。本当に明日にでも結果が来るとよいですね。これで企業がサイレントお祈りをしてきたら、とにかく引きますね。

No title

またまたコメント失礼します。読んでいて色々思い出す記事です

就活中、今までコメントに書かせていただいたような親の言動はもちろんですが、同じくらい後輩や同級生の発言が辛かったです

サークルの代表を務めていたことで見えないプレッシャーのようなものがあったのはもちろん、皆が受かっていく中1人取り残され、内定を取った同級生からはどこか下に見られながら口先だけの応援を受けたり、「まだ決まらないの?」と言われたり、バカにされたり。後輩からは心配と言いながらも好奇心で面接の結果を聞かれたり…。ただただうっとおしかったです。本気でキレたこともあります

よりによって皆が内定式で休む10月1日にゼミ発表が入っていたので、発表の日は教授や後輩、まだ決まっていなかった同級生などからそれはもう憐みの目で見られ、休みたくて仕方なかったです(笑)

今思うと、うまくいっている同級生へのねたみも苦しみの原因になっていたように思います。恥ずかしながら、それまで人をねたむという経験がほとんどなかったので…

後輩たちには、同じような思いをしてほしくありません

Re: No title

> あぷりこっとさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>内定を取った同級生からはどこか下に見られながら口先だけの応援を受けたり、「まだ決まらないの?」と言われたり、バカにされたり

これはあくまでも「あぷりこっと」さんの感じ方ですから、もしかすると同級生の方はちゃんと応援していたり、あるいは「まだ決まらないの?」という言葉を叱咤激励・心配の気持ちから投げかけたりしたという可能性を部外者の僕が否定することはできません。しかし仮にそうだとしても、現実に「あぷりこっと」さんは同級生の方々の言動により精神的に苦しんだわけですから、この記事本文に書いたことはあながち間違っていないのではないか?と我ながら再確認しています。

なお「バカにされたり」というくだりに関しては、そんな言動をした同級生の方は終わっているなぁと僕は思いますね(笑)
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