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「ブラック企業スパイラル」という言葉が秘める2つの意味

前回の記事で取り上げた堀江さんの一連のツイートにおける主題が「ブラック企業で働くことが嫌なら辞めれば良い。新たな就職先が見つからなければ起業でもすれば良い」というものであることは自明だ。しかし、堀江さんがそのこと「だけ」を語っていたのかというと、僕はそうではないと思う。


堀江さんは「不当に安い労働力を確保するブラックのダンピングに対して関連法規を順守している企業が不利になり、結果業界全体がブラックみたいな様相になるのが問題なのでは」という発言を受けて、「そんな企業やめちゃえば市場から淘汰されるのにね、それをしない働く側も問題」とつぶやいている。即ち、一連のつぶやきの中ではマイナーな話題とはいえども、「あるブラック企業の存在が、同業他社をもブラック企業にする」という問題も一応語られているのである。


この問題は、posseの「ブラック企業対策会議」という本における山本一郎さんの「フェアな経営のためにブラック企業をつぶせ」という論考でも指摘されている。山本さんは経営者の立場から「労働者を不当に働かせることで、コストダウンしたり品質を上げたりするブラック企業から競争を挑まれると、業界全体がそちらに引きずられてしまい、労働条件が大いに引き下げられます。それが常態化したときに必ず無理が発生して、労働者を使いつぶさないと経営が成り立たないような環境になってしまいます」と述べる。


これを読むと、以前ブログでも取り上げたモンスターエンジンの漫才が思い出される(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-443.html)。競争におけるルール違反とは、サッカーのグラウンドでボールを鷲掴みにしたまま走り回っていたり、マラソン大会ですぐタクシーに乗ったりするようなもの。そんなルール違反を犯してくるような奴に対抗するために、こちらもルールを犯すしかないと考えるのは自然なことだろう。


ブラック企業の被害者というと、第一にそこで働く労働者を思い浮かべる人が多いと思う。しかし、山本さんの論考から分かるのは、あるブラック企業の存在が社外の人間・組織にも被害を与えるということだ。


「ブラック企業スパイラル」という言葉がある。これは「最初にブラック企業に入る→すぐ辞める→転職しようにも、優良企業はろくにキャリアもないすぐ辞めた人なんか採らず、門が開いているのはブラック企業だけ→ブラック企業に入社→すぐ辞める」という負の連鎖、即ち一度ブラック企業に入ると会社自体は変われど「ブラック企業」からは逃れられないということを意味するのが一般的だ(http://www.geocities.jp/akina200x/shuukatu/black.html)。しかし山本さんの論考を踏まえると、「ブラック企業の存在が新たなブラック企業を生み出し、そのブラック企業がまたまた新たなブラック企業を生み出す」ということも「ブラック企業スパイラル」と言って差支えないと思う。


ブラック企業は単に一私企業の労働環境の問題にとどまらず、広く社会に悪影響を与え得る。だからこそ、今野晴貴さんも著書「ブラック企業」で述べたように、ブラック企業を社会問題として捉える視点が必要なのだ。

「あるブラック企業の存在が、同業他社をもブラック企業にする」という問題を認識することが必要だという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
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