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「面接官の質問がおかしい」というあなたの違和感は正しいかもしれない~googleの人事管理チームがフェルミ推定の効果を否定した件~

面接を受けていく中で、どうも「奇問」としか評しようがない質問を投げかけられた経験がある人は決して少なくないだろう。このような「奇問」はネットでも話題になり、実際に「入社試験・面接試験の奇問難問をまとめてみたぜ」というまとめがあったりする。


「奇問」といえども、その質問には一定の意義があると説明される。例えば「一見算出が困難な数量を、手元にある知識だけを用いて短時間で概算する」フェルミ推定も「奇問」の一種であるが、「地頭力を鍛える」という著書で知られる細谷功さんはフェルミ推定の意義を「思考力を図ることができる」という点に見出している。


フェルミ推定の問題の具体例としては「日本全国に電柱は何本あるか?」、「日本全国に美容室は何件あるか?」というものが挙げられる。このような質問は求職者の思考力を試すのに適切だとして、コンサルティング会社やマイクロソフト・googleなどの外資系企業を中心に出題されてきた。日本企業の中にも、こうした企業を真似てフェルミ推定の問題を出題しているところは多くあるかもしれない。


しかし、先月の28日の「Google 入社試験の“奇問”は時間の無駄だった」というエントリーで知って驚いたのだが、先月の18日にニューヨークタイムズに載ったgoogleのLaszlo Bockさんという方のインタビューにおいて、彼が「フェルミ推定の問題を出題することは時間の無駄だった」と述べていた。正確には、彼はインタビューにて次のような発言をしている(http://www.nytimes.com/2013/06/20/business/in-head-hunting-big-data-may-not-be-such-a-big-deal.html?pagewanted=all&_r=1&)。

On the hiring side, we found that brainteasers are a complete waste of time. How many golf balls can you fit into an airplane? How many gas stations in Manhattan? A complete waste of time. They don’t predict anything. They serve primarily to make the interviewer feel smart

"brainteasers"は「難問」という意味であり、ここでいう「難問」とは「飛行機の中にいくつゴルフボールを積み込むことができるのか?」・「マンハッタンにはいくつのガソリンスタンドがあるのか?」という、まさにフェルミ推定の問題と言えるものである。そして、Laszlo Bockさんはこうした問題を求職者に問いかけることを「完全に時間の無駄」と評している。英文を読む限り、彼がフェルミ推定の問題にほんの僅かな意義すら見出していないことが伺える。


Laszlo Bockさんのインタビューに対して「(難問を投げかけることに)意味がなかったという結果を受け入れられるのはまだ組織がまともな証拠」という評価があったけれど、僕もその通りだと思う(http://zapzapjp.com/archives/29744788.html)。このgoogleの姿勢から学ぶべきところは大いにあるのではないだろうか。


フェルミ推定に限らず、例えば「圧迫面接」に効果があるのかを検証してみるのも面白い。一応圧迫面接には「求職者のストレス耐性を図る」という効果があるとされているけれど、そもそも本当にそのような効果があるのかというところに疑いの目を向ける必要がある。というのも、上述のようにフェルミ推定の問題にしても一応「求職者の思考力を図る」という効果があるとみなされていたにも関わらず、今回googleはそのような問題を投げかけることの効果を否定しているのだから、単純に「~な採用試験の問題には~な意義がある」という構図を鵜呑みにするのは妥当ではない。


もっと言えば、「面接」に限らず「手書きエントリーシート」の効果に疑いの目を向けてみるのもよいだろう。「~な採用試験には意味があるのか?」という違和感を大切にし、且つその違和感を表現し、就活生がおかしな課題に振り回されることのない環境を作ることが必要なのではないだろうか。

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No title

地頭を辞書で引くとhttp://dictionary.goo.ne.jp/smp/leaf/jn2/92605/m0u/?_ck=F
コミュニケーション能力も地頭に含まれてます。わざわざフェルミ推定なんぞもち出さなくても、今までの
面接にちょいと雑談をはさめば対応できますね。

まぁフェルミ推定のような奇問の効果をGoogleが否定しても、必ずしも就活生が得をするかは微妙ですが。
対策本もあって、トレーニングさえすればそれなりの答えを出せそうなのがフェルミ推定なので、今まではこれさえクリアすれば地頭の評価を誤魔化せたのが、今後は通用しない。
努力の方向性がまだ明確な方だったものが一つ消えてしまったのは就活生には辛いんじゃないでしょうか


Re: No title

> コマンドー さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>まぁフェルミ推定のような奇問の効果をGoogleが否定しても、必ずしも就活生が得をするかは微妙ですが。対策本もあって、トレーニングさえすればそれなりの答えを出せそうなのがフェルミ推定なので、今まではこれさえクリアすれば地頭の評価を誤魔化せたのが、今後は通用しない。努力の方向性がまだ明確な方だったものが一つ消えてしまったのは就活生には辛いんじゃないでしょうか

まぁ、企業も「就活生に優しくするため」に無駄な選考をする訳にもいかないでしょうから、そこは仕方がないと思います。もっとも記事を書いてから気づきましたが、googleで「効果がない」と判断されても別の企業ではフェルミ推定が有用と評価される可能性はありますから、フェルミ推定が完全に無くなるということはないかもしれません。
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