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「企業の採用サイトが"死ぬほど働いた"アピールをしているものばかり」なんて、それはさすがに嘘だろう

前回の記事で紹介した「論理で人をだます法」という本。この本には150以上もの「人を丸め込める手口」が紹介されているが、論者・他のブロガーの文章を読んでみて特に使われていると感じる手口が「単純化」と「事実のでっちあげ(カードスタッキング)」の合わせ技である。


「単純化」とは「ことがらの一面だけを取り上げて、その面しかないような言い方をする」行為を指す。「事実のでっちあげ(カードスタッキング)」とは「一面的な見方を示すために、情報の一部だけを持ち出す(+時には都合のよいデータを捏造したり、嘘をついたりする)」行為を指す。「論理で人をだます法」によるとこれらは扇動家がよく使う手口らしいが、ブログの世界でもこのような手口は使われていると思っている。


例えば脱社畜ブログの「"死ぬほど働いた"ことを美化するな」というエントリーにおける次の記述。

採用サイトを見ていていつも残念に思うのは、こういった「死ぬほど働いた」アピールは割とたくさんあるのに、「効率よく働いて毎日定時に帰っています」アピールは見たことがないということだ。仕事の「やりがい」とか「成長」をアピールするぐらいだったら、QOLの上昇を前面に出して採用活動を行ったほうが、優秀な人が集まりやすくてよいと思うのだが、そうではないのだろうか

これは「日本企業の採用サイトが掲げる仕事観」という言葉が含む全情報から「採用サイトにて"死ぬほど働いた"アピールをしている会社」という一部の情報を持ち出して、且つ日本企業の採用サイトにそのような面しかないような言い方をしているという、まさに「単純化」と「事実のでっちあげ(カードスタッキング)」の合わせ技を繰り出している例である。もっともこれが事実なら、即ち本当に日本企業の採用サイトが「死ぬほど働いた」アピールばかりをしていて、他方で「定時で帰れる」・「QOLの上昇を前面に出す」という面を出していないのならば、引用した文章の内容は正しく何も問題はない。


しかし、例えば「死ぬほど働いたことを"美化"するのは本当に悪いのか」というエントリーは脱社畜ブログの記述に対して「僕は自社で採用サイト向けのインタビューを受けた時に、"波はあるけどたいていは定時過ぎには帰ってアフター5(まあ定時17時じゃないけど)を満喫"的な内容で掲載されたことがあるけどな!観測範囲狭いだけだよ」というツッコミを入れている。個人的にも、採用サイトを見て感じたことは「"死ぬほど働いた"アピールが多すぎ」ということでは全くなく(むしろ僕は、そんなの見たことない・・・)、むしろ「企業は"仕事とプライベートの両立が出来る"ことをアピールしている」ということである。


どの企業の採用ホームページを見てそのように感じたかは忘れてしまったが(笑)、例えば面白いことに「ブラック企業」の代表例と言っても過言ではないユニクロの採用サイトにも、「休日や退社後はどんな過ごし方ですか?」という質問に対して「私の部署は外出も多く、時間の調整が難しい部署ではありますが、全社的には、残業を減らすための労働時間の徹底管理や長期休暇取得を奨励されています。年に1回は2週間程度の連休を取得して旅行にも行きますし、日ごろから休日を作って趣味に時間を費やしています。イクメンなので日々の保育園送迎などもこなしていますし、比較的ワークライフバランスはとりやすい会社だと思います」と答える社員の方が掲載されている(http://www.fastretailing.com/employment/ja_jp/workislife/life100/takada_daisuke/)。他にも三井住友海上なんかは、採用ホームページでいかにワークライフバランスを重視しているかを示そうとしている(http://www.msig-saiyou.com/2014/workbalance.html)。例えば「採用ホームページ ワークライフバランス」と検索したりすれば、「社員は仕事とプライベートが両立できてますよ!」とアピールする採用ホームページはそれなりの数見つけられるのではないか。


誤解しないでほしいが、僕は「採用サイトに"仕事とプライベートが両立できる"とあるのだから、その会社の労働環境に問題は無いはずだ!」と主張しているのではない。僕が言いたいのは、企業の採用サイトに対して「"仕事とプライベートを両立できている"と社員の方が言っていますが、それって本当ですか?」と疑うことは妥当であっても、そもそも「QOLの上昇を前面に出して採用活動を行ったほうが、優秀な人が集まりやすくてよいと思うのだが、そうではないのだろうか」という疑問を投げかけることは筋が違うのではないか?ということ。上で示してきたように、企業が採用サイトにて(仮にそれが建前だとしても)「QOL」について触れていることは珍しくないのだから。


以上より、脱社畜ブログの記事にある「企業の採用サイトが"死ぬほど働いた"アピールをしているものばかり」なんて、それはさすがに嘘だろうと僕は思っている。加えて、いくら日本の労働環境・仕事観に疑問を投げかけるといっても、そのために「嘘」を持ち出すのはダメでしょうとも思う。いくら就活生・労働者を利する言説であっても、もしそれがいい加減な言説である場合には、それは否定したい。このブログに「ダメな就活生・労働者擁護論」というカテゴリを設けたのは、このような思いからである。

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