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内田樹さんや森博嗣さんのような有名人なら、バカなキャリア論を語っても良いのか

内田樹さんが語る「ブラック企業の見分け方」がとんでもないものとなっている(http://gqjapan.jp/2013/08/23/ask-the-professor-124/)。

まともな企業とブラック企業の区別なんて、皮膚感覚でわかるはずです。ゾウリムシだって、自分のエサと自分をエサにするやつの区別はつきます。ブラック企業がわからないということは捕食者が自分を食べに近づいてきたときに、自分から進んでその口の方に近づいてゆくということですからね。それって、生存戦略の精度がゾウリムシ以下ということですよ。悪いけど。生物としての機能が働いていない。初任給がいくらだとか、半年で店長になれるとか、海外勤務があるとか、脳に入ってくる数値や情報だけで状況を判断するから、身体が「ここにいると生命が衰えるよ」というアラームを発していても、それに気づかないんです。ブラック企業に入ってしまう人は、「生物として弱い」ということです

これは「ブラック企業の見分け方を教えてください」という質問に対する答えとして書かれたもの。その質問に対し「皮膚感覚でわかるはず」なんて答えられても質問者が納得するわけがないと思うのだけれど、内田さんのコミュニケーション能力はどうやらこの程度らしい。


また、「皮膚感覚でわかるはず」という結論そのものも妥当でない可能性が高い。ブラック企業の見分け方に関して、posseの坂倉さんという方が次のようにつぶやいていたことがある。例えばクロスカンパニーは、「女性社員の働きやすい企業」として宣伝されていながら、実際には入社1年目の女性正社員が過労で亡くなるということが起きた企業である。確かに、明らかにブラック企業である可能性が高いと分かる企業はあり(例えば「ワタミ」がやばいということは、ちょっとネットで調べるだけでも分かるだろう)、そういうところに何も考えずに入った場合は就活生側にも落ち度がある。しかし、ブラック企業であるか否かを見分けることが困難な場合があるにも関わらず、一律に「ブラック企業に入ってしまう人は、"生物として弱い"」と評することはあり得ない。


内田さんのブラック企業論に対して憤りを覚える人は少なくないと思う。僕もその一人だが、もう一つ別の憤りをも覚えている。それは、こんな頓珍漢なことを言ってしまう内田さんのような人が就活生からの相談に乗る立場にいるという事実だ。内田さんのような有名人だったら、こんなバカなことを言っても良いのかよと思ってしまう。内田さんの言っているレベルのことを無名の人が言っても、まず相手にされないはずだ。


このような想いを抱いたのは、これが初めてではない。森博嗣さんの「"やりがいのある仕事"という幻想」を読んだとき、例えば次の記述にため息をついた。

極端な場合になると、研修期間がまだ終わっていないのに辞めてしまう人がいる。会社が仕事の説明をしたり、練習をしている段階であって、まだ実際に配属されていない状態なのに、である。研修のためにバスでどこかに出かけたら、その出先でいなくなっていたという例もある。多分、説明を聞いているうちに「これは自分が思い描いていた仕事ではない」と気づくのだろう。牧場で働きたかったので、牛を相手にしたいと話したら闘牛士にさせられてしまった、というくらいなら分からないではないが、普通はどんな仕事をするのかを選んで就職するのではないか

すぐ離職することを労働者の自己責任としているけれど、ちょっとブラック企業について知るだけでも、森さんの見解が薄っぺらいことに気づくと思う。例えば、穴を掘る研修で有名なイークラシスのことを思い浮かべると分かりやすい(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1416462364)。逆にいえば、森さんの頭にはそういうケースの存在がないということになる。


別に内田さんや森さんが、現状の就活・労働問題について詳しくないこと自体は仕方がない。全ての問題について深い見識を持っている人なんかいるわけがないし、内田さん・森さんの場合はその苦手分野が就活・労働問題だったということなのだろう。ただ、そんな彼らが専門家面して薄っぺらいキャリア論を語り、それで金をもらっていることには我慢が出来ない。「100点満点のアドバイスをしろ!そうでなければ黙ってろ!」とまでいう気はないが、彼らの意見はあまりにもレベルが低すぎる。こんな意見が流通していることに憤りを覚える人が増えてほしい。

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No title

はじめまして。

内田氏に対する指摘について気になったのですが、
管理人様が例に挙げられている、一見優良企業に見えて実はブラックである場合というのは、
内田氏の言う「脳に入ってくる数値や情報だけで状況を判断」している状況に当たるのではないでしょうか。
「皮膚感覚」というのは文字通り「なんとなく良くない気がする」「ここに居たくない」というような「感覚」のことを指しているのだと思います。
入社前に感覚でブラック企業を見分けろというのも酷な話ですし、質問に対する親切な答えではないとは思いますが。

少し論点がズレているように思ったのでコメントさせて頂きました。

Re: No title

> roji さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>管理人様が例に挙げられている、一見優良企業に見えて実はブラックである場合というのは、内田氏の言う「脳に入ってくる数値や情報だけで状況を判断」している状況に当たるのではないでしょうか。「皮膚感覚」というのは文字通り「なんとなく良くない気がする」「ここに居たくない」というような「感覚」のことを指しているのだと思います。

なるほど、もっともなご指摘だと思います。つまり、内田さんの指摘を批判するために「クロスカンパニー」の例を用いるならば、「"女性社員の働きやすい企業"として宣伝されている」という情報ではなく、「"クロスカンパニー"という会社に漂う空気から、"ここはブラック企業だ"という感覚を得るのは難しいはずだ」という訳が分からないことを言わなきゃいけないということですね(笑)

このブログの目的はなんですか?日本のちょっと変な就職事情を正すことですか?それとも、これってちょっとおかしいよねぇ、と議論をひねくり回すことですか?読んでいてピンときませんでした。個人的には日本の就職事情はあまり、というか全く気に入っていませんが。。

Re: タイトルなし

> italiiiさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>このブログの目的はなんですか?日本のちょっと変な就職事情を正すことですか?それとも、これってちょっとおかしいよねぇ、と議論をひねくり回すことですか?

ブログの一番上にブログタイトルがあるかと思いますが、そのすぐ下に「就活問題・労働問題・教育問題などをとことん考察していくブログ」と書いてあるのが見えるはずです。ここでいう「考察」とは、単に(就活問題・労働問題・教育問題の)問題点を指摘することも含みますし、問題点を指摘したうえで改善案を書くことも含みますし、あるいはこの記事のように「論客」と位置づけられる人たちの発言を批判することも含みます。

No title

内田樹さんの言ってるのは、入ってみてやばい会社だと思ったらさっさとやめろって意味でしょ、
まあ確かに、「ブラック企業の見分け方」の直接の回答にはなってないけど。
でもまあ、まっとうなことを言ってるように思えるけど。

森さんの場合は、そもそもブラック企業を想定している話じゃないんだからさ、
普通の企業の研修で途中で逃げ出すことについて話しているわけでしょ?

どちらもわざわざあげつらうほど非常識でも不見識でもないじゃん。

“そんな彼らが専門家面して薄っぺらいキャリア論を語り、それで金をもらっ
ていることには我慢が出来ない。”って、そりゃあんたの単なる妬み、嫉みにすぎんだろ


もっと言えば、森博嗣がいつ「ブラック企業に対する論客」になったわけ?

「“やりがいのある仕事”という幻想」って、全然そんなテーマじゃないし

初めまして

2つ、気になったのでコメントします。

一つ目は言葉が少々乱暴なところ

2つ目は少々感情論なところです。

賛同や共感を得るならばもう少し丁寧に、理論的に語られた方が良いと思います。内容は面白いし、成る程と思うところもあるので勿体ないです。意見は参考になります。
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