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脱社畜ブログとイケダハヤトさんを一緒にするよ

「はてな匿名ダイアリー」の「脱社畜ブログとイケダハヤトを一緒にすんな。いろいろえっちをいじめるな」というエントリーは、脱社畜ブログとイケダハヤトさんの文章を比較した上で、前者を賞賛し後者をけなしている。そのエントリーの中で、特に脱社畜ブログの評価に驚いた。

脱 社 畜 と イ ケ ハ ヤ を 一 緒 に す ん な !お前は、脱社畜の文章をちゃんと読んだことはあるのか?イケハヤと全然違うだろう。脱社畜さんの記事を見ると、いかにお前らみたいなクソの反論を予想して、予想できる反論への再反論まで考えた上で論理を組み立てているってのがよーくわかる。慎重なんだよ。脱社畜さんは。この人本当に頭がいい人だぞ。極めて論理的にものを考えて、慎重にブログを書いている。で、それに対して本論とずれたところでしたり顔でコメントつけて、得意気になってるのがお前らだ

僕が特に強調したく、且つ異議を唱えたいポイントは「極めて論理的にものを考えて、慎重にブログを書いている」という記述である。


脱社畜ブログを読んだ意見として、このブログにも「論理が飛躍しているところが多くて、わりとフィーリングで書いてるな、ただ、一貫してるのは、働くことに対する敵視、という感じですね」というコメントが寄せられたことがある(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-457.html#cm)。そして、このコメントにおける「フィーリングで書いてるな」という部分に関連することを、以前紹介したことがある「それでも脱社畜ブログを読んで感じる違和感」というエントリーが詳しく論じている。

日本には「会社=尽くすもの」みたいな風潮が蔓延しているっていうのもなぜそう思ったのかが分からない。ここでも自分の体験を交えて書かれていたら印象も変わりますけどね。ネットニュース見ただけで漠然と言い出している感があるから、じゃあ他の国では蔓延してないの?とか疑問点が次々に思い浮かぶ。基本的にデータ、統計がなさすぎるんですよ。例えば、労働時間のデータを比較して、日本の労働環境はおかしいというなら分かりますよ。でも脱社畜ブログの中で、客観的なデータとか各国の失業率の割合とか比較して見せているエントリーってあったかなぁ?と思う。日本の労働環境はブラックだとデータを示しながらブログを書くべきですよね。主観で書くべきではない(中略)データがないから一般論が多くなってしまっている。データや統計を出さないから、偏った一般論を繰り返してしまうんだと思う

ここで「脱社畜ブログが論理的だ」、「脱社畜ブログはフィーリングで書かれている。データや統計が無い」という相反する2つの見解があることが分かった。そして、この記事のタイトルにある通り、僕は後者に賛成する立場を採る。正確には「データや統計が全く無い」というよりも、特に脱社畜ブログの核ともいえる「日本人の仕事観に関する分析」に関して根拠が脆弱だという評価が妥当なのではないかと考えている。


僕自身も過去に、脱社畜ブログにあった「本当に仕事を楽しんでいる人はことさらそれを語ろうとはしないはず、それを語るのは、どこか本当に楽しんでいない、自慢を通して自分を納得させようとしている」という論理展開を「滅茶苦茶すぎる」と批判したことがある(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-457.html)。また別の例を挙げれば、例えば脱社畜ブログの「就活生よ、成長なんて絶対するな」というエントリーにおける次の記述なんかは、まさにフィーリングで書かれているものといえる。

あえて極端なことを言うと、就活生が就職活動を通して得られたと考えている「成長」の99%は、「企業にとって都合のいい仕事観に染まった」ことと同義であると僕は思う。「社会人基礎力」なる非合理的な奴隷のための知識を身につけ、「やりがい」という非金銭的報酬に金銭的報酬同等の意味を見出すような価値観を刷り込まれ、プライベートよりも仕事を優先するのが絶対、という思想に違和感を覚えなくなる――こういった「洗脳」を「成長」と呼んでいる場合がほとんどである。学生から、立派な社畜の卵に成長した、という意味の成長なのであろう。

一応「あえて極端なことを言うと」という予防線が張られているとはいえ、かなり適当な記述であることは間違いない。この点、例えばリクルートが行った「就職先決定に関する学生調査」を確認すると、就活生が言う「自身の成長」とは「自分の能力や志向についての理解が深まった」だとか「社会や経済がどのように動いているのかについての理解が深まった」というものなどを意味することが分かる。このことから、就活生の言う成長のほとんどが「立派な社畜の卵になりました!」というものだとする脱社畜ブログの記述はおかしいし、且つ「成長した」という実感を持つ就活生を馬鹿にしすぎているという点でもふざけている。


さて、冒頭で紹介した「脱社畜ブログとイケダハヤトを一緒にすんな。いろいろえっちをいじめるな」では、イケダハヤトさんの文章が次のように評価されている。

完全にチラシの裏だろうが。イケハヤの文章にロジックはない。常識に対する歪んだ反抗心をチラシの代わりにブログに書き散らしただけだ。調査も論証もないプロブロガーだ

これはイケダさんの文章に対する評価としてはある程度妥当だとは思う。しかし、この批判はそのまま脱社畜ブログにも当てはまるんじゃないだろうか。それなのにイケダさんは馬鹿にされて、一方で脱社畜ブログが高評価される理由が全く分からない。


誤解しないでほしいが、僕は「脱社畜ブログの文章が好きだ」という感覚を否定する気はない。正直言って僕は嫌いだけれど、感覚は人それぞれなので別に好きだと感じる人がいてもいい。しかし「脱社畜ブログの文章は論理的だ」という評価には違和感を覚える(論理的な記事が全く無いわけではないのだが)。加えて、イケダハヤトさんの文章は「論理的でない」と評価されているのに、それと質が大して変わらない脱社畜ブログの文章が絶賛されていることに気持ち悪さを覚える。「脱社畜ブログとイケダハヤトを一緒にすんな」という意見表明にはまったく同意できない。


「脱社畜ブログの文章は論理的だ」と感じる人は、もう一度記事を読み返してみて、例えば「主張に根拠があるか」などを確認してみると良いと思う。全てがそうだとは言わないが、案外「これはおかしいのではないか?」と感じる記事が見つかると思う。ここ最近このブログでごり押ししている主張だが「いくら就活生・労働者を利する言説であっても、もしそれがいい加減な言説である場合には、それは否定すべきだ」ということをここで改めて述べたい。

脱社畜ブログの文章は別にそこまで論理的じゃないという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
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No title

このブログも脱社畜ブログもいつも興味深く読ませて頂いてますが、どちらも共感できる部分も
あれば、共感できない部分もあって、どちらがどうとかいうのはないですね。
私の場合、脱社畜ブログの方を先に知って、このブログは脱社畜ブログで取り上げられたのを
きっかけにして知りました。

この記事を読んで思ったのは、多くの情報が溢れる中で、一つの情報だけを
真に受け過ぎないようにすればいいだけでは?ということですね。

私も働かないで生活できるならそれに越したことはないと思いますし、できればそうしたいですが、
現実には、それができるほどのノウハウや気力がなくて、だらだらと会社員を続けているという感じです。

脱社畜ブログの方が会社を辞めて脱社畜に成功し、本まで出すことになって思ったのは、
軽薄で月並かも知れませんが、「やっぱり東大卒の人は違うなあ」ということです。
そして、「脱社畜するのも、頭が良くないと難しいのかなあ」とも思いました。

勿論、東大を出たからといって、無条件で賞賛されるものではないのでしょうけど、
脱社畜ブログの記事には、やはりそれなりに説得力があるように感じていました。

率直な感想としては、そこまで脱社畜ブログを目の敵にする必要もないのでは?と思ってしまいますね。
脱社畜ブログであろうが、他のブログであろうが、記事を真に受けて成功しても失敗しても、
それは自己責任じゃないかなあ、と思います。

No title

なんかその記事書いてる人は単にイケダハヤト氏が嫌いなだけなんじゃ、という印象が
それに、特定の読者を煽るために脱社畜ブログを持ち上げてるような文面でなんだかなって感じです

Re: No title

> 通りすがり さん

こちらの記事にもコメントありがとうございます。

>本まで出すことになって思ったのは、軽薄で月並かも知れませんが、「やっぱり東大卒の人は違うなあ」ということです。そして、「脱社畜するのも、頭が良くないと難しいのかなあ」とも思いました。

「脱社畜するのも、頭が良くないと難しいのかなあ」という感覚はそうなのかなと思います。ここで違和感を覚えるのが、脱社畜ブログ自体は「努力ができなくても落ち込まなくていい」、「意識は高くなくてもいい」と言っていることです(https://twitter.com/dennou_kurage/status/339359136603045888)。脱社畜し、且つ生計を立てていくには相当のモチベーションをもって努力をしないと厳しいはずで、且つ脱社畜ブログの管理人・日野さんより能力が劣る人はなおさら頑張らなければいけないはずです。でも、日野さんは「頑張らなくてよい」という趣旨のことを言っている。ここに胡散臭さを感じますね。

>脱社畜ブログの記事には、やはりそれなりに説得力があるように感じていました。

なるほど。確かに説得力ある記事が皆無だというわけではないです。しかし一方で、「この論理展開はおかしいだろ」という記事が特に脱社畜ブログの核ともいえる「日本人の仕事観に関する分析」に関して見られると感じています。ゆえに超大きなお世話ですが(笑)、なぜそれなりに説得力があるように感じたのかを一度見直してみると良いと思います。

Re: No title

>ズー さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

> なんかその記事書いてる人は単にイケダハヤト氏が嫌いなだけなんじゃ、という印象が。それに、特定の読者を煽るために脱社畜ブログを持ち上げてるような文面でなんだかなって感じです

確かに僕も「脱社畜ブログを依怙贔屓しすぎだろう」と思いましたね。ゆえに「なんで文章の質は同じなのに、このような評価の差が生まれたのだろう?」ということが気になって今回の記事を書いたのですが、単に元エントリーを書いた人が「イケダハヤトさんを嫌って、脱社畜ブログを好んだ」という好感度の問題だったのかもしれませんね。

No title

管理人様、お返事ありがとうございます。

>ここで違和感を覚えるのが、脱社畜ブログ自体は「努力ができなくても落ち込まなくていい」、
>「意識は高くなくてもいい」と言っていることです

>脱社畜し、且つ生計を立てていくには相当のモチベーションをもって努力をしないと厳しいはずで、
>且つ脱社畜ブログの管理人・日野さんより能力が劣る人はなおさら頑張らなければいけない
>はずです。でも、日野さんは「頑張らなくてよい」という趣旨のことを言っている。
>ここに胡散臭さを感じますね。

これも行間の読み方というか、受け取り方次第だと思うんですよね。
引用元のツイートでも、「~するな」という命令ではなくて、「~してもいい」という許容だということを
強調されているように、これは精神安定のための手段の1つであって、別に誰もがそうすべき
というわけではないし、そうしないという選択もありなんだと思います。
まあ、これを曖昧だとか、予防線張ってるとかいって批判することもできなくはないですが・・・。

それに、努力(勉強)の必要性は↓でも書かれていますし、決して一生怠惰な生活を送ることを
勧めているわけでもないと思います。
http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2013/07/24/210912

Re: No title

> 通りすがり さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>これも行間の読み方というか、受け取り方次第だと思うんですよね。引用元のツイートでも、「~するな」という命令ではなくて、「~してもいい」という許容だということを強調されているように、これは精神安定のための手段の1つであって、別に誰もがそうすべきというわけではないし、そうしないという選択もありなんだと思います。

これは皮肉だと思うのですが、そもそも「働かなくてもいい」「仕事が辛かったら逃げてもいい」「努力ができなくても落ち込まなくていい」「意識は高くなくてもいい」という選択肢を手に入れるためには、例えば「努力しなくても生きていけるだけの環境」を手に入れるための努力が必要になるんじゃないかという気がするのですが。

>努力(勉強)の必要性は↓でも書かれていますし、決して一生怠惰な生活を送ることを勧めているわけでもないと思います。 http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2013/07/24/210912

しかし、「仕事を通じて成長なんてしなくていい(http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2013/04/19/204222)」という記事には「そもそも、成長自体そこまで意味があるものではない。大事なのは成長の結果何をやるかだし、仮に何もしなかったとしても、毎日楽しく生きていれば特に問題はないはずだ」と書いてありますが・・・(笑)
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