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ブラック企業と戦う主体は「労働者本人」だけとは限らない

厚生労働省は、今月1日に行った「若者の"使い捨て"が疑われる企業・事業所に関する無料電話相談」の結果を公表している。それによると相談件数は1042件で、サービス残業、長時間労働・過重労働に関する相談が特に多かったという。 現在も、都道府県労働局や労働基準監督署が労働相談を受け付けているらしい(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/wakamono/)。


厚生労働省の発表を見て興味深かったのは、相談件数1042件の内、労働者の家族・その他(友人・恋人とか?)による相談が全体の約3割を占めていたということだ。もしかすると「うちの息子が今にも仕事で体を壊しそうなんですけど、これはおかしくないのでしょうか?」などと相談を寄せる例があるのかもしれない。


他方で、労働者本人による相談は全体の約7割を占めているにすぎない。これは即ち、ブラック企業と戦う主体が必ずしも「労働者本人」に限られないことを意味している。ブラック企業に関する書籍でも、労働者本人ではない第三者が担うべき役割という点に触れる記述を目にする。


例えば、ブラック企業大賞の実行委員・古川琢也さん著の「ブラック企業完全対策マニュアル」に記されている、毎月100時間を超えるサービス残業をさせられたAさんのケース。このケースでは、労働者本人であるAさんは日々の仕事に忙殺され、自分の心身を守ることに頭が回らない状態だったという。そんなAさんの助けになったのが、Aさんの父親。疲れ切っているAさんに対して半ば強引に「病院に行きなさい」と促したことでAさんは病院に行き、その後ユニオンに加入して会社と争う精神を取り戻した。Aさんは「(父親の言葉が無く)あのまま働き続けていたら、間違いなく過労死していた」と振り返る。


要は、ブラック企業が掲げる論理を客観視できる人の声が役に立つということである。単に労働者に対して「その働き方はおかしいんじゃないか?」と疑問を呈するのも良いし、厚生労働省などに相談してみてその結果を労働者に伝えてみるのもよいはずだ。勿論これらの行為それ自体は労働者が置かれている状況を大きく変えるものではないかもしれないが、あくまでも状況を変えるきっかけとしては十分有意義なものである。それは、上で書いたAさんのケースからも明らかだろう。


古川さんによれば、ブラック企業に勤める労働者は「ブラック企業が振りかざす異常な価値観やモラルが正当なものであるかのように思えてきてしまう」場合があるとのことだ。この場合、労働者本人が率先して自らが置かれている状況の改善に動くとは考え難い。苦しむ労働者のために第三者がありとあらゆることをすべきとは思わないが、ちょっとしたサポートくらいはしてみても良いかもしれない。労働者が過労死してから「何かできることがあったんじゃないか」と悔やむのはあまりにも勿体ない。

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Re: No title

> 非公開コメントをくださった方へ

こんばんは、コメントありがとうございます。

>ブラック企業の排除のみならず、企業の不正を正すためには第三者が必須だと思います。

これは専門家の方も指摘しているポイントで、的確な分析だと思います。酷な労働環境で働く本人が自分の職場のおかしさに気づいていないことも大いに考えられるので、その場合は第三者から積極的におかしさを指摘するのが適切なのかもしれません。
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