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工藤啓さん「若者を放置すればタックスイーター。支援すればタックスペイヤー」

NPO法人・育て上げネットがホームページにて「若年無業者白書」の発表を告知している。ここでいう「無業者」とは、「就業希望を表明し、求職活動をしている人」や「就業希望を表明しながら、求職活動はしていない人」、「就業希望を表明していない人」のことを指す。即ち「無業者」の中にも複数のタイプがあるわけだが、この度育て上げネットはその「若年無業者」の実態を調べ、且つその実態を客観的データを根拠に据えて世に提示することを試みているわけである。


この調査結果は既に一部明らかにされている。例えば最近では、ハフィントンポストに「若年無業者の4人に1人がスーツを持っていない」という記事が掲載された。その記事によると、「若年無業者白書」を制作する過程で若年無業者が携帯電話・運転免許証・パソコンなど就職活動を行っていくうえでほとんど必須といえるものを保有していないことが明らかになっているそうだ。そして、記事のタイトルにもあるように、若年無業者の4人に1人が就職活動用のスーツを持っていないことも分かったという。なぜスーツを持っていないのかというと、無業者に収入がないことに加えて、家庭に金銭的な余裕がないという点が大きな理由らしい。


「若年無業者の4人に1人」という数値は知らなかったが、過去には面接に臨むためのスーツが無いことを理由に窃盗をしたという事件が起きたこともあり、スーツの購入に金銭的な負担を感じる求職者のことは割と前から問題視されていた。当の育て上げネットも2009年に「recycled-suits for youth project」というものを行っており、人々に使わないままとなっているスーツ・ネクタイ・ベルトの寄付を求めたことがあった(その結果、例えば紳士物のスーツは2703着集まったらしい)。この度の「若年無業者白書」では「若年無業者の4人に1人」という数字を示すことで、より説得力のある問題提起をすることを試みているのだと思われる。


そして、より説得力の問題提起をすることで何を達成したいのか。その一つは、働きたいけれども働けない人が直面する困難を取り除くことで、彼らが納税者として国を支えられるようにすることと思われる。育て上げネットの代表の工藤啓さんはイギリス人かドイツ人の若者支援機関の職員から「若者を放置すればタックスイーター。支援すればタックスペイヤー。だから、社会全体で若者を支援していく」と聞いたことがあるらしい。ここでいう「タックスイーター」とは税金で支援される対象のことであり、対して「タックスぺイヤー」は税金を納める側のことを意味する。「タックスイーター」の存在が迷惑だと言いたいわけではないけども、出来ることなら「タックスぺイヤー」を一人でも増やす方が有益であることは間違いないだろう。


工藤さんは今月8日に「社会的便益で見ればひとりの若者を支えることは大きな投資になります」という記事を自身のブログにアップしている。その記事の最初に掲載されている「厚生労働省"ナショナルミニマム研究会"中間報告」によると、25歳の「働けない」一人の若者が「働く」ことで想定される最大便益は約1億円だという。工藤さんはこのデータを援用した上で「ひとりの若者が働くと最大これだけの便益があります。そしてここで取り上げた無業の若者で、かつ、非求職型だと40-50万人日本にはいると推計されています。これを便益と人数を掛け算してみたらどうでしょうか?」と綴り、若者支援の重要性を訴えている。若者支援は感情論のみでなされているのではなく、支援をする方が社会にとって有益だという認識に基づき行われているのである。


若者支援、具体的には「働きたいけれど働けない人」への支援に関して言えば、その支援の必要性に疑問の声が上がることがある。当の工藤さんも「なぜ"あいつら(働きたいけれど働けない人)"に支援が必要なんだ?」と言われたことがあるらしい。即ち「社会はなぜ若者を支援しなければならないのか?」という問いが突きつけられているわけだが、その問いに対する回答として、上述のように「その方が結果的に社会にとって有益だから」という視点が有効なわけである。

「社会はなぜ若者を支援しなければならないのか?」という問いに対する答えの一つが分かったという方は、もし宜しければクリックをお願いします
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「働かざる者食うべからず」ではなく「情けは人の為ならず」

おひさしぶりです。

スーツならまだ
「レンタルなり友人からなり、人から借りることはできないのか?」
という人がいるかもわかりませんが、
携帯電話・運転免許証・パソコンなどを持つこと、
技能的なことになってくると、
スーツを用意する以上に困難度はかなり高くなりますよね。
その辺りのフォローも求められるところです。


>面接に臨むためのスーツが無いことを理由に窃盗をしたという事件が起きたこともあり、
>スーツの購入に金銭的な負担を感じる求職者のことは割と前から問題視されていた

いくら重負担なものであっても
やっちゃいけないことといえば勿論そうなのですが、
今のような世の中のままだとそういう事件はこれからもいつあってもおかしくないのではないかとも個人的にも思います・・

Re: 「働かざる者食うべからず」ではなく「情けは人の為ならず」

> L_z_m_i さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>携帯電話・運転免許証・パソコンなどを持つこと、技能的なことになってくると、スーツを用意する以上に困難度はかなり高くなりますよね。 その辺りのフォローも求められるところです。

そうですね。ただ、支援機関が何もかもフォローしていけるわけではないとも思うので、そこはむずかしいところですね。

> 今のような世の中のままだとそういう事件はこれからもいつあってもおかしくないのではないかとも個人的にも思います・・

ちなみに、就活生のバスジャック事件というものはありました。とても例外的なケースだと思いますが、就活に苦しんだうえでの犯罪というものは確かにあります。

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