スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バイトテロで行われた行為を「低賃金に見合った働き方をしているだけ」と評価するのはおかしい

「日本の労働環境は悪い」という現状認識を受けて提案される案として代表的なものは「労働基準法違反の企業をきちんと取り締まる」、「過労死を防止するために、労働時間を規制する」といったものである。つまり、法規制をきちんと行うという方向性のアプローチの重要性が語られることが多いわけだが、これとは別に「人々が大したお金も払わないのに過剰なサービスを要求すること」を批判するアプローチもある。


このブログで言えば、「"カスタマー・ハラスメント"の撲滅により、就活生・労働者が得られる利益は大きいはずだ」という記事が、このアプローチを採用している。「カスタマーハラスメント」とは簡単にいえば「自分はお金を払っている客なんだから、店員は俺のどんな要求も呑め」という態度のこと。この過去記事では他ブログのエントリーを引用した上で、この「カスタマーハラスメント」が行われることで働く側に不必要にストレスやコストがかかるようになっていることを述べた。労働環境の劣悪を判断する際の基準を労働時間に限ることなく、労働者にストレスやコストを与える原因となる要素をとことん排除していくことが重要だと考えていたし、今でもその考えは変わっていない。


イメージとしては、カスタマーハラスメントを行う「モンスターカスタマー」がアルバイトを含めた全労働者に120点の仕事を求めているのに対して、僕は「特にアルバイトだったら、60点とか70点くらい取れてれば良いんじゃないか」というスタンス。接客業で言えば、笑顔で気持ちよく迅速に接客してくれれば100点だけれど、別にそのような接客をせずにほどほどに対応をしてくれればそれで十分・・・という感覚が僕にはある(伝わるだろうか・・・)。安い給料で働いているからといってものすごくいい加減な仕事をするのはおかしいが、一方で給料に見合わない過剰な責任・サービスの提供を課せられたりするのもおかしいという考えを持っており、この感覚はそこそこ妥当なものであると勝手に思っていた。


ところがここ最近、所謂バイトテロ問題を取り上げた「次々と炎上する従業員たち。彼らの行為を「安さの代償である」という形で擁護することには反対だ」という過去記事に寄せられたコメントを目にすると、上述の「安い給料で働いている場合でもものすごくいい加減な仕事をするのはおかしい」という意見には違和感を覚える人もいることを実感する。バイトテロでは「アイス冷凍庫に入る」・「バーコードリーダーを股間に押し当てる」(+twitterでそれを報告する)といった行為がなされたわけだが、この行為を「(バイトテロを起こした従業員の行為について)行為自体は一応問題のあるものなのでしょうけど、私は低賃金なら低賃金に見合った働き方をしているだけのように思えます」と評するコメントがあった。また、「バイト従業員の給与が安かろうが衛生面まで妥協させられたくないとゴネるのは客の自由だと思いますが」と、「衛生面まで妥協させられたくない」という要求を「ごねる」と評するコメントもあった。


イメージとしては、これらのコメントは「60点とか70点くらい取れてれば良いんじゃないか」という僕の感覚よりもさらに緩く「20点くらいとれてれば良いのでは?」というスタンスであると感じられる。つまり、安い給料で働かされている従業員の場合は、その勤務態度に相当問題があってもやむを得ないという立場といえる。


抽象的な文章になるが、僕はバイトテロで行われたような「人としての最低限のモラル」を逸脱する行為を「低賃金なら低賃金に見合った働き方をしている」と評することには反対の立場でいたい。つまらない結論だけれど、「給料以上の仕事をするよう心がけるべきだ」という言説も「安い給料しか提供しないなら、従業員の勤務態度が相当悪くなっても仕方がない」という言説もどちらも極端で、要はその中間のアプローチを採るのが妥当なのではないだろうか。前者の言説は労働者を苦しめるし、後者の言説はサービスの享受者である消費者に害を与える危険性がある。企業にも労働者にも過度に肩入れすることない、バランス感覚ある結論を導くべきではないだろうか。

バイトテロで行われた行為を「低賃金に見合った働き方をしているだけ」と評価するのはおかしいという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村  
このエントリーをはてなブックマークに追加
ブログにfeedly登録ボタンを設置してみました!登録はこちらからどうぞ。  
follow us in feedly    
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

アルバイトで雇うということは正社員みたいに「クビになったら人生真っ暗だから頑張らないと!」というような社畜根性が芽生えるような人はあまりいないでしょう。学生という身分なら尚更です。つまり、「アルバイトなら最悪クビになっても良いや!」という気持ちが少なからずある人が多いと思うので、真面目さが普通の人は60から70%くらいの力で仕事をするのが普通なんじゃないですかね?

こういった人を中心として、中には90%の力で頑張る。中には10%の力で頑張るという人が混じるはずです。つまり、アルバイトで雇う以上は、これらの真面目さの違いが極端に異なる人たちがある程度集まるのが必然だと思います。アルバイトの面接なんて大掛かりにはやらないでしょうから、事前に排除することもまた難しい。よって、今回の一件はアルバイトが何人かいれば、起きるべき当たり前の現象が実際に起きただけの気がします。

その不真面目さの態様が今までにないような斬新さと驚愕さを備えていたから話題になっただけでしょう。私に言わせれば、こういった事態はニュースになっていないだけでどこでも起きている問題のような気がします。取り立てていうほどの問題なのかな?というのが正直な感想です。

給料の金額よりもアルバイトのバカな行為が気軽にネットに上がってしまうことが問題だと思う。一度見せしめという形で刑事でも民事でもしっかりとしかるべき所で重い罰でも与えてそれを世間に公表しないとこの負の連鎖は無くならない。彼らにとっちゃクビで済むものだと味をしめているからそれ相応の責任の重さを教えないといけないと思う。

No title

雇用されている人が真面目に働くことと、現在のような騒ぎになることをしでかすことは別の事柄だと思いますよ。
自分が行おうとしている行動がどういう意味をもつか、やる前に考えられる冷静さをもっているかどうかの問題でしょう。その人が受け取っている給与の額の問題でもないと思います。
つまり、普段すごく真面目に働いていて、かなりの額をもらっている人でもこういった行動をしてしまう可能性はゼロではありません。

そもそもこれらの問題を取り上げて、まるで「アルバイトは信用できない」といわんばかりの態度を示す人達は、正社員ならこういう問題を絶対起こさないとでも思っているのでしょうか。一体何を根拠に正社員にそこまでの信頼を寄せているのでしょうかね。

Re: No title

> あらいさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>中には90%の力で頑張る。中には10%の力で頑張るという人が混じるはずです。つまり、アルバイトで雇う以上は、これらの真面目さの違いが極端に異なる人たちがある程度集まるのが必然だと思います。アルバイトの面接なんて大掛かりにはやらないでしょうから、事前に排除することもまた難しい。よって、今回の一件はアルバイトが何人かいれば、起きるべき当たり前の現象が実際に起きただけの気がします。

アルバイトの中に「著しく不真面目な人」が混じり得るというのは分かります。僕はその「著しく不真面目な態度」を「アルバイトとして低賃金で働いているから」ということを理由に「低賃金なら低賃金に見合った働き方をしているだけ」と評価することに違和感を覚えるという話をこの記事でしています。


>その不真面目さの態様が今までにないような斬新さと驚愕さを備えていたから話題になっただけでしょう。私に言わせれば、こういった事態はニュースになっていないだけでどこでも起きている問題のような気がします。取り立てていうほどの問題なのかな?というのが正直な感想です。

あ、そうなんですか?バイトテロについて取り上げたイケダハヤトさんの記事には「こんな馬鹿な事をしてる人は見たことが無い」というコメントが付いていて(http://bylines.news.yahoo.co.jp/ikedahayato/20130806-00027036/)、僕もそのコメントには同意できたのですが・・・。

Re: タイトルなし

> 雨宮さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>一度見せしめという形で刑事でも民事でもしっかりとしかるべき所で重い罰でも与えてそれを世間に公表しないとこの負の連鎖は無くならない。彼らにとっちゃクビで済むものだと味をしめているからそれ相応の責任の重さを教えないといけないと思う。

責任を取らせるべきというのはその通りで、実際に店も損害賠償請求をしていたかと思います。「彼らにとっちゃクビで済むものだと味をしめている」という点については、そもそもバイトテロをやった人たちに「自分たちが問題ある行為をしている」という自覚があったのかどうかが疑問なので、この点に関する分析には少し違和感がありました。

Re: No title

> 雇用されている人が真面目に働くことと、現在のような騒ぎになることをしでかすことは別の事柄だと思いますよ・・・とコメントしてくださった方へ

こんばんは、コメントありがとうございます。

>雇用されている人が真面目に働くことと、現在のような騒ぎになることをしでかすことは別の事柄だと思いますよ。自分が行おうとしている行動がどういう意味をもつか、やる前に考えられる冷静さをもっているかどうかの問題でしょう。その人が受け取っている給与の額の問題でもないと思います。つまり、普段すごく真面目に働いていて、かなりの額をもらっている人でもこういった行動をしてしまう可能性はゼロではありません。

「自分が行おうとしている行動がどういう意味をもつか、やる前に考えられる冷静さをもっているかどうかの問題」というのはその通りだと思います。ただ、上で「あらい」さんが<アルバイトで雇うということは正社員みたいに「クビになったら人生真っ暗だから頑張らないと!」というような社畜根性が芽生えるような人はあまりいないでしょう。学生という身分なら尚更です。つまり、「アルバイトなら最悪クビになっても良いや!」という気持ちが少なからずある人が多いと思う>と仰っているように、正社員と比べてアルバイトの方が問題ある行為に走ってしまう可能性が高いという側面もあるかと思います。ただ勿論、「正社員なら問題ある行為をするはずがない!」という主張がもしあるとすれば、それは全く妥当とは言えないでしょう。

No title

「低賃金に見合った働き方をしているだけ」というよりは、一般的な傾向として、賃金を安くすれば、
それなりの質の労働者しか集まらないということがあると思います。
それは単なる事実を述べているだけで、決して労働者の職務怠慢を肯定するものではないと思います。
「安かろう悪かろう」の商品と同じ理屈ですね。
勿論、安くて質が良ければ、それに越したことはありませんが、
世の中そんなに虫の良い話ばかりではないということではないでしょうか。

Re: No title

> 通りすがりさん

こちらの記事にもコメントありがとうございます。

>「低賃金に見合った働き方をしているだけ」というよりは、一般的な傾向として、賃金を安くすればそれなりの質の労働者しか集まらないということがあると思います。それは単なる事実を述べているだけで、決して労働者の職務怠慢を肯定するものではないと思います。「安かろう悪かろう」の商品と同じ理屈ですね

「安かろう悪かろう」の理屈は分かるのですが、バイトテロの場合は、いくらなんでも「悪かろう」の程度が過ぎるだろうと考えて今回の記事を書いています。

No title

・低賃金で雇用すれば労働の質は低くなる(事実)
・低賃金なのだからバイトテロは仕方ない(価値判断)

事実と価値を区別するのは社会科学の基本です。

Re: No title

>thepedagogue さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>事実と価値を区別するのは社会科学の基本です

確かにこの記事だけ読むと分からないんですが、もともと「私は低賃金なら低賃金に見合った働き方をしているだけのように思えます」と言っていた人は「アルバイトみたいな低賃金で働かせるのなら、それくらいのリスクはお店側が負うべきだと思いますね。私はアルバイトなどの非正規雇用は奴隷労働だと思ってますので、行為自体は一応問題のあるものなのでしょうけど、私は低賃金なら低賃金に見合った働き方をしているだけのように思えます」と言っていたのです(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-490.html)。つまり、ここでいう「私は低賃金なら低賃金に見合った働き方をしているだけのように思えます」というのは「低賃金で雇用すれば労働の質は低くなる」という事実の適示ではなく「低賃金なのだからバイトテロは仕方ない(リスクはお店側が負うべき)」という価値判断を示した主張であったわけですね。そしてこの記事ではその価値判断に対して、その価値判断はおかしいんじゃないか?」という疑問を投げかけたというわけです。 

バイトテロの原因

昔の記事のようですがコメントさせて頂きます。
バイトテロの背景として安い賃金だからやるというよりは、そんなことができてしまうシフトが原因なのではないかと思います。
つまり職場にその時間バイトしかいない。
会社の利益を考えて仕事をすべき正社員がいない。からではないでしょうか。
低賃金で雇っているアルバイトの学生に会社自体を任せた代償ではないかと思います。
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

lingmu

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。