スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「充実した生活を送るように!」というメッセージと「意識高い系(笑)」という揶揄に挟まれ得る学生たち

毎日新聞の「<国公立大入試>2次の学力試験廃止 人物評価重視に」という記事が話題になった。これによると、政府の教育再生実行会議が、国公立大入試の2次試験から「1点刻みで採点する教科型ペーパー試験」を原則廃止する方向で検討することが分かったという。廃止に伴い、2次試験は面接や論文、課外活動の評価を重視するものと変わるらしい。


面接重視になるということで、帯広畜産大学・人間科学研究部門の渡邊芳之教授のように「端的に言ってしまえば大学入試も就活と同じになる。面接苦手な人は大学に入れなくなる,ということだ」と批判する人もいる。教育再生会議の検討通りの受験になった場合、高校生は大学に入るための準備として、これまで以上に課外活動に力を入れることが予想される。恐らく多くの高校生は何かしらの部活に入っていると思うので、差別化のために大学入試のためのネタ作りとしてボランティアなどに参加することを考える高校生が増えるかもしれない。


ここで高校生が「ネタ作り」に走ることは責められないと思う。恐らく高校生も、就活で大学名が少なからず関係することは知っているのだから(「学歴差別」という言葉くらいは知っているのだから)、少しでも大学から評価する確率を高めるための行動を取るのは当然のことだ。アメリカの入試でも、高校生の時に何か特別な事をやったかどうかが書類審査の際に重要な決め手になるために、有名校を目指す優秀な高校生は大学の入試担当官に極めてウケる課外活動と評される疑似裁判をやったり、演劇部に所属したりするらしい(http://markethack.net/archives/51802124.html)。


しかし、現在の大学生の行動を評価する言説を見ると、課外活動に取り組もうとする高校生を揶揄する言説が生まれないかが心配である。この危惧の背景には、人材コンサルタントの常見陽平さんが考察した「意識高い系(笑)」という概念がある。常見さん著の「意識高い系という病」を見ると、「意識高い系(笑)」の特徴の一つとして「やたらと前のめりの学生生活を送る」というものがあることが分かる。常見さん曰く、夏休みに企業のインターンシップをはしごしたり、海外でボランティアをしたりと他人に自慢できる経験をしようとする人は、周りに認めてもらいたい・就活で自慢できるネタにしたいという下心が見え見えなのがいやらしいとのことだ。


この言説を踏まえると、高校生(まぁ、別に高校生に限らず学生)が「勉強の成果だけじゃなくて"人間力"も評価するから、充実した学生生活を送るように!」というメッセージと「大学入試で自慢できるネタにしたいという下心が見え見えなのがいやらしい」というメッセージの間に挟まれる危険性があるように思われる。仏のような高校生じゃない限り「僕らはどうすればいいの?」と感じずにはいられないだろう。


確かに「いろいろな活動を頑張っているように見せかけながら、実は何も頑張っていない」という振る舞いは批判に値すると思う。しかし、さすがに「大学入試・就活に自慢できるネタにしたい」という気持ちまで批判するのは酷なのではないか。このように感じることから、「意識高い系(笑)」という概念は、本当に存在が恥ずかしいものだと思っている。

学生の「大学入試・就活に自慢できるネタにしたい」という気持ちを批判するのは酷だという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
にほんブログ村 就職バイトブログ 大学新卒の就職・就職活動へ
にほんブログ村  
このエントリーをはてなブックマークに追加
ブログにfeedly登録ボタンを設置してみました!登録はこちらからどうぞ。  
follow us in feedly    
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

面接でウケがよくなるための活動って
真に充実した活動ではないですね
自分が本当にやりたいことをやっているわけではないですから

面接官のオジサンに気に入られるために
「自ら進んでクラブ活動に青春を捧げてきた」フリをしなければならない社会ってどうなんでしょうね

子供たちが可哀想です。

たとえクラブ活動を頑張ったとしても相手の主観次第で気に入られず、落とされることもあるわけですしね

Re: No title

> ともさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>面接でウケがよくなるための活動って真に充実した活動ではないですね。自分が本当にやりたいことをやっているわけではないですから。面接官のオジサンに気に入られるために「自ら進んでクラブ活動に青春を捧げてきた」フリをしなければならない社会ってどうなんでしょうね

日本社会を語るときに「窮屈」「閉塞感」というフレーズが語られることが多いかと思いますが、記事で触れたアメリカの高校生の例を見ると、アメリカも結構窮屈そうだなぁと思いましたね。下手すると、日本よりも窮屈なんじゃ・・・。

大事なのはコミュ力(笑)を高校生にも押し付けるのは……

入学後の成長は学問領域だけでなく人間性も変化するわけですから。

教育ママが学習塾でなくコミュニケーショントレーニング講座やボランティアに我が子を送る時代。

気持ち悪いですね。

Re: タイトルなし

> 名無しさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>教育ママが学習塾でなくコミュニケーショントレーニング講座やボランティアに我が子を送る時代。気持ち悪いですね。

あぁ、そういう親も出てくるかもしれませんね・・・。それが社会を良くしていくために必要ならそういう動きが起きるのは良いのかもしれませんが、僕としては「名無し」さんと同様直感的に嫌悪感を抱いてしまいますね。
main_line
main_line
ブログランキング
おかげさまで、ブログ村の「就職バイトブログ」のカテゴリで「1位」を取ることが出来ました。この場を借りて、お礼を申し上げます。これからも記事を多くの人に読んでいただけたらと思いますので、もし宜しければ、今後ともランキングへのご協力を宜しくお願いいたします。
RSSリンクの表示
follow us in feedly 
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
プロフィール

lingmu

Author:lingmu
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。