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「若年無業者白書」・「いま、先生は」のレビューを書きました

出来ればこれから週に1回、「就活問題・労働問題・教育問題に関する本」のアマゾンレビューをこのブログで紹介したいと思います。先週は「若年無業者白書」・「いま、先生は」という本のレビューを書いたので、これらのレビューを転載します。それを目にして、各々が自分にとって興味深い本を見つけられたなら幸いです。また、僕以外のレビューに目を通してみるのも面白いかもしれません。

●「若年無業者白書 その実態と社会経済構造分析」(評価:★3つ)

「若年無業者の実態を印象論ではなくデータで捉えようとする試み」

無業者のうち求職活動をしている「求職型」733人、無業者のうち就業希望を表明しながら求職活動をしていない「非求職型」636人、無業者のうち就業希望を表明していない「非希望型」367人の計2291件の若年無業者のデータを基に、それぞれの型の特徴について考察した白書。例えば「若年無業者のPCスキルの有無」・「就活のためのスーツを持っているか否か」といった就活リソースの現状や、若年無業者の相談相手に関するデータなどが載っています。また本白書は単にデータの紹介に留まらず、どのような要因が無業期間の長短に影響を与えているのかといった分析もなされています。


若年無業者の実態を印象論ではなくデータで捉えようとする試みは非常に意義のあるものだと思います。精度の高い現状認識を得ることは、より実効性のある解決策を生み出すことにつながるはずです。


不満点としては、例えば「"体調が良い"と答えるのは求職型がもっとも多い」などの調査結果を見た際に「そりゃそうだろう」と感じたこと。勿論その「当然のこと」を数字の形で示すことが大事で、だからこそ白書が作られているわけですが、読み手の側からすると正直読んでいて面白みに欠けた箇所がそれなりにあったのも事実です。


また白書の最後の方で、白書作成者の一人である西田亮介さんが「今回使用したデータは、育て上げネットの事業所への来所者を対象としたものです。ここで既に支援機関に相談に来た人を対象にしているわけで、今回の結論が若年無業者一般についての結論が言えるかというと、そうは言い切れないところがあります。データ収集の時点でバイアスがかかっているからです」と述べているように、本白書の調査結果が「完璧」とは到底言えません。今後さらに精度の高い分析がなされることを期待したいです。


●「いま、先生は」(評価:★4つ)

「"労働問題"として教師たちの現状を見つめることの必要性を感じさせる1冊」

教師の労働環境について描写した一冊です。主な内容は酷な労働環境に苦しむ(苦しんだ)教師に関する具体的なエピソードですが、ベネッセ教育開発センター・OECDなどの統計データも紹介されており、鳥瞰図・虫瞰図双方の視点をもって問題を考察した本と評価できます。


本書を読み、教師の労働環境を観察する際には単に労働時間を機械的に読み取るのではなく、子供・保護者への対応に伴う精神的なプレッシャーをも考慮に入れる必要性を再確認しました。勿論、教師という仕事を選んだ以上はそうしたプレッシャーとある程度向き合うべきだと思いますが(向き合うことが無理そうなら、そもそも教師という仕事を目指すべきではない)、一方でそうしたプレッシャーを緩和する策を考えていく必要があります。例えば「日本では暴れる生徒を教師が押さえつけなければなりませんが、アメリカでは学校に警備担当職員がいて、彼らがその仕事をする」というコメントを私が運営するブログに頂いたことがありましたが、これも教師の負担を緩和するための一つの方法と言えるでしょう。


勿論、労働時間の問題も考えなければなりません。この点についても解決策を考えるにあたって海外の事例に目を向けることが有益だと考えます。なぜなら本書には「2009年時点で日本の小学校の教員がOECD平均より年間で236時間多い1899時間働いている」というデータが載っていますが、これは日本の教師の負担の大きさを示していると同時に、海外ではそこまで教師の労働時間が長くない国があることをも示しているからです。海外のやり方をそのまま日本に直輸入するのは妥当ではないかもしれませんが、一考の余地はあるでしょう。本書にはそういう点に切り込んでほしかったと感じましたが、実際には他のレビューにもある通り本書には「問題を解決する指針」という要素が乏しいです。その点が少々物足りなかったです。 

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