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スクリーニングの手間を惜しむ企業が「たくさんの就活生が受けに来る・・・」と嘆くのは筋が違う

新卒採用において就活生から受験料を徴収することを決めたドワンゴ。そんな同社の川上量生会長のインタビューがITmediaニュースに載っており、そこで受験料制度の導入を決めた背景も語られていた(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1312/06/news064.html)。


そのインタビューによると、ここ数年、ドワンゴへのエントリーは数万人を超えているとのこと。当然、受験者全員と会うことは出来ないわけで、スクリーニングの必要が生じる。なぜスクリーニングの手段として受験料徴収を採用したのかというと、普通の会社はやらない手段をもって現在の新卒採用の在り方に問題提起をしたかったという考えがあったという。


僕は過去記事にてドワンゴのやり方に嫌悪感を抱いた旨を記した。ただ一方で、自ら就活生をスクリーニングするための手段を考えて、それを実行したという姿勢については非常に良いものだと思っている。


ドワンゴが採用ホームページで記したように、現在の就活の問題点の一つとしては「就活生がネットを通じて簡単に企業にエントリーできるために、多くの企業を受ける羽目になって疲弊する。企業からしても、多くの就活生を相手にしなければならず負担が大きくなる」というものが挙げられる。そしてその問題に関して、多くの企業に簡単にエントリーできる環境を作った就職ナビや、多くの企業にエントリーする就活生が批判の対象になることがある。具体的にはリクナビに関しては常見陽平さんが著書「就社志向の研究」で批判しているし、多くの企業にエントリーする就活生に対しては例えば「1割がエントリー100社…数を競う矛盾」という批判記事がある。
 

しかし就職ナビがあったり、「とりあえず多くの企業を受けよう」と考える就活生が多くいたりしたとしても、ドワンゴのように独自にスクリーニングを行えば(あるいは求める人物像を明確化することで、その人物像に合わない就活生に「この企業を受けても無駄だ」と思わせれば)、事前に冷やかしで受ける就活生を排除することが出来るのも事実のはずだ。現に、当ブログで取り上げたライフネット生命は「重い課題」を選考プロセスに組み込むことで採用試験の受験者数を抑えているけれど、そういう取り組みもせずに多くの就活生が選考を受けに来る事態を嘆くのはその企業の自業自得ではないか。就活生のスクリーニングをしないんだったらしないで良いのだが、それならそれで多くの就活生がエントリーをしてくることに文句を言うのは如何なものか。悪いのはエントリーしてくる就活生ではなく、スクリーニングの手間を惜しんでいる企業の方だと思う。


ドワンゴの試みによって、就職ナビ・就活生だけでなく採用活動を行う企業にも批判の余地があることが可視化されれば良い。そういう意味では「受験料徴収」という手段に嫌悪感を抱くことは否定できないとはいえ、この度のドワンゴの行動には一定の意義があったと評価できる。

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No title

論点がずれているかもしれませんが、そもそもナビサイトを利用しないで自社サイトや各大学のキャリアセンターのみに求人を出したりすれば受験者も減ると思いますし、志望度が高い人が多くなるように思います(リンク先の記事でナビサイトの欠点を指摘しつつも、ドワンゴがマイナビを利用しているのもなんとも言えません(メリットが大きいのかもしれませんが)
実際、リクナビやマイナビで求人を出すと他サイト(規模の小さいナビサイトやハローワーク)で求人を出した時よりも応募者が激増するなんて事をよく聞きますし(転職活動でもそのようですが)
企業がナビサイト利用を辞めたというのはほとんど聞かないように思います。

更に言えば、ドワンゴは1月から説明会を行うようですが、どうしても早い時期から選考を行えば、エントリーシートや面接の練習として試しに受けてみようというようなそれ程志望度が高くない人も数多く受けると思います(大企業に人が殺到しているのはこの部分もかなりあると思います)

後は、企業側が情報を公開できるだけすれば良いのにと思います。説明会等で良いことだけ言えば、自然と受験者も数多く集まると思いますし、入社後のミスマッチも出やすいと思います。
勿論、消費者、場合によっては利害関係者になるかもしれない就活生に悪い部分は言えないという場合は、受験者が数多く集まるのもミスマッチが出るのも仕方がないと思います。

なんというかもっと普通の事だけでどうにでもなるように思います。
勿論、今回のドワンゴの場合、インパクトを与えたいという側面が強いというのは分かりますが。

Re: No title

> 11卒業務未経験無職 さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>そもそもナビサイトを利用しないで自社サイトや各大学のキャリアセンターのみに求人を出したりすれば受験者も減ると思いますし、志望度が高い人が多くなるように思います(リンク先の記事でナビサイトの欠点を指摘しつつも、ドワンゴがマイナビを利用しているのもなんとも言えません)

ドワンゴ、マイナビ利用してたんですか!言ってることとやっていることが違うような・・・。

>ドワンゴは1月から説明会を行うようですが、どうしても早い時期から選考を行えば、エントリーシートや面接の練習として試しに受けてみようというようなそれ程志望度が高くない人も数多く受けると思います(大企業に人が殺到しているのはこの部分もかなりあると思います)

まぁ、そうなるでしょうね。本当に志望度が高い就活生が欲しいなら大手企業の選考が一段落ついた後に採用活動を始めた方が良いはずですが、一方でその時期だと「優秀な就活生が他企業に行ってしまう」という危険性も感じているのかもしれません。

No title

僕も11卒業務未経験無職さんと同じことを感じました。そんなに応募数が多くて面倒ならもうナビサイトに情報掲載しなければ良いじゃんと思います。ホントに、うちはもう載せませんという企業はないんでしょうかね。


とはいえ、記事にもリンクのあるこのドワンゴ川上会長のインタビュー(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1312/06/news064.html)は色々と参考になる点も多く、せっかくなのでいくつか引用して意見を述べさせて頂きたいと思います。



<<受験料をとることを決めたら「リクナビ」には掲載を断られたので、今年情報を出しているのは「マイナビ」のみです。>>

なるほど、リクナビは受験料取るのは禁止ということですか。しかし今後追随する企業が現れたらどうするのでしょうね。どのように対応するのか気になるところです。



<<──集まったお金は全額寄付というが、寄付先の候補は

 奨学制度の基金に寄付しようと考えています。学生から集めたお金なので、お金を必要としている学生に還元したい。今回首都圏外の地方在住の学生は免除してますが、正直この程度じゃ全然埋め合わせできないですよね。もっと不公平です。>>

これはとても興味深いです。「ナビサイトで手軽にエントリー出来るようになったので応募数が増え過ぎた」とよく批判されますが、もしかするとそれは主に首都圏の学生を中心に起こっていることではないでしょうか。いくらエントリーが手軽になったところで、地方大学の学生にとっては都市部で実際に説明会や面接に参加する為の移動時間や体力的負担、金銭的な負担を考えるとそんなにエントリー数が劇的に増えるとは考えにくいんですよね。わざわざ都市部に出向くとなるとなんだかんだである程度ターゲットを絞って臨むことが求められると思うんです。

地元の中小企業に多くエントリーするようになってエントリー数が増えるということなら、マッチングの観点からはむしろ望ましいはずですよね。都市部の大企業に殺到することが問題という話なので。

そう考えると、スクリーニングの方法としては、「都市部の学生のエントリーをいかに減らすか」ということに主眼を置いた手法でも企業側にとっては充分効果が得られるのではないかと思いました。例えばでしけど、地方からわざわざ受けに来る学生は相対的にうちの会社の志望順位が高い・適性が高い人が多いだろうと仮定して、都市部の学生にのみ一次試験を課すとか。



<<不満な点はいくつもありますけど、新卒一括採用というシステム自体は素晴らしい制度だと思っています。世界各国を見ると、景気が悪くなると若者の就職率が下がる国がほとんど。(中略)未経験者であることを前提とした最初のチャンスが開かれてるのは大事なことです。はっきり言って、自由競争になって得するのは一部の優秀なエリートだけですよ。社会全体の幸せを考えた時、新卒採用を続けることには大きな意味があります。>>

これ、新卒採用の根拠としてよく挙げられる理屈なんですけど、個人的には全く理解不能ですね。景気が悪くなると若者の就職率が悪くなるというのは日本でも同じだと思うんですが。

「未経験者であることを前提とした最初のチャンスが開かれてるのは大事なこと」「社会全体の幸せを考えた時」…確かに就活生の側にとってはそうしたメリットがあるでしょうし、研究者の方なんかが日本全体で見た場合の人材育成の観点等からこういった指摘をするのであれば納得なんですが、この人は一企業の会長なわけで、企業側がそんなことを言う意味がちょっとよく分からないですね。

だって企業側(ここではドワンゴ)にとって新卒採用が何のメリットがあるのかが全く語られてない。じゃあ企業側にとっては特にメリットはないけど、若者の為にわざわざ未経験の新卒を採用してあげているとでも言うのでしょうか?次のページで『でも企業は福祉じゃない』と言っています。なおさら新卒一括採用にこだわる意味が分かりません。



<<本気度を測るなら小論文やレポートを課してはという意見もあるが、それだって文章を書くという側面の能力しか見られない。
 結局、テストにせよレポートにせよ、「人間の能力を人間が判断できるのか」って話なんですよ。“ダメ人間”でも放り込めば活躍する可能性はある。それは誰にもわからないし、測ることもできません。>>
<<SPIの数値と入社して数年間の活躍との相関関係もはっきり出てきている。>>

この小論文やレポートというのは、lingmuさんも何度も取り上げているライフネット生命の「重い課題」のことをイメージしているのかなと思いました。『文章を書くという側面の能力しか見られない』と川上会長は否定的に書いていますが、もしかしたらこれだって数年後にはドワンゴにとってのSPIと同様、入社後数年間の活躍と相関関係にあるという結果が導き出されるかもしれません。

結局、企業にとってある採用手法が合理的かどうかは、少なくとも採用した社員の入社後数年間の経過がないと判断しようがないということではないでしょうか。それを川上会長は『それは誰にもわからないし、測ることもできません』と言ったのだと感じました。それは仰る通りだと思います。

なので、確かに就活生にとっては一発勝負なので、本当に効果があるかどうかも分からない新しい採用方式を試されるというのは心理的にも不条理に感じることがあるかもしれませんが、こうした企業側の事情も考慮すると、ある程度はそうなるのもやむを得ないのではないでしょうか。個人的にはこういった独自の採用の取り組みに対しては、「どうぞ試してみて下さい、様子をみましょう」といったスタンスでいきたいと僕は思ってます。

Re: No title

> William Yamin さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>「ナビサイトで手軽にエントリー出来るようになったので応募数が増え過ぎた」とよく批判されますが、もしかするとそれは主に首都圏の学生を中心に起こっていることではないでしょうか。いくらエントリーが手軽になったところで、地方大学の学生にとっては都市部で実際に説明会や面接に参加する為の移動時間や体力的負担、金銭的な負担を考えるとそんなにエントリー数が劇的に増えるとは考えにくいんですよね


恐らくそうでしょうね。もっとも常見さんみたいに、そもそも就活生のエントリー数自体そこまで多いものではなく、プレエントリー数が多いだけだと主張する人もいますが。

>景気が悪くなると若者の就職率が悪くなるというのは日本でも同じだと思うんですが。

確か同じのはずですよ。

>「未経験者であることを前提とした最初のチャンスが開かれてるのは大事なこと」

というか、生まれる前に職務体験を積んでる人なんか世界中どこ探してもいるわけがないのですから、欧米でも何かしら(インターンシップなど)未経験者に対するチャンスはあるはずなんですけどね。


>この小論文やレポートというのは、lingmuさんも何度も取り上げているライフネット生命の「重い課題」のことをイメージしているのかなと思いました。『文章を書くという側面の能力しか見られない』と川上会長は否定的に書いていますが、もしかしたらこれだって数年後にはドワンゴにとってのSPIと同様、入社後数年間の活躍と相関関係にあるという結果が導き出されるかもしれません。

「文章を書くという側面の能力しか見られない」と言っても、「2525円の支払い能力」を測るよりはよっぽど有益でしょうと思うんですけどね(笑)


>それを川上会長は『それは誰にもわからないし、測ることもできません』と言ったのだと感じました。それは仰る通りだと思います

人材コンサル・採用コンサルの存在意義が・・・。
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