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就活生・労働者を守るための方法論は少しずつ確立してきている

当ブログの過去記事には「もうそろそろ"日本の労働環境を腐す言説"に飽きませんか?」・「"企業は就活生に不採用理由を伝えるべき"という問題提起はもう見飽きた」というものがある。見ての通り、この2つの記事タイトルには「飽きた」という単語が含まれている。


どちらの記事でも、就活・労働問題について述べる言論のフォーマットが決まりきってきた旨を指摘している。即ち、ここでいう「飽きた」の対象はそうしたフォーマットだと思ってもらって構わない。コメント欄にも「僕自身も数年に渡って就活問題に関心を持ってきましたが、確かにその間聞き飽きたような主張がさも新しいことを言っているかのように繰り返され、過去に論破された理論がゾンビのように蘇ってくる様子を見聞きしました」という意見が寄せられた(http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/blog-entry-521.html)。これだけを見ると、就活・労働問題を巡る言論の現状はあまり明るくないように思われる。


しかし一方で僕としては、特に専門家の方々の活躍により、就活・労働問題に対処するための方法論というものがある程度確立してきている感覚もある。そしてその方法論は分厚い専門書や小難しい資料ではなく、恐らく大概の人にはアクセスが容易な媒体にて平易な文章で公開されている。


就活生向けとしては、例えば昨年発足した「ブラック企業対策プロジェクト」が公開している「ブラック企業の見分け方」という資料がある(http://www.slideshare.net/bktproject/ss-28540065)。資料のタイトル通り、これは就活生を対象にしたブラック企業の見分け方を示したもの。具体的には「求人広告から見分ける」・「就職四季報から見分ける」・「求人情報・雇用契約から見分ける」などの観点から方法論が示されている。


また労働者向けとしては、例えば以前ブログでも取り上げた「ブラック企業完全対策マニュアル」という本が有効だ。この本では日本の労働環境の問題点・ブラック企業が使う手口の解説に留まらず、ブラック企業に立ち向かうための術・姿勢が具体的に記されている。目次を見るだけでも「できるだけ事を荒立てたくないー"穏便に解決はどこまで可能か」・「上手に労基署を動かすためのコツ」・「ブラック企業に勝つための証拠の集め方」・「ブラック企業と闘って得られる対価」・・・と、見るからに充実した方法論が示されていることが伺える。本の価格も800円とお手頃だし、文章も平易なので内容が理解できないということは考えにくい。


勿論これらの資料のアドバイスに従えば確実にブラック企業を回避できたり、企業と闘って勝つことが出来たりするのかというとさすがにそこまで期待するのは酷だと思う。しかし、それでも一定の効果があることも事実だろう。そして各就活生・労働者がこうした資料を活用しない手はないはずだ。「労働問題の解決」というと法律を通じて企業の行動を規制するという話がすぐに思い浮かぶけれど、短期的には各人が就活生・労働者を守るための方法論が少しずつ確立してきていることを認識し、実際にそれを活用して企業に抗うことも重要である。

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No title

就活を巡る言説で気になるのは、ほとんどの人が日本と海外の労働条件の比較をせずに、ただ「ブラック企業反対!」を唱えてるだけなんじゃないかってことです。
「ブラック企業うんぬん以前に、そもそも日本の労働環境はまともなのか?」という議論がタブー視されています。

Re: No title

> thepedagogue さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>就活を巡る言説で気になるのは、ほとんどの人が日本と海外の労働条件の比較をせずに、ただ「ブラック企業反対!」を唱えてるだけなんじゃないかってことです。

確かにそういう人もいると思います。ただ所謂専門家の方々は、特にヨーロッパの労働条件と比べた上で日本の実態を批判することがあります。そういう言説に目を通してみると良いでしょう。

>「ブラック企業うんぬん以前に、そもそも日本の労働環境はまともなのか?」という議論がタブー視されています。

posseやブラック企業大賞など、ブラック企業の存在を訴えることを通じて「日本の労働環境はまともなのか?」と問いかけることを試みる動きはあると思うので、個人的には特にタブー視されているとは思いません。

No title

はじめまして、こんばんは。
いつも興味をもって拝読している通りすがりのものです。

過去の記事は比較的バランス感を持って書かれていたと記憶していたのですが、今回は偏った意見だと感じたため、少しだけ物申したく初めてコメントします。


本記事では「ブラック企業から就活生を守る体制が整ってきた」類のことが書かれていますが、権利行使の方法や、見極め法"だけ"を伝える現状が、逆に就活生の首を絞めているようにしか私には思えないのです。その点を管理者さんは危惧されていないのでしょうか?

このままだと、<ブラック企業を避ける⇒社会経験のない学生には難しい⇒マニュアルを与える⇒少しでも危険だと感じた企業は受けない⇒結局、誰もが知っている、倍率が高い企業を受けることになる⇒高い能力が必要⇒大半が不合格>という、毎年のように学生が陥っている傾向を助長させるだけだと思うのです。

※仮にマニュアルなどの精度が高かったとしましょう。そうなれば結局倍率が高まり、能力の無い者は淘汰され、元の木阿弥です。
※あと、ネットで入手できる情報は玉石混在。自分の選択肢を狭めるだけというリスクもあります。

不合格の後はどうするのか?という言及を誰もしないままに、「ブラック企業ってひどいね」と慰めてあげても、彼らのその後の人生にプラスにはならないのですから。

従って、ブラック企業を避ける術を与えるよりも、どうやったら自分の価値が高まるのか、能力を高められるのか、その結果として、安心できる企業で働きやすくなるのか、という側面で話をしてあげるべきだと思うのです。(ホワイト率の高い大手企業の採用こそ、徹底的に能力を重視しますから)

今のままでは、「自己研鑽の努力はしない、能力は低いけど、ブラック企業はいやだ」という、企業(ホワイトも含む)が最も嫌う、「価値創造できないのに、権利だけ主張をする」とても採用したくない人材を大量に排出する危険性があると思うのです。

最後に、この手の話に対する反論として「ブラック企業に人が集まらなければ、彼らは採用ができなくなるから、つぶれやすくなり、状況は改善される」という論法を見かけますが、そんなことには成り得ません。
理由は明確で、企業は一定以上の能力のない人材を求めないからです。そして、大手企業に有能人材がさらに集まり、今以上に大勢の失業者を生み出し、日本の国力を落とす結果にしかなりません。
逆に、有能人材が増えれば、悪意のないブラック企業(経営者はまとも)の一部で収益性が高まり、ブラック企業から脱することでホワイト企業が増え、日本の国力も上がります。

まあ、少し乱暴な物言いですが、過保護・過干渉が逆効果になっていると感じておりまして。あと、誤解なきよう。犯罪的なブラック企業が淘汰される事には私も賛成です。(実際には次々と湧いて出てくるのでしょうが)

Re: No title

>toorisugari  さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>本記事では「ブラック企業から就活生を守る体制が整ってきた」類のことが書かれていますが、権利行使の方法や、見極め法"だけ"を伝える現状が、逆に就活生の首を絞めているようにしか私には思えないのです(中略)従って、ブラック企業を避ける術を与えるよりも、どうやったら自分の価値が高まるのか、能力を高められるのか、その結果として、安心できる企業で働きやすくなるのか、という側面で話をしてあげるべきだと思うのです

役割分担の問題だと思います。確かに、この記事で取り上げた「ブラック企業対策プロジェクト」や「ブラック企業完全対策マニュアル」という本はブラック企業に抗う術のみを伝え、各人の市場価値の向上という観点は皆無です。しかし、自分の価値を高める方法については自己啓発本を出している人たちや、その他セミナーを開いたりしている人たちが世に発信していると思います。ある特定の人・組織が就活生・労働者を守るための考え方を余すことなく伝える必要は無く、自分が伝えられる有益な知見を示せばそれで十分だと考えています。

世に出ている知見のどれを自分のものにするかは人それぞれ考えが異なるでしょう。そうした中でブラック企業を回避するための情報ばかりを頭に入れ、ひいては「toorisugari」さんが懸念するような「自己研鑽の努力はしない、能力は低いけど、ブラック企業はいやだ」と言う人も出てくるかもしれません。しかしそれは、ブラック企業を回避するための情報を提供した人たちが悪いのではなく、情報を受け取る側の姿勢に問題があると言えば良い話だと思います。


>あと、ネットで入手できる情報は玉石混在。自分の選択肢を狭めるだけというリスクもあります

「ブラック企業対策プロジェクト」が公開している「ブラック企業の見分け方」という資料はネットで入手できるものですが、その資料の作成者は労働問題に関する専門家と言って良い人たちなので、記述の信用性に問題は無いと思います(100%正しいとは言いませんが、判断材料として目安になること自体は信用してよいと思います)。もっとも、勿論「ネットで入手できる情報は玉石混在」というのはその通りで、情報を受け取る側が自分の責任で各情報の信用性を判断する必要があるでしょう。

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