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小学校教諭は、学校の時季変更権行使により子供の入学式に出席できないかもしれない?

前回の記事では、埼玉県の高校教諭が「息子の入学式」を理由に担任を務める1年生の入学式を欠席した件のようなケースにおいて、そもそも学校側が時季変更権を行使することは可能なのだろうか?という点を考察した。今回の件について言えば学校側は時季変更権を行使しなかった訳だけれど、今後、とある1年生の担任を持つことになっている教諭が今回のケースと同様に「子供の入学式があるので、入学式の日は休みたいです」という申請をした場合、その申請に対して学校側が時季変更権を行使することが認められるのかが気になったのである。


今回の件は「学校が時季変更権を行使しなかったので、正式な手続を経て休んだ教諭を責める余地はほとんどない」と結論付けて終わりで良いと思うけれど(「ほとんど」と書いたのは「結果として正式な手続を経ているとはいえ、そもそも入学式の日に休もうとするなよ」という批判は一応できなくはないと考えたため)、言うまでもなく、来年も全国の学校で入学式が行われる。その時には、今回の件とは逆に、学校が時季変更権を行使したことで子供の入学式への出席を諦めることを余儀なくされた教諭も出てくるかと思う(というか、既にそういう教諭は一定数いてもおかしくないでしょうが)。仮に学校の時季変更権の行使が合法ならば休暇を却下された教諭としても「仕方がない」と思えなくは無いだろうけど、もし行使が違法なのだとしたら、学校側の違法な行動によって子供の入学式に出れなくなるということになるわけで、それは親としてはやりきれないだろう。前回の記事は、このような問題意識に基づいて書いた。


結果として前回の記事では「判例の基準に照らすと、認められそうな気もするし、認められないような気がするし、よく分からないなぁ・・・」という歯切れの悪い結論に達したわけだけれど、たまたま見つけた弁護士の方のツイートを見ると、やはりこれは微妙な問題のようで。 前回の記事で取り上げた社労士の榊裕葵さんは「学校側が時季変更権を行使することの正当性は認められる可能性が高い」との判断を示していた。しかし一方で、上記のツイートをした弁護士の方は「どちらかに決めろと言われたら無効説かな俺は。微妙だけど」と学校側が時季変更権を行使することが難しそうであると考えている。前回の記事の最後で「学校側は"入学式だから"という理由で、1年生の担任を持つ教師の休暇の申請に対して時季変更権を行使できるか否かが知りたい」と書いたけれど、この問いに対する正解はなく、「できる」・「できない」両方の解釈が成り立つということなのだろう。


加えて、「学校側は"入学式だから"という理由で、1年生の担任を持つ教師の休暇の申請に対して時季変更権を行使できるか否か」という問いを考える際には、単純に「学校」と一括りにするのは妥当ではなく、「高校」の場合と「小学校」の場合とで結論が異なり得ることを上記のツイートから感じた。「小学校の話ならば初日に顔を出して児童と接触することの重要性というのは確かに大きそうだから、時季変更権行使は有効になりやすいかも」・・・これには、「担任だって、一母親」・「教師である前に母親」と考える人は「なんで、自分の子供の入学式に出ちゃいけないんだよ!」と嫌悪感を抱くかもしれない。もっとも、これについては弁護士の方も「なりやすいかも」と言っているに過ぎないので、この解釈がただ一つの正解という訳ではない。


ここまで書いてきたように、「学校の時季変更権行使が認められるか否か」という論点は現時点で明確な答えが出せるものではないようだが、少なくとも今回の件が単なる当該教諭に対するバッシングで終わるのではなく、各自が「時季変更権」についての理解を深めるきっかけになれば良いと思う。そして、前回の記事で紹介した榊裕葵さんの「"どのような時に学校は時季変更権を行使して有給を認めないのか"、というルールを客観的に明確にして、皆で共有する」という段階に進んでいくことが望ましい。

各々、「時季変更権」についての理解を深めるべきだという意見に共感してくださった方は、もし宜しければクリックをお願いします
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No title

時季変更権云々の問題というよりかは、単にネゴシエーションの問題な気がするけどな。
有休の取り方に話を持って行ってる人がいるのを見ると猶更感じる。

ミクロな話だと、教員になった人は職業選択の自由の対価として
こうなるリスクを負っちゃったんだし、どっちの入学式に行こうが自己責任だとしか。

このケースの時季変更権が合法だの違法だのという議論はあまり興味がないので、管理人さんが今回の問題をどう思ってるのか知りたいです

Re: No title

>の さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>時季変更権云々の問題というよりかは、単にネゴシエーションの問題な気がするけどな

詳しい事情が分からないので、そこは何とも・・・。

>教員になった人は職業選択の自由の対価としてこうなるリスクを負っちゃったんだし、どっちの入学式に行こうが自己責任だとしか

まぁ今後、今回の件が「教師になった人は、"子供の入学式に出れなくなるかもしれない"というリスクを高い確率で背負わなければいけないのか?」という点を考えることにつながれば良いと思います。その結果、人事に配慮がなされたり、「休んでも代わりがいる」体制が当たり前になれば良いかと。ちょっと理想論臭い気はしますが。

Re: タイトルなし

>このケースの時季変更権が合法だの違法だのという議論はあまり興味がないので~とコメントしてくださった方へ

こんばんは、コメントありがとうございます。

>管理人さんが今回の問題をどう思ってるのか知りたいです

一つ前の記事のコメント欄にて、「イケダハヤトさんの記事がヤフートップに掲載されたせいか話が大きくなってますね~」とコメントしてくださった方へのコメント返信で僕の考えを書きましたので、そちらを見て頂ければと思います。 
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