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日野瑛太郎さんによる「経営者目線を持て」の解釈はやはりトンチンカンだったのではないか?

少し前に、「脱社畜ブログ」管理人の日野瑛太郎さんが、弁護士の宇都宮健児先生と対談をしていた。その中で、日野さんが勤めた会社の環境について「残業代はしっかりと支給してくれる会社でした」と言っていたのが目に留まった(http://toyokeizai.net/articles/-/35341?page=2)。


どういうことかというと、日野さんは著書「あ、"やりがい"とかいらないんで、とりあえず残業代ください」にて「"つねに経営者目線を持って仕事をしろ"日本の職場では、なぜかよくそう言われます。本当にいろんなところで何度も何度も言われる」と言った上で、その「経営者目線を持って仕事をしろ」の意味が「サービス残業をしろ」・「有給をとるな」というものであると述べていた。「一介の雇われでしかない従業員に、経営者目線を要求するというのは結局そういうことです」と解説していた。


ところが「経営者目線を持て」と言われていたはずの日野さんは(さすがに「本当にいろんなところで何度も何度も言われる」とまで書いておきながら、これが日野さんの体験談じゃないということは非常に考えにくいでしょう)、冒頭で述べたように会社から残業代をもらっていたという。そうなると、日野さんが言われていた「経営者目線を持て」という言葉には「サービス残業をしろ」なんて意味は込められていなかったということになる。そして、本で書かれていた「経営者目線を持て」の解釈は日野さんの独りよがりなものである可能性も高まる。


元々、日野さんが東洋経済オンラインの連載で「従業員に"経営者目線を持て"という謎の要求」という記事を書いた際に、日野さんの「経営者目線を持て」という言葉の解釈に対して違和感を覚える声がいくつか上がっていた。「意味をはき違えている」だとか、辛辣なものでは「アスペか!」という声もある(http://b.hatena.ne.jp/entry/toyokeizai.net/articles/-/26314)。確かに、例えば瀧本哲史さんは「俯瞰的に捉えるということは、"経営者だったらどう考えるか"という起業家・投資家としての精神を持つことです(中略)言われたことを単純にやるのではなくて、本質的に自社を成功させるためにはどうすればいいか、真剣に考えて行動することです」と「経営者目線を持つこと」の必要性を述べているけれど(http://president.jp/articles/-/9556?page=3)、この場合の「経営者目線を持つこと」は明らかに「本質的に自社を成功させるためにはどうすればいいか、真剣に考えて行動すること」という意味であり、間違っても「サービス残業をしろ」・「有給をとるな」という意味と捉えられないはずだ。もし「経営者目線を持って仕事をしよう」の意味を瀧本さんと同様に考えていた人がいるとすれば、その人が日野さんの解釈をおかしいと感じるのも無理はない。


上で紹介したのは「日野さんの解釈に同意できない」という違和感を示す声だけれど、日野さんの記事を読むともう一つ、「なんで"経営者目線を持て"と言われたことでどんな行為が求められたのか、そのエピソードを書かないのだろう?」という違和感を抱くのも自然なことだと思う。東洋経済オンラインの記事の方を見てみると、冒頭で「日本の会社で働いていると、上司や先輩から"経営者目線を持って仕事をしろ"と言われることがあります。経営者自ら、全社員に"経営者目線を持て"と呼びかけることも少なくありません」と言った上で、「では試しに、実際に"経営者目線"に立って、いくつか物事を考えてみましょう」と話を進めている(http://toyokeizai.net/articles/-/26314http://toyokeizai.net/articles/-/26314?page=2)。そして、「経営者の立場では、社員に払う給料の額は少なければ少ないほどいいということになります。そこで、"経営者目線"で考えると、薄給でも我慢して働くべきという結論になります」・「経営者の立場では残業代はなるべく払いたくないということになります。そこで、"経営者目線"で考えると、我慢してサービス残業をするべきという結論になります」という解釈論を展開している。


おかしいのは「"経営者目線を持って仕事をしろ"と言われることがある」のならこんな抽象的な解釈論を展開することなく、単純に「経営者目線を持って仕事をしろ」と言われた結果どういう行為を求められたのか、そのエピソードが書けたはずだろうということだ。例えば仮に「有給を取ろうとした際に"経営者目線を持って働けよ"と言われて有給が取れなくなった」というケースが紹介されていたならば、その場合は「"経営者目線を持って仕事をしろ"という言葉に"有給をとるな"という意味が込められている場合があるんだな」と誰もが思えたはずだ。しかし、実際には上記のように抽象的な解釈論が展開されているに過ぎなかったので、この違和感から「これ、日野さんが勝手にそういう解釈を作り上げているだけなんじゃないの?」と僕は思っていたのだが、この度冒頭の「残業代はしっかりと支給してくれる会社でした」という発言を見てその思いは強くなった。


そしてもしこの思いが正しいならば、日野さんによる「経営者目線を持て」の解釈はやはりトンチンカンだったのだなぁと思うし、且つあまりにも恣意的な解釈で企業叩きをしていることを端的に「最低だな」と思う。ブラック企業が腐りきっているというのはわざわざ書くまでもないと思うけれど、一方で「ダメな企業批判」が存在する可能性についてももっと理解が浸透してほしい。

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No title

残業代をきちんともらっていた社畜ですらない
日野さんは何から脱したのでしょうか…

Re: No title

>やりがい欲しいマン さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

> 残業代をきちんともらっていた社畜ですらない日野さんは何から脱したのでしょうか…

「長時間労働」や「休日に遊びに出掛けている先でアラートメールを受け取ること」から脱したとか(http://toyokeizai.net/articles/-/35341?page=2)、そういうことでしょう。

No title

今回の投稿の他に「日野瑛太郎さんは言葉を恣意的に解釈することで、強引に企業を悪者に仕立て上げようとしていないか」の投稿も読ませて頂きました。

私は日野さんの言説は流行への便乗に過ぎない、且つ、メディアに取り上げられるために物事を誇張せざるを得なかった為、多くの点でブログ主さんの仰る恣意性を感じられるものに仕上がっていると思います。このブログのように、一過性の流行に対して釘を刺す言説がメディアにもっと取り上げてもらえればいいと思います。

「従業員に経営者視点を持てという謎の要求」という批判の中で、日野さんは実際に従業員が経営者の様にふるまったら困る筈、と言っていますが、経営者視点を持てと言われたからといって、従業員が会社の意思決定を行えるわけがありません。権限は従業員に委譲されている訳ではありませんから。物事の解釈が強引でむちゃくちゃです。

Re: No title

>Brook さん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>私は日野さんの言説は流行への便乗に過ぎない、且つ、メディアに取り上げられるために物事を誇張せざるを得なかった為、多くの点でブログ主さんの仰る恣意性を感じられるものに仕上がっていると思います。

当の本人も、アクセス数を多くするために「釣っている感覚はある」と述べているそうです(http://laugh-raku.com/archives/5121)。まぁ、これ自体はブログの運営方法の一つのやり方としてアリと言えるかと思いますが、かといって

>物事の解釈が強引でむちゃくちゃです。

という点はマズいだろうとも思います。例えば「経営者視点を持て」という言葉の解釈について言えば、その言葉を発した人の意図が歪められることによって、何ら責められるべきことをしていない、発言をしていない人が悪者になってしまいますから。ちなみに、「Brook」さんが仰る通り「物事の解釈が強引でむちゃくちゃ」なことを言っている日野さんが「信用」について語っているのがちょっと面白かったです(http://laugh-raku.com/archives/5121 「そういう事をやっていると信用を失う~」)
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