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「新卒一括採用批判論」進化の必要性

東京・京都で行われた就活デモの中でなされた主張の一つに、「新卒一括採用」に対する批判があった。僕もこのブログで何回か「新卒一括採用」に関する記事を書いたけれど、未だに僕自身、新卒一括採用という方式に賛成か反対か結論が出せていない。


「新卒一括採用」を批判するスタンダードな主張としては、「新卒を逃したら、就職できるチャンスが著しく減ってしまう!その結果、不安に駆られて高価な就活セミナーに行ってしまう人や、精神的に苦しめられる人が大勢生まれてしまう」というものだと思う。この主張の中身はよく分かるけれど、一方で「新卒一括採用」を批判する理由として、「新卒を逃したら就職できない」というものを掲げることが現在でも適切なのだろうか・・・という点に疑問を持っている。


21日の日本経済新聞の社説(「新卒一括」が招いた就職難 http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE1E4E4E7EAE1E7E2E0E3E3E3E0E2E3E38297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D)によると、経団連の会員企業の7割弱が既卒者の応募を受け付けているという。そのような状況下で、「新卒を逃したら就職できない」という主張は適切なものといえるのか。


ここまで読んで、「企業が形だけ既卒者の応募を受け付けるようにしているだけで、実際に採用する気はないだろう!」と言いたくなる人がいるかもしれない。実のところ、僕もそう思っている。日本経済新聞の社説によると、既卒者を受け付けている企業のうち、7月時点で既卒者に内定を出したのは2割に満たないという。企業が体裁を整えるためだけに既卒者の応募を受け付けているとしたら、それは最低な行為だと思う。


しかし、各企業が形だけ既卒者の応募を受け付けているのか、あるいは真剣に選考を行ったうえで落としたのかということを、部外者である僕達がいかにして判断できるのか。加えて残酷なことを書くと、企業もボランティアで採用をしているわけではないから、自分達が雇いたいと思う人材ではなければ、雇わないのは当然のことだろう。「既卒者にも内定を出せ!彼らは一体どうすればよいんだ!」というヒューマニズムに訴える主張も、あまり効果は無いような気がする。「いや、その既卒者の方はうちには縁がないと思いますので・・・」とか言われたら、それに対して反論することは難しい。誰だって、一緒にいたくない人と一緒にいるのは嫌じゃないですか。


また新卒一括採用には、もう一つ「期間限定性(学生が4年生になったばかりの、4月~5月に各企業の選考が集中している状態。それを逃すと、企業の選考を受けるチャンスが減る)」という問題点があるように思われている。しかし、常見陽平さんは「新卒一括採用廃止の先に希望はあるのか?(http://www.s-shiori.com/con3/archives/2011/11/post-119.html)」という記事で、「採用時期を多様化する、後ろ倒しにしたからといって学生は上手く就活できないのではないか」という自論を展開している。


常見さんによると、今年は大震災の影響で、企業の採用時期の遅延化・分散化が起きていたと。これにより、大手と中堅・中小が混ざったスケジュールになったのだが、決まらない学生ほど、様々な業界を少しずつ受け、気づけばどこにも決まらない・・・という状況に陥っていたと。


これは、多くの就活生を見ている常見さんの意見なので、信用して記事の中身を引用させていただきたいと思います(いつもは、けなしてばっかりなのですが・・・笑)。「期間限定性」という問題点を除去しても、また次の問題点が発生しうるという可能性については自覚すべきだと思う。


後は、ユニクロの採用方針の見直しのニュースを聞き気がついたのだが、「新卒一括採用の見直し」は「既卒者も企業の採用試験に応募できるようにする」ということを意味するのではなく、大学1年生などの人を採用することも「新卒一括採用の見直し」といえる。そもそも「新卒一括採用の見直し」の定義自体が一つではないわけだから、デモなどで漠然と「新卒一括採用反対!」と叫ぶことにはあまり意味が無かったのかもしれない(昨日のデモで実際に「新卒一括採用反対!」と叫んでいたかは分かりませんが)。


少し前と比べて、就職活動(というより、企業の採用活動?)のあり方はずいぶん変わったように感じる。ゆえに、従来の就活批判の論理が、現在では既に妥当しない的外れなものとなるということもあり得る。昨日のデモは、「就活について問題があることを知ってもらいたい!」という問題提起という側面が強かったと認識しているけれど、就活批判をする人はいずれ自分達の「ゴール」を明確にして、そのゴールから逆算して必要なことを訴えていくべきだと思う。これはブログを書いている僕に突きつけられた課題だとも思うので、意識していかなければならない点だと考えている。

安易な「新卒一括採用批判」はいい加減止めにするべきだという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

はじめまして。
就活ぶっこわせデモの様子をニコニコ動画で視聴し、ここまで辿って参りました。
論理的で内容豊富な素晴らしいブログです。
定期的に読ませて頂きますね。
これからも頑張ってください。

Re: No title

はじめまして、コメント有難うございます。
お返事が遅くなりまして、申し訳ございません・・・。

ニコニコ動画で就活ぶっこわせデモの様子を見れるんですね!
どんなコメントが動画についているのか、気になりますね・・・。

また、ブログの内容を褒めてくださり有難うございます。
まだ文章力も考えも未熟ですが、今後も記事を書いていきたいと思っているので、
ぜひ定期的に読んでいただけたら嬉しいです。またのコメントもお待ちしています!
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