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「顔採用をやめろ!」という声について考える

前回の記事で、実質「顔採用」について取り上げたので(一番伝えたいことは、「どのような人材が社会において有利に生きられるのか」という人物像を、子供に対してアナウンスする方法を発見する方法論だけれど)、続けて「顔採用をやめろー!」というシュプレヒコールについて考えてみたい。


就活ぶっこわせデモの中で「顔採用をやめろ!」という声があがったのだが、これは具体的にどのようなことを意味するのか。この点、就活ぶっこわせデモ@東京中継 デモ行進①(http://www.ustream.tv/recorded/18693719)という動画を見てみると、17分30秒あたりに、先頭を歩く女性が「顔写真いらなくね」というプラカードをもっている姿が映っている。だとすると、就活ぶっこわせデモにおける「顔採用をやめろ!」というメッセージは「エントリーシートに顔写真を貼ったら、ブサイク・ブスが不利になる。これは不公平だ!」という訴えだと解釈できる。


海外の履歴書だと、写真は容姿差別や人種差別に繋がるので添付禁止ということになっているらしい。一方、日本のエントリーシートだと、手書きのエントリーシートにはもちろん写真を貼り付ける欄があるし、webエントリーでも写真をアップロードしなければならない場合もある。多分本人確認を確実に行いたいというのが理由だろうけれど、穿った見方をすれば応募者の顔をチェックすることで、採用担当者の労力を削減することを図っていると僕は思う。ブサイク・ブスのエントリーシートなんか、読むだけ無駄だ!と思っていたりして。


加えて、就活ぶっこわせデモでは「(企業は選考応募者の)採用基準を明確にしろ!」という訴えもなされている。この点も考慮すると、「面接で落とした理由を私達にちゃんと教えてね。ただし、顔で落としたというのは無しで」という考えをデモ関係者が持っていることが導きだせる。純粋に、話の中身だけ考慮して選考の合否を判断してくださいということか。


この訴えは、少し厳しいような気がする。面接官が応募者の容姿を気にするのは、人間である限り仕方がないのではないか。本当に、就活生の「話の中身」だけで人間性を審査しようとしたら、面接官と応募者が向き合う「面接」という手法は採れない。電話面接か。でも、電話面接だと替え玉受験が余裕で出来てしまいそうな気がする。


あるいは、面接官と応募者の間に仕切りを作って、互いの顔を見えないようにするか。加えて、このようにしたら今度はかわいい声をしている方が有利になるので、音声も変える。「ワタシガ、ガクセイジダイニガンバッタコトハ・・・」全部ロボットのような声にする。内定が出るまで、就活生も面接官も互いにどのような顔をしているのか分からない・・・いや、どう考えてもこんな選考はおかしいだろう。


「顔採用をやめろ!」という訴えは実現可能性が低いものと言わざるを得ない。ただ僕は、「部分的顔採用撤廃」なら良いと思っている。分かりやすく言い換えると、「書類選考」の段階においては顔写真を貼らないということが望ましいのではないかと考えている。


特に手書きのエントリーシートの場合、書き上げるだけでもそれなりの時間・労力を要する。それは受け入れるとしても、せっかく書き上げたエントリーシートを「こいつ、ブサイクだから」という理由でろくに書面の中身も審査されないで落とされたら、就活生からしたらたまったものじゃないだろう。


書類選考は純粋に文章の中身で審査する。そして通過者には、面接時に写真と身分証明書のコピーか何かを提出させればよいのではないか。こういう風に採用を行っている企業もどこかにあると思うのだけれど、ちょっと思い浮かばない・・・。そして面接になったら、あとは面接官の裁量に任せるしかない。容姿が原因で不利になるじゃないか!という人も居るかもしれないけれど、そこは就活生の側も受け入れなければならないのではないか。人間である以上、面接官が応募者の容姿を気にするのはある程度仕方が無い。差別に厳しい海外でも、さすがにそこは仕方が無いと思っているんじゃないか(実際はどうか正確には分かりませんが)。


少し残酷なようだけれど、前回の記事で書いたように、「見た目も意識しないと、単にモテないだけじゃなくて、仕事に就くことすら難しくなる」というアナウンスを幼い段階から投げかけることが必要だと思う。「顔採用をやめろ!」というより、仮に「顔採用」の壁に当たってもくじけないメンタルを培っておくべきではないかと。容姿などが冴えない人は生きている価値が無いとかそういう話ではないけれど、現実には容姿・見た感じの雰囲気により競争の勝敗が分かれる場合があるのだから(「競争」という言葉を忌み嫌う人も居るかもしれませんが、競争が現実にあるのに、その事実を覆い隠して人間皆平等だと言うほうが僕は残酷だと思っています)、現実を早い段階で認識させる。そこから、自分は一体何が出来るのかということを模索する。「教育」とはこのようなものではないかと僕は思う(顔採用から教育の話に、見事にそれてしまいました!笑)。


「書類選考」の段階においては顔写真を貼らない形式が良いのではないかという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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No title

東京の「就活ぶっこわせデモ」の主張が、「純粋に、話の中身だけ考慮して選考の合否を判断してくださいということ」で、それだと面接という手法が取れないというのは、少々極端な解釈かと思いました。

面と向かって話してみて分かることは、物理的な顔や体の形だけではないでしょうから。「じゃ何?」と聞かれると具体的に回答するのは難しいのですが、話し方だったり、立ち振る舞いや表情から伺える人間的成熟など…があるのではないでしょうか。

また、1つの選考方法にディベートやグループ ディスカッションというのがありますが、そこで採用担当者が見ているのは、意見の異なる人とも、相手をやっつけようとするのではなく、建設的に議論を進められる能力(人間性)でもあると思います。これも、顔を合わせてやるからこそ難しいことで、試験のしがいがあるのではないでしょうか。

こういったものを選考材料とすることまで、ぶっこわせデモのその女性は否定しているのではないかもしれませんね。

と、ここまでは重箱の隅をつつくような指摘でしたが、「子供へアナウンス」という記事の本旨について一点だけ。今の時代、本当に「勉強だけできればいい」と思って勉強している子供や親がいるでしょうか?「現実」は、課外活動や学校外の活動、またテレビやネットなどのメディアを通じて、よく知っているのではないでしょうか。たとえば、私はTVドラマが好きなのですが、ちょっと古いですが「ドラゴン桜」や「野ブタをプロデュース」を観た時、「こういう良質なドラマを観ている小中高生は、もう全部知っているのかもしれないな」と思ったのを覚えています。

学校で、「容姿も重要だ」と言葉でアナウンスするのは難しいでしょうから、子供がその現実を経験を通じて学べる機会を増やすことと、「学校の勉強は学校の勉強でしかない」という前提で教えることが重要かと思います。「脱学校」とまでは言わないにしても「学校の役割の限定化」という方向ですね。

長くなってすみません。聞き流してくれて結構です。

Re: No title

>sinitiainen さん

いつもコメント有難うございます。そして、コメントの中身も僕の記事よりも充実しているんじゃ・・・(笑)こんな駄文にこのような充実した中身のコメントを有難うございます。

コメントをくださった方にはきちんと返信させていただきたいので、聞き流す気はありません(笑)ただ、ちょっと返信の内容の考えがまとまらないので、また今夜返信させてください。大変、失礼しました。

Re: No title

> sinitiainenさん

お返事が遅くなりまして、申し訳ございません。

面と向かって話してみて分かることは、物理的な顔や体の形だけではないということは僕にもイメージできます。確かに具体的な言葉で表現するのは難しいですが、「話し方だったり、立ち振る舞いや表情から伺える人間的成熟」ということも対面面接から感じ取れるということは、その通りだと思います。

確かに、少々解釈が強引だったかもしれません・・・。デモ側の主張としては、「書類に貼られている写真だけ見て、門前払いするな」という意味かもしれませんね。

ただ、一つ付け加えると、僕が「純粋に、話の中身だけ考慮して選考の合否を判断してください」とデモ関係者が思っていると感じた理由としては、やはりデモにおいて「採用基準を明確にしろ!」と叫んでいたことが挙げられます。「明確」にしろということは、「話し方だったり、立ち振る舞いや表情から伺える人間的成熟」という、人によって受け取り方が大きく変わりうる「曖昧」な要素を選考において判断することをやめてくれと言っているように思えたのです。そして、面接をする以上、面接官がこうした曖昧な要素を選考の際に排除することは不可能なんじゃないか?と思ったからこそ、「面接という手法が取れないんじゃない?」という文章を記事で書いたのです。まぁ、あくまで僕の受け取り方なので、勿論極論な意見ではないかと感じるのは分かります。

なお、ディベートやグループ ディスカッションという形式を選考材料とすることまで、ぶっこわせデモの人が否定しているのではないということは、僕もその通りだと思います。

続きは、次回のコメントに・・・。



Re: No title

> sinitiainen さん

コメントへのお返事が複数に渡り、読みづらくなってしまって申し訳ございません。

この件については、僕も記憶が薄れている&確認をとっていないので、簡単なコメントとさせていただきますが、3年位前の京都大学の女子学生と小飼弾さんのブログ上で論争(?)をご存知でしょうか?僕もそんなに詳しくは知らないのですが(笑)「没落エリートの出現―ビジネス社会から疎外される高学歴就職難民たちー」という題の記事で、京都大学を出ても就職ができない層についての論争です。 この記事を一読したことが、「勉強だけできればいい」と思っている層がひょっとしていたりするのかな・・・という疑問を抱くきっかけとなっています。もし宜しければ読んでみてください(僕も正確な内容は分かりません!笑)


「勉強だけできればいい」と思っている人は確かに少ないかもしれませんが、ただ「勉強」の価値を見誤っている人は一定程度いるのではないかと想像しています。まさか就活で「学歴」が脚きり程度で、大学の勉強の成果も殆ど聞かれず(自分で話すことは勿論自由なわけですが)、「人物重視」という基準で選考がなされる。ここまで分かっている子は殆どいないと僕は思います(まぁ、分かってる必要も無いのかもしれませんが)。

子供がその現実を経験を通じて学べる機会を増やすことと、「学校の勉強は学校の勉強でしかない」という前提で教えること・・・という記述には賛成です。得に前者の「子供がその現実を経験を通じて学べる機会を増やすこと」という具体例を考えるのが難しそうですけどね・・・。

本当に、コメント有難うございました!



返信お疲れ様です

lingmu さん、こんばんわー。
お返事ありがとうございました。書くの大変だったんじゃないでしょうか?なんか細かいこと言ってすみませんでしたー(笑)

お返事を読ませていただいて、記事の背景にある lingmu さんのお考えが伝わってきました。
特に、「選考における曖昧な要素の排除」という点が、非常に面白いと思って、これから考えていくことリストに加えましたー(別に、研究してるとかじゃないんですけど)。

ご紹介いただいたブログなども参考に、「勉強だけできればいいと思っている層」についても考えてみたいです。
私はこれまでの人生であまりそのような層と接する機会がなかったもので、偏った考えをしているのかもしれません。

これからも更新楽しみにしてます!
それでは!

Re: 返信お疲れ様です

いえいえ、むしろこちらこそ、こんな駄文に長文のコメントをいただけて嬉しいですよ!

「選考における曖昧な要素の排除」というのは、sinitiainen さんの突込みに対してどのように返そうかなーと考えていた際に浮かんだものなので、実は僕もあまり深く考えていないです(笑)こちらこそ、勉強させていただき有難うございました。

偏った考えをしている「可能性」は勿論僕にもあります。時にはその考えを貫き、時には考えを修正すると言うことを、(sinitiainenさんに限らず)コメントでのやり取りを通じて出来たらよいと考えています。よろしくお願いいたします!

No title

>面接官が応募者の容姿を気にするのは、人間である限り仕方がないのではないか。

その理屈ならばフレッシュな新卒だけを採用して既卒はお断りにするのも仕方ないですね。
自分の首を絞めてませんか?

そもそもお客の立場になってみると美男美女なら喜んで買うなんて事はないですし、逆にいまいちな人の方が親しみやすいって事もありますし。
顔採用は人事担当者の個人的な感情でしかないんじゃないでしょうか。

Re: No title

> ななみさん

こんばんは、こちらの記事にもコメントありがとうございます。すいません、コメント返信の順番を間違えました・・・。

>その理屈ならばフレッシュな新卒だけを採用して既卒はお断りにするのも仕方ないですね

別に新卒でも生気がない人はいるだろうし、逆に既卒でも活き活きとしている人は存在し得る。だからこそ「新卒=フレッシュ、既卒=フレッシュじゃない」という判断に基づき画一的に既卒の応募を受け付けないということはおかしいと思いますけどね。正直、ツッコミの意味がよく分かりませんでした。
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