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「大学受験予備校」と「就活ビジネス」、その違いとは

就活ぶっこわせデモにおいては、「"就活メイク"ってなんだ。"就活に強いボールペン"ってなんだ」、「リクナビつぶれろ、マイナビつぶれろ」というような、所謂、就活ビジネスに対する批判もなされた。


なぜ、就活ビジネスに対する批判がなされたのか。これを理解するに当たっては、京都で行われたカルト就活やめなはれデモのブログ(http://syukatudemo1123kyoto.blog.fc2.com/blog-entry-10.html)を見るのが適切だ。引用すると、

こうしたら内定がとれる」といった就活ノウハウ本、「やればできる論」などを展開する気休めのセミナーなど、さまざまな媒体でアプローチしてきます。こういったビジネスのすべてがそうであるというわけではありませんが、中には、高額な料金を設定し「こういう心持で行うべきだ」といった精神論を説いたり、果てには合宿を行い滝行までさせる、非常に宗教的な"修行"を提供しているものもあります。就活生の不安の増大=市場の拡大のため、大学生の生活圏(ネット含む)には、「もう企業にエントリーした?」「内定が出る人出ない人」…など、不安を煽ったり追い詰められている心理を掴むような広告に溢れています。

引用箇所の中で一番重要なポイントは、「学生の不安を煽る、追い詰める」という箇所である。その不安に付け込んで、「学生からお金をとるなんて」「学生を食い物にして」という批判がなされているわけだ。就活の栞というホームページの、「就活予備校」の増加で、問われる大学の意義という記事(http://s-shiori.com/con3/archives/2011/07/post-92.html)で、常見陽平さんが就活ビジネスへの参入が過熱化している現状を記しているので、良かったら読んでみてください。この記事の内容には、結構納得いく人も多いのではないかと思う。


就活ビジネスに対する批判があること自体は理解できるのだが、一方で、大学受験予備校などに対する批判はさほどなされていないのに、なぜ就活予備校などの存在は責められるのだろう・・・という問題意識を抱いていた。この点常見さんは、ここ(大学受験予備校へ)の出費は相当なものですが、すっかり定着しているために就活での有料塾ほどは叩かれません。(中略)大学に入る力、大学の勉強で身につく力、就活で求められる力、社会に出てから求められる力には断層があるので、有料のサービスに対する期待が学生や親の間で高まるのもしょうがないという意見を示している。


この意見にはほぼ同意したいのだけど、一つ付け加えるなら、大学受験予備校と就活予備校には一つ決定的な差があるのではないかということ。具体的には、大学受験予備校では「大学受験予備校における努力が、大学受験成功というゴールに結びつく可能性が強い」のに対して、「就活予備校における努力が、内定を得るという結果に結びつくかどうかは、かなり疑問の余地がある」という特徴の違いがあるのではないかと考えている。


大学受験に関しては、各大学の受験の傾向というのは大体決まりきっているため、受験に成功するためのノウハウも確実に予備校のテキスト・講義に凝縮されているだろうという推定が働く。しかし一方で、「就活においては正解がない」と評されることが多い。「正解がない」はずなのに、なぜこの講師は「正解」があるかのごとく喋っているのだろう・・・という疑問を抱く人が相当数いるのではないか。


最近では、読売新聞で、お寺で開かれた就活塾について取り上げられていた(滝行で内定獲得へ 大阪の寺で「就活塾」 http://www.yomiuri.co.jp/stream/m_news/vn110124_1.htm?from=tw)。就活生が正座しながら坊さんに木刀で叩かれたり、滝に打たれたり・・・。「内定獲得」とこれらの行動に一体どんな因果関係があるというんだ。むしろ、このセミナーを受けるべきなのは、就活生よりも「カリスマ内定者」のような気がするのですが(笑)就活における「正解」がないという事実が曖昧にされているからこそ、こんな意味が分からないセミナーもまかり通ってしまうんですね。


常見さんは、納得のいく内定のために就活予備校・セミナーのようなサービスが必要だと感じて、フィットすると思ったなら自分の意思で使えばいいという意見を示している。要は、就活ビジネスに「価値を感じるかどうか」を、先輩の意見などを考慮しながら自分で判断することが大事だということ。この意見は確かに一理あるのだけれど、就活ビジネスに意味があったか否かを判断できるのは一定程度就活を体験した人だけではないか。即ち、就活を始めたばかりの大学3年生に就活ビジネスの必要性を冷静に判断できるのか。この点に、疑問がある。


昨日の京都新聞においても、民間の就活講座を受講するなどして「しっかり準備しないと怖い」と述べる就活生の声が載っている(「就活短縮、12月開始 学生の意識「二極化」http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20111126000019)。就活生が抱えている不安・ストレスは相当なものだ。内定者・社会人の中には、どうも自分がこのような不安を抱えていたことも忘れて、調子に乗っている奴が多すぎるなと個人的には感じる。自分だって、びびってたくせに。就活生にとって至れり尽くせりのシステムを作る必要は無いと思うけれど、就活生が抱えている不安・ストレスに対する想像力を保つ必要はあるように思う。


就活ビジネスに反対している方も多いと思うけれど、一方でそのようなビジネスが成立している現状があることを認めないといけないだろう。即ち、就活ビジネスに対する需要も供給もあると。詐欺に近いような就活支援企業、就活予備校みたいなところは潰れることを願うとしても、就活ビジネスを一括りにして全面的に批判することは難しい。


では、今回の就活デモの訴えは何の意味も無かったのかといえば、僕はそんなことは無いと思う。デモのメッセージを受け取る人の解釈にもよるとは思うけれど、就活ビジネスに対する批判的な意見を叫ぶことは重要だと思う。さもなければ、就活生の不安に付け込むクズみたいな社会人が増える一方になってしまうから。酷い言い方になるけれど、就活生は自分が「カモ」であることを自覚するべきだと思う(突き詰めれば、人間皆誰かの「カモ」ですしね)。その上で就活ビジネスに対する疑いを持ち、その疑いを払拭するだけの内容のセミナーにのみ参加すればよいのではないか。就活ビジネスを一方的に責めたり、そのようなビジネスの規制を叫ぶよりは、就活生に「就活予備校のような所が語る内容が全てではない」というメッセージを届ける方法を模索するほうが意義があるように感じる。

就活ビジネスを一方的に責めたり、そのようなビジネスの規制を叫ぶよりは、就活生に「就活予備校のような所が語る内容が全てではない」というメッセージを届ける方法を模索するほうが意義があるという考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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