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就活生の側が親に歩み寄り、コミュニケーションを取ろうとする姿勢の必要性

主に既卒として就活する方々が自身の就活体験記を記す「既卒者カフェ」のリレーブログの最新記事は、「ホームレス就活生~土管で一夜を明かしました~」というタイトルだ。この記事を書いた「もじゃみ」さんとは一度新宿で開かれた既卒者カフェでお会いしたことがあり、また、このブログにもよくコメントをくださる方だ。


「もじゃみ」さんは、新宿でお話した時はあまり暗い話はしておらず、むしろ新潟県上越市役所の選考の話を活き活きと話してくださっていたことを覚えている。しかし、この度のリレーブログの記事を読むと、やはり色々悩んでいたのだなと実感させられた。


その悩みの種の一つが、僕がつい最近記事で取り上げた「親との不仲」という問題。具体的には、親の「正社員にまだなれないの?」、「早く家にお金入れてよ。どんだけ大学でつぎこんだと思ってるの?」、「どうせ好きなことばっかりやってたからだろ。」との言葉にショックを受けたとの事。そして、ついには「先日、ついに限界に達して家出を決行しました、そして土管で一晩村上春樹を読んで、夜を明かしました。 ビバ野宿!!!!!!!!!!」と書いているように家を飛び出すに至る。笑い話かのように書いているが、実際は笑えない状況だっただろう。


ここまでだと僕が書いた記事を少し具体的にしたものという感じだが、この記事で注意すべきなのは、「その後帰ってきて、私は親に自分の内情、現在の就職活動事情をすべて伝えました。とにかく聞いてくれと心を空っぽにして、訴えました。そのおかげで今は少し関係が改善されました」という記述。このエピソードは、親との関係で悩んでいる就活生にとって一つのヒントになるのではないだろうか。


これは先週の既卒者カフェに参加した時には言わなかったことだが、僕が話を聞いていて思ったのは「既卒者の方々には(別に既卒者に限らず、在学中の就活生にも当てはまることだけど)、自分たちが親に歩み寄り、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が希薄なのではないか」ということだった。事実、僕は会の中で「今は、常見陽平さんの"親は知らない就活の鉄則"とか親向けの就活本もありますけど、そういう本を買って親に見せたこととかありますか?」と既卒者の方々に聞いたのだが、皆首を横に振っていた。勿論、本は買わなかったとしても現在の就活の大変さを口頭で親に伝えようとした人もいたかもしれないが、それで親に実情が伝わらないのならば、また別の手段を用いることも出来るのではないだろうか。


会では、現在の就活事情を理解しない中高年への不満を述べる声もあった。そして、その「中高年」には「親」も含まれる。ただ現在の就活事情については、今現在就活をしている、あるいは最近就活をした若者の方が、現在就活をしている訳ではない親と比べて圧倒的に多くの情報を有しているに決まっている。これはもう当たり前の話だ。だからこそ、就活生の方が「現在の就活事情を理解しない親の心情」を察知し、その心情を修正せしめる説明をするべきなのではないか。それを怠っては、「今のおっさん、おばさんは若者のことを分かろうとしない」という不平を漏らすのは筋違いだ。おっさん、おばさんから若者に対して「あなたたちだって、俺たち・私たちのこと何も考えて無いじゃん」と返されても何も言い返せなくなる。


勿論、説明したからといって考えを変えてくれるとは限らない。ただ、少なくとも親は話し合いのテーブルについて、子の声に耳を傾けることくらいはするのではないだろうか。現在は親子関係が悪くなっているとしても、その親は子を大学まで出してくれている訳で、そのような親が子のことを考えていないなんてことはよほど例外的な事情が無い限り言える訳が無い。ゆえにこのケースでは、就活生の方からきちんと親と向き合い、話し合うことで状況を好転させられる可能性はあると信じて良いと思っている。もっとも、時には親も、どう考えても子である自分を傷つけたいとしか思えないことを言うかもしれない。しかし親も完璧な訳ではないので、それは「自分も親に酷いこと言うときあるしな」と考え、暴言を受け入れるしかない。


なお、就活生による口頭での説明だけでは親が「この子、必死に自己弁護して就活が上手くいかないことの言い訳をしようとしているな」と感じても不思議ではない。だからこそ、現在の就活の大変さについて記した本を1冊買って、その記述を見せながら話を進めていくほうが良いと思っている。例えば、本田由紀先生は現在の就活のエラーを数多く指摘している人なので、先生の著書を買って、その本から自身の訴えの正当性を調達するという戦略が有効だろう。今度書評を書く予定の「軋む社会(河出文庫)」は800円くらいで購入できるので、特にお薦めしたい1冊だ。単行本版もあるので、そちらと間違えないように注意したい。

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親のこんな言動で就活生は傷ついている

僕は過去2回既卒者カフェに参加して、既卒で就活する人の話を聞かせていただいたが、その参加者にはある傾向があるように思えた。それは「親子関係が上手くいっていない」ということだ。迂闊にも、元から関係が悪かったのか、それとも就活を機に関係が悪化したのかを聞きそびれてしまった。しかし話を聞くと、就活に関する親子間の話し合い、もっと言えば親の言動により就活生が傷ついていることは事実だったので、その点について触れる意義はあると思っている。


先週火曜に開かれた既卒者カフェで最も盛り上がった話題の一つも、親への不満だった。そして親に不満を持ち、親子関係が悪くなっていくことで、自分が住む家の居心地が最悪とのことだった。家の外では選考で疲れきって、家の内では親との関係の悪さにより神経が擦り減る。これでは、いつ就活生がダウンしても全くおかしくない。ゆえにこの記事では、親のどのような言動が就活生にそのような不満を抱かせるに至ったのかを記していきたい。記事の性質上、どうしても参加者の親批判になってしまうので、特に既卒者カフェに参加した方は多少不愉快に感じる部分があるかもしれないが、そこは大目に見ていただけると嬉しい。


第一に、親によるあまりにも不適切且つ無責任なアドバイスが挙げられる。参加者には関西の大学を卒業し、現在は関東に戻りテレアポのバイトをしている人がいたのだが、その人は親から「関西で就活すれば?」というアドバイスをされた。これは、参加者の出身大学が関西にあるという事情を踏まえてのアドバイスなのだが、しかしこれは、現在関東に住んでいる人間が関西まで出かけて選考を受けるということを軽く考えすぎている。当然、参加者の方は親のアドバイスに対して「お金無いから!」という不満を抱いた。それに加えて、この親は参加者の方に対して「家に入れるお金が少ない!」という不満を表していたとのことなので、「家にお金を入れたほうが良いの?それとも、お金をかけて関西まで足を運んで就活した方が良いの?どっちなの?」と参加者の方が疑問に思ってもおかしくないなと、僕は話を聞いていて思っていた。


第二に、「早く就職しなさい」というプレッシャーをかけてくる発言が挙げられる。例えば「これからどうするの?」という発言にダメージを受けると述べる参加者の方がいた。多分この発言は、いつまでも就職しないで親の脛をかじっている人にかけるのならば効果はあるだろうが、就活に一生懸命取り組みながらも中々結果を出せない人にかけるべき言葉ではないと僕は思う。あと難しいのは、今僕は「いつまでも就職しないで親の脛をかじっている」という言葉を使ったけれど、傍から見たら単にだらけているように見える人でも、実際には就活に疲れて休まずにはいられないケースもあり得るということ。そのケースにおいて「これからどうするの?」という言葉をかけたら、そういわれた人は本当に精神的にパンクしかねない。


親がこのようなプレッシャーをかけてくる理由として、親がそもそも「既卒」という概念自体理解していない、あるいは親に履歴書に空白期間ができることが信じられないという意識があるのではないかという意見が飛び交った。だからこそ、親は既に就職を決めた友人などを武器にして「あの子は働いているけど、あなたはどうなの?」と就職を急かしてくる。こういうことを親から言われると、普段の雑談の中で迂闊に自分の友達の話をすることは出来なくなると思う。すぐ、「あの子は働いているのに、あなたは・・・」という話に持っていかれそうだし。これは最終的には、親子間のコミュニケーションが皆無になることにつながるのではないだろうか。


第三に、親が就活生の「自分は就職先を決められていない」というコンプレックスにつけ込んで、コミュニケーションを有利に進めようとする姿勢が挙げられる。詳しい話は分からないが、ある参加者の方とその親が何か言い争いをしていたらしい。その言い争いは就活とは全然関係の無い話題だったらしいのだが、突然親が「就活どうなんだ!」と就職の話題に触れてきたとのこと。話をしてくれた参加者の方は「今は就職の話は関係ないだろ・・・」とその時の出来事を嘆いていた。この例は稀にしても、特に既卒で就活をする人は少なからず自責の念を抱えていると思われるので、そんな就活生の気持ちにつけ込んで無神経な発言をする親がいてもおかしくないなとは思った。


以上のような話から、会では「親世代の意識を変えないといけない。でも、どうすれば良いんだろう」という話にもなった。会の中で就活が原因の自殺についての話もしたのだけれど、その中である参加者の方が、親が就活自殺のニュースを見て「そんなことで死ぬなんてね~」という認識を示したと述べていた。このエピソードからも、親の意識を変える、というか親にももっと現在の就活について勉強してもらう必要性が伺えた。僕個人の取り組みとしてはこのブログで、親が就活について勉強するにあたって読むべき本を1冊、書評の形で紹介したいと思っている。「就活のバカヤローか」と思われた方もいるかもしれないけれど、それは間違いで、本田由紀先生の「軋む社会」を紹介するつもりだ。それはまた今度。


これまで、全体的に親の無神経な言動を取り上げてきた。ただ一方で、前回の記事で触れたキャリアカウンセラー「ぐる」さんは、あまりにも自分に気を遣いすぎる過保護な親に居心地の悪さを感じる就活生にも会ったことがあるらしく、問題の複雑さを感じさせられた。それでも、「親がこんな言葉をかけてくるのは止めて欲しい」という点で就活生の中で一定の共通認識はあると思うので、それらをまとめていくことには意義があるのではないかと思っている。


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<キャリアカウンセラー「ぐる」さん取材 予告編>取材の目的

8月14日に、中野のカフェで開かれた第七回既卒者カフェに参加してきた。今回も既卒者カフェの様子を引き続きリポートしたいという思いはあったのだが、参加を決めた一番大きな理由は、この回にキャリアカウンセラーの方が参加する予定であることを知ったからだ。それが記事タイトルにある「ぐる」さんなのだが、これは勿論本名ではなくtwitterのアカウント名である。実際にお会いして話したので「ぐる」さんの本名は知っているのだが、個人情報をネットに書くことに少々戸惑いもあるので、一応この記事では「ぐる」さんと表記したいと思う。


「ぐる」さんは企業での人事経験、並びに、とある関東の大学で就活生のキャリアカウンセリングを担当した経験を持つ方だ。なぜ、この人から話を聞きたいと思ったか。それには2つの理由があり、これが今回の取材の目的である。


第一に、「就職担当者の質の高さ、就職課の質の高さ」という言葉における「質の高さ」とは、具体的にどのような言葉に置き換えられるのかを知りたいと思っていた事に拠る。僕は以前から、主にコメント欄を通じて就職担当の人に憤りを覚える就活生の声を目にしてきた。具体的には、「○○学部ってあなたみたいな人が多いのよね。聞きたいんだけど、最近の学生ってどうしてそうなの?自分に自信でもあるの?」と偏見に満ちた言葉を投げかけられたり、ロクに話もしていないのに「君がどうなるか分かるよ・・・」と分かったようなことを言われたりして、就職課に対する不信感を募らせるに至ったエピソードを教えていただいた。


他にも、新宿で開かれた既卒者カフェに参加した際には、現在既卒で就活をしている女性の方が、母校の就職課について「金融や保険に就職するOGが多いので、その方面に関する知識は持っているんですけど、私が志望していた業界(注:確か「広告」だったと思う)に対する知識は殆ど無くて、"他の業種を受けよう"と就職課の人が誘導してくる。特定の業界のみの専門知識に偏っていることが問題だ」と仰っていた。このエピソードからも、大学の就職課が改善すべき点があるように思えた。


僕も以前、「就活生のニーズに応えない"給料泥棒のキャリアセンター職員"」という記事で、質の低い就職課の職員の存在を問題視した。しかし、この記事の大きな弱点は、問題への解決策の提示が「僕が思うキャリアセンターの仕事は、各就活生の考えや精神状態を考慮した上で、その就活生のニーズに応えるアドバイスを提供することだ」という僕の妄想が書かれているに過ぎなかったこと。我ながらこの妄想はそんなに間違っているとは思わないけれど(笑)、独りよがりの見解ではなく、きちんとキャリアカウンセラーの方の話を聞いた上で、場合によっては自分の妄想を補強し、あるいは自分の妄想を修正しようと考えていた。お話を通じて、「就職担当者の質の高さ、就職課の質の高さ」という言葉における「質の高さ」を言語化できるのではないかと考え、この度の会に参加した。


もう一つの理由は、精神的に疲弊した就活生をどうカウンセリングしているのか。その方法論を聞きたいと考えていた事による。前の記事で取り上げた「自殺を考えてしまう就活生」さんが精神的に苦しんでいる理由は、恐らく面接などを通じて他人から否定されるプロセスを繰り返したことで、ひいては自分で自分の存在を肯定できなくなってしまったことにあった。また、このブログによくコメントを下さるPIROさんも、次々と選考に落ちていくことで人間、人格否定をされるような気持ちになることを過去記事のコメント欄で明かしてくださっている。自分の存在が否定されているという感覚が就活生から自信を奪い、自信を失っている状態だからまた選考に落とされる・・・という魔のループがあると僕は前から思っていた。


この点、「ぐる」さんは自身のブログにて、外界の事柄に対し、自分が何らかの働きかけをすることが可能である感覚、即ち「自己効力感」の大切さを語っている。この概念は「ぐる」さんが勝手に発明した概念ではなく、カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱したものらしい(http://guruguru1971.tumblr.com/post/16944881157)。「ぐる」さん曰く、この「自己効力感」が無いと「自分に自信が無いため、面接でも苦労することが多い」とのこと。この記述を見て、自己効力感の欠如が人を鬱状態や、最悪の場合自殺に追い込んでしまうのではないかと僕は感じていた。だからこそ、この自己効力感を失っている就活生に対していかなるケアが出来るのかを、「ぐる」さんの経験をヒヤリングすることを通じて知りたかった。これが僕がこの度の会に参加することを決めた2つ目の理由だ。


14日に取材に行った割に記事の公開が遅れてしまったけれど、この週末に公開できればと思う。そして、今回は既卒者の話を聞くことがメインの目的ではなかったが、それでも結果として興味を惹く話を数多く聞くことが出来たので、それらについても公開していきたい。


キャリアカウンセラー「ぐる」さんの取材報告を読むのが楽しみだと感じてくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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<既卒者カフェ取材 後編>~既卒者カフェが抱える課題と、その課題への対策~

今回の記事は、既卒者カフェ取材の後編だ。前編では既卒者カフェの意義、良かったところを中心に書いたが、一方で課題も感じられた。そこで後編ではその課題と、その課題を克服するために有効だと思われる策について書いていきたい。


第一に、会が「ファミレス」で開かれたという点に改善の余地があると感じた。ファミレスで会が開かれることのデメリットとしてはお金がそれなりにかかるということであったり、参加人数に制限をかける必要性が出てくるということであったり、あるいはこの会では問題にならなかったが周りの客が騒がしくてじっくりと話ができないといった要素が挙げられる。特に、一度に参加できる人数が限られてしまうということは参加を強く望む人が参加できなくなる危険性を孕んでいるわけで、これは改善を要する要素だと思う。


これに対しては、第4回の既卒者カフェが開かれた、渋谷の鉢山公園にある一軒家などを有効活用することが対策として考えられる。山口さんも、出来れば今後もこの施設を活用していきたい旨を話していた。ここが拠点となればお金はかからないし、人数もそこそこ収容できるし(家に収まらなかった人たちは外に出て公園で話すことも出来る。もっとも僕が知る限り公園付近は住宅街なので大騒ぎはできないが・・・)また、たまたま渋谷近くにいる就活生辺りがドタ参することも容易になる。ぜひ、鉢山公園内の施設が自由に利用できる方向に話が進んで欲しいと思う。


第二に、初参加者の少なさが課題であると感じた。僕が参加した会の参加者は8人中6人がリピーターだった。好意的に見れば、これは会の雰囲気が参加者に支持されていることの証といえる。しかし一方で、同じようなメンバーが集まる状況が続いてしまえばそのメンバーのみのストレスが軽減されるに過ぎないわけで、これでは組織の存在意義はどうしても見出し難くなる。


この課題に対しては、山口さんがツイッターなどを活用して既卒者カフェの広報をひたすら頑張ったり、僕がブログで取材のレポートを書いたりすることも少しは有効だ。実際、前編の記事には「けいすけ」さんが「新宿であれば、足を運べる範囲なので自分も参加したかったです」というコメントを寄せている。


これらの方法に加えて、僕は既卒者カフェに参加したメンバーの「声がけ」が重要だと思う。例えば、グループ面接やグループディスカッションの後、一緒に選考に臨んだメンバーでご飯に行ったり、最寄り駅まで一緒に歩いたりすることはよくあるので、その際に既卒者カフェに参加したことがあるメンバーが「この会に参加したんだけど、すごく良かったよ」と会の存在を就活生に伝える。もしかすると「今度の会、一緒に参加しましょうか!」という流れになってもおかしくないし、そうすれば初参加者にとっても一応面識のある人と一緒に参加できるということで、参加を決めるにあたってのハードルはかなり下がるはずだ。


このような「声がけ」が大事だと思うのは、ネット上の宣伝だけでは限界があると考えるからだ。さすがにネットを使えない就活生はいないと思うが、それでも「求人情報」、「就活を乗り切るためのテクニック」などの情報へのアンテナを張っている人は多くとも、「既卒で就活をする人が情報交換をするコミュニティ」という情報を積極的にキャッチしようとする人はそれほど多くないかもしれない。また、僕は既卒者カフェ参加後ツイッターで「既卒」と検索して既卒で就活する人をフォローしようとしたのだが、その際に長い期間アカウントを放置しているユーザーが少なくないことを実感した。こういう人たちに向けてネットを通じて情報を発信してもあまり意味は無いわけで、だからこそ面と向かって「声がけ」をして情報のシェアをする必要性を感じるのである。


第三に、就活に行き詰っている大学在学中の学生を既卒者カフェのターゲットに出来るのではないかという可能性を考えたい。こう思ったのは、会で参加者が「選考が終わった後に、"面接で話したように私は既卒なんだけど、既卒になるとこんな大変なことがあるよ"と4年生の子に話したりしてます」と話していたことがきっかけである。こういう話を聞きたい在学中の学生は結構いるのではないだろうか。就活に行き詰っている学生は自分が既卒で就活をする可能性を少なからず想定しているだろうし、だからこそ既卒者カフェに参加し、既卒で就活をすることが在学中の就活と比べてどのくらい苦しくなるのか等を既卒者から聞くことで、その学生はいざ自分が既卒で就活をするにあたっての心構えを持つことが出来るようになる。そして「こんな不条理があるのか」ということを事前に想定しておくことで、いざその不条理にぶち当たった時の精神的ショックを軽減することが出来る。


また、既卒者カフェは単に既卒者の居場所作りに精を出すのではなく、卒業後の就職活動やギャップイヤーを当たり前にしようとする意識を元に活動をされているので、そういう意味でも大学生に「卒業後すぐに就職をするのではなくて、もっと他の道も見てみないか」というメッセージを届けることは活動の趣旨に沿うはずだ。もっとも、大学生の参加が増えたらそれはもはや「既卒者カフェ」というネーミングからかなり外れると感じる人がいてもおかしくないし、また大学生の参加希望者が増えることで既卒者が参加できなくなってしまったら「社会的に孤立しがちな既卒者にとっての居場所を確保すること」というコンセプトが根底から崩れる。だから、この点についてはあまり自信をもって主張できないと言うのが正直なところだ。


以上、前編・後編を通じて既卒者カフェの実態、長所、課題などを記述した。今後も都合が会えば、既卒者カフェを取材し、その取り組みをブログに書きたいと思う。最後に改めて、山口さんをはじめ参加者の皆さんにお礼を申し上げます。機会がありましたら、またお話を聞かせてください!

既卒者カフェにはいくつか課題があるが、その課題を克服すればもっと良い場になるとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします(※この記事はコメントを受けて、「処方箋」という表現を「対策」「策」という表現に変えました)
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<既卒者カフェ取材 前編>~既卒者の「横のつながり」を担保する意義を持つ既卒者カフェ~

7月25日(水)の夕方から夜にかけて、第5回既卒者カフェが「デニーズ新宿中央公園店」で開催された。僕はこれまでブログで既卒者カフェの活動について取り上げてきたが、たまたま予定が空いていたこともあって、この度この会に参加させていただいた。参加メンバーに「この会のことを後でブログで書きたいので、話の内容をメモしても良いですか?」と尋ねたところ皆さん快く快諾してくださったので、こうして記事を書くことが出来る(前回の記事の最後に「また近日、今までの記事とは少し趣向を変えた記事をアップするので良かったらそれも読んで頂けると嬉しいです」と書いたが、それは「取材」の記録をアップしますよという意味だった)。主催者の山口さんをはじめ、参加メンバーの方々にはただただ感謝しております!


既卒者カフェのホームページによると、既卒者カフェは「既卒者数人とゲスト、色々な人が集まり、情報交換や意見を交換する」場であり、そのコンセプトは「社会的に孤立しがちな既卒者にとっての居場所を確保すること」にある。僕は参加に際して、そのコンセプトがどの程度実現できているのかを自分の身で感じてみようと考えていた。


僕がデニーズ前に着いたときには、主催者の山口さん、そして参加者の女性2人が既に到着して話をしていた。僕は簡単な自己紹介として「既卒で就活をしているわけではないけれど、就活批判ブログを書いていて・・・」とたどたどしく述べたところ、女性二人は「読んだ事あります!」との反応。さらに、その後来た人も「(「就活生に甘える社会人」は)有識者の人が書いているブログなのかと思っていました!」という言葉をくださったり、「あぁ、このブログ書いている管理人の人かぁ」と思っているかのような表情をしている方もいたりで、嬉しさと共に「僕の文章、ひょっとして結構な人に知られているのか。あわわわわ・・・」という焦りを抱いていた(笑)最終的な参加人数は僕を含めて、男性5人(その内、途中参加2人、途中退出2人)、女性3人(その内、途中参加1人)の計8人。途中参加、途中退出自由と、多少時間の都合が合わなくても参加しやすい形式になっている。


色々と話し始める前にそれぞれが自己紹介をしたのだが、参加者のプロフィールは山口さんのブログに書かれているので、それを引用したい(http://ameblo.jp/laugh11/)。

・最近お金がなくなってドラクエXが買えなくて困っている人
・美術関係で働きたくて、ゆるーく就職活動を行なっている人(初参加)
 アートアニメーション関係でインターンを経験。超絶ブラック。
・今日の既卒者カフェのためにネタを仕入れてきた方(3回目)
 来る前にヒトカラと映画を楽しんでくる。
・関西から来てくれた方。新潟での就職活動経由で来てくれた。(2回目)
 塾講師アルバイトからの正社員登用も目指す。
・紹介予定派遣中(3週間目に突入)(2回目)、やっと決まった紹介先なので行かないとといけない雰囲気だった。しかし…
・ホームレス、ホームレス予備軍の人対象の住居支援を始めた画家さん(3回目)
 味噌汁を飲んで途中で帰る。
・意外と法学部だった既卒者カフェSNSの創始者。(2回目)
・「就活生に甘える社会人」の管理人さん
 ブログ:http://lingmu12261226.blog10.fc2.com/

そう、この会にはリピーターの方が多数参加していたのである。かといって、初参加の人が参加しにくい雰囲気では全く無く、初参加の女性の方はブラック企業でのインターン経験について詳しく話してくださった。


各自自己紹介をした後は、特定のテーマを設けるというよりは、参加者それぞれが感じている就活のおかしさをざっくばらんに語っていくという流れになった。「人はなぜ、大学3年次に会社説明会に参加し、4年次に選考を受けるという画一的な"シューカツ"の流れに飲み込まれてしまうのか」、「大学の就職課は特定の業界(金融)の就職ノウハウはあるが、それ以外の業界のノウハウが・・・」、「"その辺掃除しておいて"など指示があまりにも適当なインターン」、「ハローワークの面接会に行ったところ、一つの企業に70人集まって、面接の時間まで待たされた挙句に人事ときちんとコミュニケーションできなかった。人事の人たちも明らかに疲れていた」、「営業職が男性のみという縛り」、「ハローワークの面接会でも既卒者の応募不可の求人があった」、「就活にお金がかかるので、交通費くらいは何とかならないか」、「紹介予定派遣として働いているが、そこでは挨拶以外の日常会話は皆無で、昼休みはそれぞれ携帯をいじっている。そんな職場で働き続けるのも・・・」などなど沢山のトピックが話された。もっとも、ネガティブな話題だけではなく、新潟で就活をした女性は「就活はやっぱり縁だと感じた。この人たちと働きたいと感じた」という思いを抱くことが出来たことを明かすなどポジティブな話題もあった。


正直参加前は、「就活で苦しんでいる最中の人が多く来るのだろうから、もしかすると沈黙の時間も長くあり、山口さんが何とか皆をリードしていく展開になるのかな」と想像していたが、それは間違いだった。皆悩んでいるのだろうけれど、その悩みを他人に見せない強さを持っていて、ネガティブな話題でも明るく話すそれぞれの参加者の姿が印象的だった。むしろ、主催者の山口さんが一番口数は少なかった(笑)山口さんはひたすら参加者の発言に耳を傾け、それをメモする黒子役に徹していた。本当は一応「取材」に行った僕もそのような姿勢であるべきだったのだが、途中から取材ノートを放り出して普通に皆さんと話していた(笑)帰りの電車に乗り込んだときに初めて焦ったが、山口さんがブログに書いた議事録のおかげでだいぶ記憶が復元されたので、本当にありがたかった・・・。


この既卒者カフェは4時間を超える長丁場だったのだが、その長さを全く感じられないくらい、楽しく、そして勉強になった会だった。機会があれば、今度はある特定の話題を掘り下げる形で話を聞いてみたい。例えば、ハローワークの実情なんかは本ではあまり書かれていないはずなので、そういう点を生の声を聞くことを通じて勉強してみたい。


さて、上述したように僕がこの会に参加する際に考えていたのは「既卒者カフェは本当に"社会的に孤立しがちな既卒者にとっての居場所"としての意義を果たしているのか」ということだったが、僕の感覚ではこれは"yes"だ。ある参加者は会で「既卒になると横のつながりが無くなるから・・・」と述べていた。これは、一緒に就職活動をしていた大学の友人がいなくなり、他者と情報交換をしたり、一緒に愚痴をはいたりすることが難しくなるということだ。この点、既卒者カフェという場があることで、そのようなコミュニケーションを既卒者間でとることが可能になる。加えて、別に就活と関係ないことを話しても良いわけで、会では「一人カラオケ」の楽しさで盛り上がり(僕には理解できない・・・笑)、「今度一緒に行きましょう!」という流れの会話もあった。そして実際に、既卒者カフェの翌日に女子会が開かれたとのことだ。
こういう展開が生まれるだけでも、就活生の精神面はだいぶケアされるだろう。ハートネットTVでは「就活生のうつ」について取り上げていたらしいけど、これに山口さんが出ていれば・・・と思わされた(まだ「既卒者カフェ」はそれほど有名とはいえないので仕方ないけれど)。言い方は悪いけれど、就活生に必要なのは「就活の大変さを実況中継する大人」よりも「就活と関係ないことを含めて、色々話せる若者」だと思うし、そういう意味でも後者のような若者と出会えるフィールドを生み出している山口さんの活動は評価されて然るべきものだ(褒めすぎですか?笑)。


もっとも、実際に参加したことで既卒者カフェにはいくつか課題もあるのではないかとも考えるようになった。それについては後編に譲ることとしたい。

既卒者カフェには、既卒者の「横のつながり」を担保する意義があるとの考えに共感してくださる方は、もし宜しければクリックをお願いします。
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